最近流行りのAIを用いたファンドが三菱UFJ国際投信から出ています。

このファンドの特徴としては、単純に株式の選定にAIを利用している
だけでなく、株価指数先物を保有し、株式と先物の比率を調整すること
にもAIを使っている点が挙げられます。

経験上、複雑なことをして、プラスαの収益を狙うファンドは大概ダメ
なのですが、AI日本株式オープン『日本AI(あい)』はどうなのでしょうか?

今日は、AI日本株式オープン『日本AI(あい)』について徹底分析していきます。

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の基本情報

投資対象は?

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の投資対象は、国内株式及び、
株価指数先物で、市場に左右されることなく収益の獲得を目指します。

三菱UFJトラスト投資工学研究所(MTEC)が開発したAIを活用し、
銘柄選定及び、株価指数先物と株式の組入比率の調整を行っていきます。

AI日本株式オープンが絶対利益追求型と言われているのは、株価指数
先物を売り建てているからなのですが、これをもう少し具体的に説明
しておきましょう。

株価指数先物を売るということは、あとから買い戻す必要があります。

信用取引になじみがないと売りから始めるというのがイメージしづらい
かもしれませんが、株式は買ったら必ず売ります。

その逆で株式をもっていないけれど、先に売ってから、あとで
買い戻すということができるのです。

通常であれば、株式を購入した時点から値上がりすれば、利益が
出ますが、株価指数先物を先に売った場合、あとから買い戻すわけ
ですから、買い戻す価格が低いほど利益が出ます。

つまりAI日本株式オープン『日本AI(あい)』は、株価が上がれば、
購入していた株式で利益が出て、株価が下がれば、売り建てていた
先物で利益が出るという仕組みになっているわけですね。

ただ、逆に言えば、株価が上がれば、先物は損失が出て、株価が
下がれば、株式は損失が出るわけですので、単純に50%ずつ
保有しているだけでは、利益が出ません。

ですので、株価が上昇トレンドに入ったと判断した時点で、
株式先物の保有比率を下げて、株式の値上がり益を追求していく
というわけです。

現在の組入銘柄は143銘柄となっています。上位銘柄は大手の
一流企業がずらりとならんでいます。

このような場合は、日経平均とパフォーマンスを比較してみる
必要がありそうです。


※2018年9月時点

純資産総額は?

続いて、AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性
がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』 は、現在80億円程度と
なっています。

AIということで期待されていたものの、パフォーマンスがこれでは
当然の結果と言えるでしょう。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の実質コストは1.572%となっており、
カテゴリーの中ではコストは低めです。

ただ、パフォーマスが伴わなければ意味がありません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.296%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.572%(概算値)

※第2期 運用報告書(決算日2018年1月31日)より

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』で本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の評価分析

基準価額の推移は?

続いて、基準価額の推移を見てみましょう。

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』 は2017年末をピークに下落が
続いています。

絶対利益追求型といっている割に、下落相場で普通に下落して
しまっているのが残念です。

利回りはどれくらい?

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲2.50%となっており、カテゴリーランキング
も上位7割程度です。

下落相場にもある程度対応できるはずにもかかわらず、この運用では
全くダメですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲2.50% 69%
3年
5年
10年

※2018年9月時点

標準偏差は?

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の標準偏差を見てみると、
同カテゴリー内で35%の位置にいます。

パフォーマンスが優れていないので、これではいくら基準価額の
ブレが小さくても意味がありません。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 3.76 35%
3年
5年
10年

※2018年9月時点

年別運用パフォーマンスは?

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の年別の運用パフォーマンス
も見てみましょう。

絶対収益を追求するとなっていますが、2018年は大きくマイナスに
なってしまいそうですね。

年間利回り
2018年 ▲5.39%(9月末)
2017年 2.06%(4-12月)
2016年
2015年
2014年

※2018年9月時点

評判はどう?

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の評判はネットでの書き込み
などで調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけAI日本株式オープン
『日本AI(あい)』を解約している人が多いということなので、
評判が悪くなっているということです。

設定当初は大きく資金が流入しましたが、それ以降は毎月流出超過
となっています。

2017年は多くのファンドが高いパフォーマンスとなっていましたが、
AI日本株式オープン『日本AI(あい)』は全く奮わなかったので当然の
結果といえば、当然でしょう。

AI日本株式オープン『日本AI(あい)』の今後の見通し

最近流行りのAIを使ったファンドということで、注目を集めやすく
はなっていますが、2017年のパフォーマンスが圧倒的に劣っている
のと、2018年に入っても全くパフォーマンスが奮っていない時点で、
投資をする理由が見当たりません。

日経225に連動しているニッセイ日経225インデックスファンド
たわらノーロード日経225などのほうがよほど高いリターンが期待
できると思います。

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