世界の株式を中心に、金ETF、債券、転換社債など幅広く投資をしていく
ダイワ FEグローバル・バリュー。

他のファンドと差別化するために、株式以外も組入れているように思えますが、
果たしてその成果は出ているのでしょうか?

ダイワ FEグローバル・バリューは為替ヘッジ有/為替ヘッジ無の2コースありますが、
今日は、より人気の高い為替ヘッジ無を中心に見ていきます。

※為替ヘッジ有を保有している方、検討している方も十分参考になるように
まとめてあります。

ダイワ FEグローバル・バリューの基本情報

投資対象は?

投資対象は主に割安と判断される世界の株式等に投資します。
また金ETF、債券、転換社債などにも一部投資していきます。

現在は、株式が約65%、金が約10%、債券が1%、現金・その他が約20%という
構成になっています。

運用体制?

実際の運用は、ファースト・イーグル・インベストメント・マネージメント(FE)が
行います。

FEは1803年に設立された会社を前身とし、ニューヨークに本社を置く会社です。
割安株を見つけて投資をするバリュー投資を専門としており、長期にわたり優れた
運用実績を有しています。

イメージとしては、株価本来の価値(本源的価値)に対して、株価というのは、
投資家の心理で上振れたり、下振れたりします。

FEはこの本源的価値より著しく下げている銘柄を選定し、本源的価値の水準まで
戻るタイミングで売却して収益を獲得しているというわけです。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ダイワ FEグローバル・バリューは現在700億程度となっています。
そこまで強みのあるファンドには思えませんが、多くの投資家が投資をしています。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ダイワ FEグローバル・バリューの実質コストは1.996%となっており、外国籍投資信託を
購入するとどうしてもコストが高くなってしまいますね。

購入時手数料と併せると5%近く初年度に取られますので、相当良いファンドでない限りは
投資しようとは思いませんね。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.993%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.996%(概算値)

※第4期 運用報告書より(決算日2018年5月21日)

ダイワ FEグローバル・バリューの評価分析

基準価額をどう見る?

ダイワ FEグローバル・バリューの現在の基準価額は約11,700円となっています。
分配金再投資基準価額(青線)を見てみると、多くのファンドが収益をあげた
2017年にほとんど成果を出せていないことがわかります。

グローバル株式に65%ほど投資をしていてこの結果はひどいですね。

利回りはどれくらい?

ダイワ FEグローバル・バリューの直近1年間の利回りは+1.05%となっています。
まだ運用期間が短いですが、グローバル株式に投資をしていて、
このパフォーマンスでは地獄です。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※2018年10月時点

四半期別のパフォーマンスは?

ダイワ FEグローバル・バリューの四半期別パフォーマンスを見てみましょう。
2017年は多くのファンドが二桁のパフォーマンスとなっていたにもかかわらず、
一桁のパフォーマンスしかないのは致命的です。

主要インデックスとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、インデックスファンドとの
パフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、ダイワ FEグローバル・バリューと多くの世界株ファンドで利用されている
MSCIコクサイを比較してみました。詳しく比較するまでもなく、大きな差が
開いていることがわかります。

これでは、あえて、ダイワ FEグローバル・バリューに投資をするメリットはありません。

分配金の推移は?

つづいて分配金の推移を見ていきましょう。分配金は5月と11月の年2回となっており、
分配金を受け取るか再投資するか選べるようになっています。

2017年の運用実績が良かったため、450円の分配金が出ましたが、
2018年は運用実績が優れないので、分配金はかなり少ないと思っておいたほうが
よいと思います。

評判はどう?

ダイワ FEグローバル・バリューの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけダイワ FEグローバル・バリューを
解約している人が多いということなので、評判が悪いということです。

直近は資金の流出超過となっており、解約が増加していますが、2017年までは
毎月資金が流入していました。

正直、このファンドのどこに魅力を感じて、投資をしているのか理解に苦しみますが、
世の中一般的には、悪くないファンドと認識されているようです。

ダイワ FEグローバル・バリューの今後の見通し

いかがでしたでしょうか?他のファンドより優れたパフォーマンスを出すために、
色々と挑戦する姿勢は好感が持てますが、MSCIコクサイをはるかに下回る
パフォーマンスしか出せないとなると投資する価値が見出せません。

現在、保有している人がいれば、他にもっと優れたファンドがありますので、
乗り換えることをおすすめします。