家計の安定的な資産形成を実現するために、銀行が顧客本位の業務運営を行っているか
調査した結果が金融庁から公表されました。

以前から、銀行で売られているファンドはまともなファンドが少ないから、
販売員の言いなりになって買わないようにと警鐘をならしてきたつもりではありますが、
多くの投資家が銀行のカモにされている事実が浮き彫りとなりました。

今日は、金融庁が発表した事実の詳細分析とそこから見えてくる対策についてお話ししていきます。

金融庁が報告した驚愕の事実とは

46%もの顧客が損失を出していた

まず、一番驚くべき結果だったのが、下図になります。

これは、主要銀行9行と地域銀行20行で、投資信託を購入した個人投資家が、
2018年末時点で、どの程度のリターンを得られているかという表です。

見てわかる通り、左半分が損をしている投資家の割合ですが、なんと
46%もの個人投資家が損をしているという結果となっています。

2017年は株式市場が非常に好調だったので、2018年3月末時点でみれば、
比較的プラスのリターンが出ている投資家の割合が高くなっていても
おかしくはないのですが、見るも無残な結果となっています。

70%の顧客に損をさせている銀行がある

続いて、横軸がプラスのリターンが出ている顧客の割合を示しており、
縦軸が販売会社の数を表しています。

注目すべきは一番左の部分です。

これは、プラスのリターンが出ている顧客の割合が30~40%しかいない
という販売会社の数を表しているわけですが、逆に言えば、60~70%の顧客に
損をさせているというとんでもない銀行です。

自分たちだけ手数料を稼いで、個人投資家をカモにしている代表的な
銀行と言えます。

個人的にはこのようなあくどい商売をしている銀行は名前を公表すべきだと思います。

自分たちの利益ばかり追求している銀行の実態が浮上

最後に、横軸に投資家が投資信託を保有している期間をとり、
縦軸にプラスのリターンを出している顧客の割合を示した図を用意しました。

全体的に左下から右上に点が分布しているのがわかると思います。

これが何を指示しているのかというと、保有期間が短い。つまり、
短期間で他の投資信託に乗り換えさせて、販売手数料を稼いでいる銀行ほど、
顧客に損をさせているということです。

逆に、一番右上の赤丸の銀行は保有期間も長く、70%以上の投資家を
儲けさせているという意味では好感が持てますね。

なぜ46%もの投資家が損をしているのか?

販売会社の販売手法が巧妙化している

近年の大きな流れを考えると一番の理由はこれかもしれません。

フィンテックの流れを受けて、タブレット端末をつかって、シュミレーションや
ファンド比較表を見せて、ファンドを紹介する販売会社が増えてきています。

シュミレーションや比較表を見せられると、説得力が増すので、つい買ってしまいたく
なるのですが、販売員は会社で決められたファンドを売るために、たいして優れていない
ファンドを比較に使うことで、自分が売りたいファンドのパフォーマンスを
よく見せるといったことを平気でやっています。

シュミレーションや比較表は本来、個人投資家にとっては、非常にメリットが
あるものなのですが、間違った使われ方をされているので、個人投資家にとっては、
カモにされるためのツールでしかありません。

自分で勉強しようとしない

これも間違いなく理由の一つです。

投資信託について、ある程度勉強した人であれば、銀行で売っている投資信託が、
いかにダメなファンドが多いか気づきます。しかし、自分で勉強しないので、
いつまでもたっても、自分の投資判断の軸ができず、銀行の言いなりになって
ダメな投資信託ばかりをつかまされてしまうわけです。

販売員を信頼しすぎている

これも本当によくあるケースですが、銀行の販売員を投資信託のプロだと勘違いして、
言いなりになってしまっているパターンです。

販売員は自分が売る商品については徹底的に知識を叩き込まれているので、
あなたよりは詳しいかもしれませんが、プロではありません。

大抵の販売員はまともに投資信託を運用した経験などなく、自分のノルマ達成のために
あれやこれやと耳ざわりのよい言葉を並べてあなたを口説き落とそうとしているだけなのです。

損をしないためにはどうすればよいか?

勉強してください。と言っても、本気で資産形成したい人以外は、
そんな勉強しようと思わないので、一言だけ。

銀行の窓口等で、投資信託を購入するのではなく、SBI証券や楽天証券などの
ネット証券で、投資信託を買ってください。

少なくとも、販売員に騙されることはなくなりますし、何を買えばいいのかわからない
という人もいると思いますが、ネット証券のサイトには、色々な投資信託ランキングが
載っています。

比較的まともなランキングになっているので、とんでもないファンドを買わされる
心配もありません。

もし、本気で資産形成したいというのであれば、このブログにも長期間、
圧倒的に優れたパフォーマンスを出しているファンドをランキングで
載せたりもしていますので、こちらも参考にしてみてください。