アムンディ・ジャパンが運用する、「アムンディ・りそなインド・ファンド」
(愛称:マハラジャ)。新興国のファンドというのは、良くも悪くもボラティリティが
高いので、一発ドカンと儲けたいと考えている投資家に非常に人気があります。

昨年度、インド株式が非常に好調だったことから、再度注目が集まっており、
今日は、マハラジャを徹底分析していきます。

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』の基本情報

投資対象は?

主要投資対象はインド株式に投資をするルクセンブルク籍の「Amundi Funds
SBI FM エクイティ・インディア」I4クラス(米ドル建)に投資しています。

実は、個人投資家によるインド企業への投資はADR(米国預託証券)を除き現状は
不可能です。

言い換えると、個人投資家はETFか「マハラジャ」のような類のファンドを通じて
でないと、インド株式市場へ投資できないのです。

インド当局は外国人による自国市場への投資を制限するために、ファンドからの
株式投資を許可制にしています。

そのため運用会社にとってもファンド設定には非常に手間と時間が掛かることから、
インド株式投資信託を設定できる日本の運用会社は限られており、日本では
インド株式投資信託はさほど多くありません。

アセットアロケーションを見ると、投資先は金融機関のウェイトを高くしています。

インドはまだ産業全般に成長余地があるため資金需要が旺盛であり、かつ発展途上国の
特徴として市場金融よりも間接金融に依存している傾向が高いことを考慮すると、
納得できるポートフォリオだと言えます。

純資産総額はは?

2018年05月25日現在の純資産総額は、約252億円です。

「マハラジャ」の純資産総額は、過去の推移を見ても安定しています。

一因として、販売会社が全て銀行であるため、証券会社のように
無茶な回転売買を行っていないことが考えられます。

一方で、近年インド株式投資がやや再燃したにも関わらず
純資産総額が増えていない背景として、昨今の金融庁の指導により
銀行が「マハラジャ」のようなテーマ型投資信託の販売に消極的に
なっていることが伺えます。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

マハラジャの実質コストは2.152%となっており、カテゴリーの中では、
かなり高い水準です。

後述しますが、コストをかけるのであれば、それなりにベンチマークを
アウトパフォームしてほしいところです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 2.146%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.152%(概算値)

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』の評価分析

基準価格をどう見る?

2018年現在の基準価額は、9,999円です。

年2回決算であり、かつ分配もファンドの収益の範囲内しか行っていないことから、
毎月分配型のファンドのような酷い数値ではありません。

運用パフォーマンスについてみると他の運用会社によるインド中小型株式に
特化したファンドを含め比較しても悪くありませんね。

利回りはどれくらい?

続いて、マハラジャの利回りを見てみましょう。

直近1年間の利回りは9.17%、5年平均利回りが14.58%、10年平均利回りが
3.95%となっています。

インド株ファンドの中では、悪くないパフォーマンスですが、マハラジャの
分配金再投資基準価額と参考指数である「MSCIインド10/40インデックス
(円換算ベース)」と比較すると、マハラジャの基準価額の推移は、
この指数とほぼ一致しています。

マハラジャはアクティブファンドであり、投資家はインデックスを
アウトパフォームすることを期待して高い信託報酬と販売手数料を
支払っているので、もう少し頑張ってほしいというのが本音です。

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性があるのか知っておくことは
非常に重要です。

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ以上は損をしたくないと
思い、基準価額が大きく下がったタイミングで売却してしまうのです。

しかし、大きく下げたあとは、大きく戻るというのが基本であり、
事前にどの程度下落するかを知っておくことで、一番下げきったところで
売却してしまうことを避けることができます。

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』は、
2008年1月~2008年12月で最大-72.41%も下落しています。

長期保有をしていればプラスがでていますが、さすがにこの下落は耐え難いですね。

分配金の推移は?

基準価額が10000円を下回っていたことから、分配金がずっと出ていませんでしたが、
2017年に初めて分配金が配られました。

リーマンショックのタイミングで70%下落したため、出したくても出せなかった
というのが本音でしょうが、今後、しっかりパフォーマンスが良ければ、分配金は
毎年出るものと想定されます。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流出しているということは、それだけこのファンドを解約している人が多い
ということなので、評判が悪いということです。

パット見てわかるように、ほとんどの月で資金が流出していることが見て取れます。
ここからあまり評判がよくないことがわかりますね。

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』の今後の見通し

インド株のバリュエーションは過去平均を上回っているため、今後の株価の
成長には少し慎重な姿勢が必要となります。

一方で、企業収益は底打ちしている公算が大きく(ビジネス環境の向上、
流通の改善、間接税の簡素化等)、企業の収益成長には期待が持てます。

6~9月のモンスーン期の降雨動向は、農業生産量に大きく左右し、インドの
インフレや金融施策に大きな影響を与えますが、インド気象局が今年の
モンスーン期(6~9月)の降雨量は平年並みと予想したので、今後の株価に
プラス要因となると思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

インド株式市場は長期的には成長余地はあるのは確実で、
あとは大きな下落時にいかに対処するかです。

下落時にうまくリスクオフするのは非常に難しいですが、
100年に1度のリーマンショック並みの下落はそうそう来ないと思われます。

インド一辺倒の投資はおすすめしませんが、総資産の10%程度であれば、
インドに投資してみても面白いかもしれませんね。