10年リターンが20%超の高いパフォーマンスを打ち出している
大和住銀 日本小型株ファンド。

「J-Stockアクティブ・オープン」「ニッポン中小型株ファンド」も
運用している敏腕ファンドマネージャーの苦瓜氏が運用しています。

苦瓜氏ともう一人の2名で年間1900件という膨大な数の企業の
方に会っているそうです。

残念なことに現在新規買い付けができませんが、今後また募集を
再開する可能性もあるので、その時に備えて、今回は大和住銀
日本小型株ファンドを徹底分析してみましょう。

大和住銀 日本小型株ファンドの基本情報

投資対象は?

大和住銀 日本小型株ファンドの主な投資対象は、東証一部銘柄を
除く日本の株式(JASDAQ・東証二部・マザーズ等に上場されている
株式)です。


※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

大和住銀 日本小型株ファンドの直近の組入銘柄は以下の通りです。
銘柄数が109銘柄に投資し、業種や市場に偏りがありません。

※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際にとても大切なポイントとなります。

純資産総額が多い方が、ファンドマネージャーが資金を投資する際に
有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなりますので、
良い投資信託と判断されます。

また純資産総額が減少しているファンドは、解約が増えているという
ことですので、何らかの理由で投資信託自体の魅力が減っているという
判断ができます。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

大和住銀 日本小型株ファンドの純資産総額は設定当初は400億円前後
ありましたが、徐々に減り100億円以下の値で推移してきました。

16年の後半頃から基準価額の高騰で純資産総額も少し増えましたが、
2017年2月150億円程度になった時点で新規買い付けを停止しました。

1銘柄を5%以上保有すると株価に影響を与える可能性があるので、
5%以下に抑えるとなるとファンドマネージャーの投資したい銘柄
だけに投資できなくなり、パフォーマンスが悪くなることがあります。

そのため新規買い付けを停止したのでしょう。

※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

実質コストは?

投資信託にかかる費用について、販売時の手数料・信託報酬以外にも
費用がかかっているのをご存知でしたでしょうか?

これを実質コストと言います。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

実質コストは売買時の手数料や取引の際の税金、保管費用などが含まれ、
運用報告書の「1万口当たりの費用明細」で確認することができます。

大和住銀 日本小型株ファンドの実質コストは、1.72%とカテゴリー内
でも安い値になります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.64%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.72%(概算値)

※引用:第14期 運用報告書(決算日2018年6月11日)

大和住銀 日本小型株ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

大和住銀 日本小型株ファンドの基準価額は2013年頃から急上昇
しました。しかし2018年に入ってからは大幅に減少しています。

小型株に投資してますので、下落幅も大きいです。

※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

大和住銀 日本小型株ファンドの利回りはどのくらいでしょうか。

直近1年では▲24.11%と優れませんが、3年平均11.41%、5年平均14.61%、
10年平均は20.78%と国内株式全体でも堂々の6位です。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲24.11% 100%
3年 11.41% 12%
5年 14.61% 13%
10年 20.78% 17%

※20191年1月時点

標準偏差は?

大和住銀 日本小型株ファンドの標準偏差をみてみると、5年以上の
長期では、上位15%にランクインしていることがわかります。

高いパフォーマンスを維持しながら、基準価額の変動幅も抑えた
運用ができているというのは素晴らしいですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 13.76 12%
3年 16.00 45%
5年 13.84 38%
10年 17.54 67%

※2019年1月時点

年別のパフォーマンスは?

大和住銀 日本小型株ファンドの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2018年はかなり厳しい結果となっていますが、それ以外の年では、
毎年20%近くのリターンを安定的に維持しており、優秀な結果を
残していることがわかります。

年間利回り
2018年 ▲24.11%
2017年 46.86%
2016年 24.05%
2015年 16.01%
2014年 23.28%

※2019年1月時点

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日経225連動ファンドとのパフォーマンス比較

ここで、日経225に連動するインデックス型のファンドと
パフォーマンスを比較してみましょう。

黄色が大和住銀 日本小型株ファンド、赤がニッセイ日経225
インデックスファンドです。

16年から17年、日経225も大きく上昇しましたが、大和住銀
日本小型株ファンドはそれを大きく上回り上昇しています。

今年に入って大きく下落しましたが、日経225インデックス
ファンドを突き放しているので、実質コストや手数料を払っても
投資する価値のあるファンドです。

※引用:モーニングスター

最大下落率は?

大和住銀 日本小型株ファンドの最大下落率はどうでしょうか?

2007年11月から2008年10月で最大50.36%下落しましたが、この
時期国内株式全体が50%程度下落していますので、飛び抜けて
大暴落というわけではありません。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

期間 下落率
1カ月 ▲18.86%
3カ月 ▲32.69%
6カ月 ▲39.28%
12カ月 ▲50.36%

※2019年1月時点

分配金は?

ここで大和住銀 日本小型株ファンドの分配金を見てみましょう。
2013年以降、毎年1000円以上の分配金を出しています。

分配金を出すことでファンドの純資産総額を調整したのかも
しれませんが、少し多すぎる額だと思います。

本来分配金を出すことを目的としたファンドではないので、
分配金は全て再投資して収益を追求してほしいですね。

分配金
2018年 1,300円
2017年 1,900円
2016年 1,400円
2015年 1,600円

※引用:モーニングスター

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を得るために有効な
手段です。

資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が続いて
いるようであれば、評判が悪いファンドと言えます。

それでは、大和住銀 日本小型株ファンドはどうでしょうか。

2017年2月の買い付けが停止するまでは少しづつですが資金が入って
いる状況です。その後は解約のみしかできませんので資金が流出
していますが、基準価額の下落と比べて流出は少ないです。

※引用:モーニングスター

大和住銀 日本小型株ファンドの今後の見通し

苦瓜氏は膨大な数の企業の方と面談をし、その中で世間の注目を
浴びていない割安銘柄を選定。

その株価がなんらかの理由で上昇するまで待ち売却というスタイルを
とっています。

「割安であったらいつかは修正される、ブームを追いかけない」という
信念に基づいたものです。

現在下落局面ではありますが一時的なものと捉え、今後ますます期待
できるファンドです。動向をチェックし、募集再開を待ちたいですね。