超高齢化社会の到来とともに、確実に増えてくる医療ニーズ。
その将来性を見越して、三井住友アセットマネジメントがバイオ系ファンドを
新規設定しました。

設定から1週間程度で250億も集まる注目度合いですが、果たして、将来性は
あるのでしょうか?

今日は、フューチャー・バイオテックを徹底的に分析していきます。

フューチャー・バイオテックの基本情報

投資対象は?

投資対象は世界のバイオテクノロジーおよび医療機器関連の株式へ投資を行います。
バイオテクノロジー関連企業というのは、医薬品の開発を行う企業のほか、
遺伝子検査や科学・実験機器関連の企業を含みます。

バイオテクノロジーと医療機器の投資比率はおおむね7:3となるように投資していきます。

運用の体制は?

ファンド・オブ・ファンズ方式で運用を行い、実質的な運用は、
バイオテクノロジー関連株式への投資を、カンドリアム・ベルギー・エス・エーが、
医療機器関連株式への投資をフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・
カンパニーの2社が行います。

カンドリアム・インベスターズ・グループは1996年創設で、
ブリュッセルを拠点とし、従業員530名の運用会社です。

バイオテクノロジー関連株式1000銘柄から、公表されている臨床試験データや
医療的ニーズ、経営者とのミーティングを交えて、銘柄を選定していきます。

フィデリティ・インターナショナルは1969年創設で従業員7594名の巨大な運用会社です。
医療関連企業の投資ユニバースから継続的な安定成長が見込める企業と破壊的な
プロダクトをもつ企業を中心に投資を行っていきます。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

フューチャー・バイオテックは設定してから1週間程度しか経っていませんが、
すでに250億円超の規模となっており、注目の高さがうかがえます。
規模としてはまったく問題ありません。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

フューチャー・バイオテックの実質コストは運用報告書全体版が出ていないため、
正確にはわかりませんが、2~2.05%になると思われます。
実質コストはかなり高いので、積極的にはおすすめできない商品です。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.951672%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.0~2.05%(概算値)

フューチャー・バイオテックの評価分析

評判はどう?

フューチャー・バイオテックの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入している人が多い
ということなので、評判が良いということです。

フューチャー・バイオテックは設定から1週間ほどで250億円ほどあつまっており、
非常に注目されています。バイオに特化したファンドというのは数が少ないことから
引き続き注目を集めると思います。

フューチャー・バイオテックの今後の見通し

バイオ系ファンドというと、ピクテ・バイオ医薬品ファンドや三菱UFJ国際の
グローバルヘルスケア&バイオファンドが参考になるので見ていきましょう。

どちらも5年、10年の長期では悪くないリターンを残していますが、
短中期ではイマイチなパフォーマンスとなっています。

高齢化社会が進行し、医療のニーズは間違いなく高まっていくなかで、
バイオ関連の企業の株価も伸びるのではないかと考えてしまいがちですが、
注意しておかなければならないことがあります。

それは、医薬品の開発というのは、非常に将来の計画を見通すのが難しい
ということです。

1つ革新的な医薬品の開発に成功すれば、株価は急上昇するわけですが、
その開発の難易度が非常に高いのです。

特に、臨床試験もフェーズが進み、あと一歩というところまできて、
予期せぬ副作用が見つかってしまうと、株価下落の要因になるのですが、
最後の最後までうまくいくかどうかは、神のみぞ知ることです。

医療の発展というのは、社会貢献という意味でも投資に値するテーマでは
あると思いますが、自分の資産を増やすと考えたときに、
あえて将来予測不可能なことが起こる可能性が高い、バイオ系企業に
積極的に投資をしていくというのは、控えたほうがいいと私は思います。