投資信託の勉強をするために本を読んだり、記事を読んだり
したことがある人であれば、「アセット・アロケーション」という
言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

実際、多くの投資の教科書にもアセット・アロケーションが
パフォーマンスの大部分を決めると書いてあります。

私自身もアセット・アロケーションが重要だと思っていますが、
このアセット・アロケーションを適切に行えている投資信託というのは、
ほとんどありません。

今日はアセットアロケーションの本質に迫りたいと思います。

アセット・アローケーションとは。

そもそもアセット・アロケーションとは何なのでしょうか?
アセット・アロケーションとは簡単に言ってしまえば、
あなたの資産を株・債券・不動産・コモディティ・現金などに
どう割り振るかを決めることです。

投資信託では、よく先進国株式・先進国債券・先進国REIT・
新興国株式・新興国債券・新興国REITの6つもしくは
国内株式・国内債券・国内REITの9つのアセット・クラスが
よくつかわれます。

私としては、日本だけ切り出す理由はないと考えていますので、
6つのアセット・クラスで考えることが多いですね。

ですので、具体的にアセット・アロケーションを決めると、
先進国株式:20%
先進国債券:5%
先進国REIT:5%
新興国株式:30%
新興国債券:20%
新興国REIT:20%
といった形になります。

アセットアロケーションが機能しない多くの投資信託の問題点

さて、ここまでアセット・アロケーションが重要だと書いてきましたが、
あなたはふと疑問に感じませんでしたでしょうか?

「あれ?自分が投資をしている投資信託はほぼ100%株式だったような・・・」
といった疑問です。

そう思ったあなたはかなり感度が高いですね。

ここ10年ほどで誕生した投資信託のほとんどは、
フル・インベストメントといって、投資信託の中の有価証券組入比率が
限りなく100%に近くなっています。

バランス型の投資信託は後述しますが、株式型の投資信託であれば、
フル・インベストメントで運用することが目標となっているため、
このようになってしまうわけですが、こうなってしまっては、
アセット・アロケーションの変更も何もあったものではありません。

わかりやすいように株式型の投資信託を例に説明しましょう。
株式市場が強気で上昇しているときは、フル・インベストメントのほうが
当然値上がり益を無駄なく享受できます。

しかし、逆に株式が下がる局面においては、投資信託の中に
株などが1つも入っていないほうがいいわけです。

もし仮に、株式上昇時は、100%株式を組み入れ、下落時には、
株式の組入比率を0%にするなんて運用ができるなら、その投資信託の
パフォーマンスは間違いなくハイパフォーマンスを実現できます。

が、実際に運用を経験したことがある人であればわかることですが、
株式の組み入れ比率をそこまで機動的に組み替えるのは不可能です。

相場が下落しているときであれば、だいたい、10%、20%程度を
株式から債券や現金に組み替えるのが限度でしょう。

そうすると、80~90%は株式のままですで、相場が下落しているときは、
損失を普通に被ってしまうわけです。

そして、実際私の感覚では、10%、20%のアセット・アロケーションの
変更では、変更前の損失とほとんど同じくらい被ってしまいますね。

といったように、パフォーマンスの大部分を占めると言われている
アセット・アロケーションを多くの投資信託は捨ててしまっているんです。

バランス型だから大丈夫というわけでもない。

株式型の投資信託に自分の資産をすべて預けるのはよくないとわかったとして、
バランス型の投資信託であれば、どうなのでしょうか?

バランス型であれば、株式・債券・不動産・コモディティといった
多種多様なアセット・クラスが含まれているので、
アセット・アロケーションの効果を享受できるように設計されていると
思われがちです。

しかし、理論上はイエスなのですが、実際はNOなのです。
バランス型の投資信託でも、内容を大胆かつ機動的に組み替えることを
目標にしている投資信託はまずありません。

そうすると、相場の状況に応じて、組み入れ比率は換えるのもの、
10~20%程度であり、実際の収益インパクトは期待するほど大きくはありません。

ですので、バランス型の投資信託にお金を預けて放っておけばいい
ということにもならないわけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
じゃあ結論どうすればよいのかということですが、
アセット・アロケーションは運用会社に運用をお任せしているだけでは、
機動的に変更することはできないと考えています。

ですので、自分で機動的に組み替えが行えるように
自分でアセット。アロケーションを決めておくのがベストです。