アジアとオセアニア地域の債券に特化したアジア・オセアニア債券
オープン(毎月決算)『アジオセ定期便』。

アジアとオセアニアをあえてひとつにまとめた理由がいまいち
わかりませんが、一時期は純資産総額が1000億円を超える人気
ファンドでした。

さて、直近の運用はどうなっているのでしょうか?
今日は、アジオセ定期便について徹底分析していきます。

アジア・オセアニア債券オープン(毎月決算)『アジオセ定期便』の基本情報

投資対象は?

アジオセ定期便の投資対象は、アジア・オセアニア地域の債券に
投資していきます。

以下のように、ファンド・オブ・ファンズ方式で運用を行い、
アジア・ニュージーランド債券マザーファンドを通じて、アジア諸国
とニュージーランドのソブリン債(国債・政府保証債)に投資し、
LM・オーストラリア債券ファンドを通じて、オーストラリアの公社債
に投資をしていきます。

実際の運用では、2:8くらいの資産比率となっています。

アジア・ニュージーランド債券マザーファンドの国別構成比率を
見てみると、インドネシア、ニュージーランド、タイ、マレーシアに
限定しています。

また組入債券の信用格付けはすべてBBB以上の債券で構成されており、
信用リスクは低いことがわかります。

※2019年2月時点

LM・オーストラリア債券ファンドの構成比は社債、州政府債、
国債の順に高くなっています。

社債の比率が高いですが、保有債券の格付はすべてBBB以上と
なっているので安心です。

※2019年2月時点

純資産総額は?

続いて、アジオセ定期便の純資産総額はどうなっているか見て
みましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性が
ありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

アジオセ定期便は、一時期1000億円を超えるほどの人気がありましたが、
近年の毎月分配型への悪評もあってか、現在は300億円程度になっています。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

アジオセ定期便の実質コストは1.642%となっており、カテゴリー内
でも割高です。

高いパフォーマンスを出しているならまだしもマイナスの運用を
されては払う気もなくなりますね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.62%(税込)
信託財産留保額 0.1%
実質コスト 1.642%(概算値)

※引用:運用報告書(決算日2018年11月20日)

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出している海外債券ファンドランキング

アジア・オセアニア債券オープン(毎月決算)『アジオセ定期便』の評価分析

基準価額の推移は?

アジオセ定期便の基準価額は、3年間で約30%ほど下落しています。

一方、分配金再投資基準価額(青線)を見ると、6000~6500円の
間をうろうろしています。

ですので、ファンドの収益力に対して、過剰な分配が行われている
ことがわかりますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

アジオセ定期便の利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲5.73%、3年平均利回りが▲0.17%、
5年平均利回りが+0.60%となっています。

基本的に下から数えたほうが早い順位なので、あえてこのファンド
に投資する理由はありませんね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲5.73% 93%
3年 ▲0.17% 22%
5年 0.60% 69%
10年

※2019年3月時点

標準偏差は?

アジオセ定期便の標準偏差を見てみると、同カテゴリー内では
下位20%以内となっています。

そこまでパフォーマンスもいまいちで、基準価額の変動も大きい
となると投資しづらいですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 7.59 87%
3年 8.09 82%
5年 8.18 84%
10年

※2019年3月時点

年別運用パフォーマンスは?

アジオセ定期便の年別の運用パフォーマンスを見てみましょう。

マイナスで終わっている年も多く、5年間のトータルリターンでは
わずかにプラスという程度に収まっています。

年間利回り
2018年 ▲7.77%
2017年 +6.79%
2016年 ▲2.02%
2015年 ▲8.63%
2014年 +13.37%

※2019年3月時点

分配金の推移は?

アジオセ定期便の分配金は2016年に分配金を毎月50円に減配して
以来、50円を出し続けています。

ただ、分配金余力は20カ月を切ってしまいましたので、もう1年たつと
減配が行われる可能性はあります。

基準価額に対する分配金の割合を示す分配利回りが13%程度と
明らかにファンドの収益力を上回っているので、利回りが高い
という理由だけで飛びつかないようにしてください。

このブログでは何度も言っていますが、特別な事情がない限りは
毎月分配型のファンドに投資すべきではありません。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金 当期収益以外 繰越対象額
102 50円 26 1,075円
103 50円 23 1,051円
104 50円 27円 1,025円
105 50円 27円 997
106期 50円 27円 970
107期 50円 23円 946

評判はどう?

アジオセ定期便の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金
流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけアジオセ定期便を
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっている
ということです。

アジオセ定期便は、2016年ごろからほぼ毎月資金が流出超過と
なっており、人気がなくなっていることがわかります。

このパフォーマンスでは当然といえば当然ですね。


※引用:モーニングスター

アジア・オセアニア債券オープン(毎月決算)『アジオセ定期便』の今後の見通し

アジア・オセアニア諸国の債券市場は、米中貿易摩擦や中国景気減速
への懸念を背景に、当面は不安定な動きが予想されます。

どちらにしても、現状このようなパフォーマンスでは、投資する価値が
ありませんし、タコ足配当をつづけるような毎月分配型ファンドは
即刻解約したほうがあなたの資産を守ることになります。

私個人としては、債券ファンドを購入するくらいであれば、直接債券を
購入して中長期で保有したほうが間違いなくメリットが大きいと思いますよ。

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