「為替ヘッジ有」「為替ヘッジ無」。投資信託を色々見ていると、
同じ投資信託でも2種類の商品があることがあります。

何となくわかるようなわからないようなこの仕組みですが、
為替の動向やリスクの許容度によって、資産形成の速度を
加速されることもできます。

車をうまく運転するために、車の部品やなぜ前に進むのか
といった細かい部分の話は必要がないのと同じように、
為替ヘッジの仕組みも、細かい仕組みまで理解する必要は
ありませんが、どういう相場のときにどう使い分けるのかは
知っておいて損はないでしょう。

純資産額に影響を与える基準価額の変動と為替の変動

米ドル建ての投資信託を購入するとき、あなたの投資した資金は
2つの変動要素の影響を受けます。

ひとつは基準価額の変動。もうひとつが為替の変動です。
具体的に例を見ていきましょう。

1ドル100円だったときに、1万ドル(100万円相当)の投資信託を
購入しました。1年後、この投資信託の基準価額が1万2千ドルに
なっていたとしましょう。

ここまでであれば、あなたの資産は20%増加したということで
済むわけですが、ドルベースでの計算ですので、円に戻す必要があります。
1年後の為替が変動した場合の円換算時の価格を下記の表に示します。

投資時点の価格 1年後の基準価額 1年後の為替 円換算時の価格
1万ドル(100万円) 1.2万ドル 1ドル=80円 96万円
1万ドル(100万円) 1.2万ドル 1ドル=100円 120万円
1万ドル(100万円) 1.2万ドル 1ドル=120円 144万円

このように、投資信託の運用が+20%とうまくいったとしても、
為替の動きによっては、投資した時点の価格より、マイナスに
なってしまうこともあり得るのです。

つまりドル建ての投資信託というのは、基準価額の変動と
為替の変動の2つの影響を常に気にしなければいけなくなるというわけです。

そこで登場したのが、次に記載している為替ヘッジの仕組みです。

為替ヘッジの仕組みがあることによるメリット、デメリット

外貨建ての投資信託はパフォーマンスが良いことから投資したいという人が
多い一方で、為替のリスクは取りたくないという人がいます。

そのような人のためにできたのが、為替ヘッジの仕組みです。
為替ヘッジとは、例えば、投資信託の購入時の為替が1ドル=100円だったとして、
「1年後の為替も1ドル=100円で交換します」とあらかじめ交換の予約も
してしまう仕組みです。

これにより、1年後大きく円安、円高に為替が動いていたとしても、
購入時の為替とほぼ同水準で円に戻すことができるのです。
具体例をあげておきましょう。

1ドル=100円のときに、投資信託を1万ドル分購入したとします。
1年後、1.2万ドルまで投資信託の基準価額が上昇したときに、
これを円に戻すことを考えます。

為替ヘッジ無であれば、そのときの為替の状況に応じて、
円に交換されます。1ドル=80円であれば、96万円といった形です。

一方で、為替ヘッジ有の場合、事前に1ドル=100円で交換しますと
予約をしていますので、1.2万ドルを120万円に交換できるというわけです。

実際はヘッジコストが発生しますが、イメージはこのような感じです。
為替ヘッジのメリットとデメリットをまとめるとこのような感じですね。

メリット デメリット
為替ヘッジ無 円安になった時、為替益が発生する。 円高になった時、為替損が発生する。
為替ヘッジ有 円高になった時でも為替損が発生しない。 円安になった時でも、為替益が発生しない。為替ヘッジコストが発生する。

投資信託の為替ヘッジの仕組みを有効活用するには

例えば、今後、長期的に円安に為替が動いていくであろうと
考えている人であれば、基準価額の上昇と円安の両方の利益を
享受できるので、為替ヘッジ無を選択すべきでしょう

一方で、今後、円高に進みそうとか、長期的にどう動くか
わからないから、為替のリスクは減らしておきたいと
思うのであれば、為替ヘッジ有を選択すべきです

まとめ

いかがでしたでしょうか?
為替ヘッジの仕組みは理解できましたか?為替は恐いと思ってしがちですが、
しっかり為替ヘッジの仕組みを理解すれば、自分の味方につけることができます。

私の場合は、長期的に円安にふれると思っているので、基本ヘッジ無のものしか
購入をしませんが、心配だという人は、為替ヘッジ有を選択するとよいでしょう。

ぜひ為替をあなたの味方にしてくださいね。