規模は小柄ながら高い高いパフォーマンスを出し続けている大和住銀
のグローバル・ベスト・ファンド。

グローバル株式ファンドでインデクスファンドに勝っているファンド
が少ない中で、はるかに高いパフォーマンスを出しています。

今日は、グローバル・ベスト・ファンドについて徹底分析していきます。

グローバル・ベスト・ファンドの基本情報

投資対象は?

グローバル・ベスト・ファンドは世界の株式に投資をしていきます。

ファンダメンタルズ・リサーチを重視したボトムアップ・アプロ
ーチにより、魅力的な成長が期待できる銘柄に厳選投資します。

現在の組入銘柄数は77銘柄となっており、直近の組入上位銘柄は
以下の通りです。

アメリカが約60%、次いで欧州、アジアと続いています。
先進国が中心ですので、MSCIコクサイとのパフォーマンスの
差が気になりますね。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

 

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額
だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなか
ったり、コストが嵩みますし、何より会社として重要度が下がり運用が
疎かになりかねませんので、事前に確認すべきポイントの1つです。

グローバル・ベスト・ファンドの純資産総額は、リーマンショックで
大きく純資産総額が減った後は、パフォーマンスが上向いても純資産
が増えることなく、現在は30億円程度となっています。

最低ラインはクリアしていますが、もう少し規模が大きくなったほうが
相対的にコストが下がり、パフォーマンスが向上するはずです。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

グローバル・ベスト・ファンドの実質コストは2.504%とかなり割高に
なっています。

保管費用がかなりかかっているようですが、これは純資産規模が
小さいことによる影響もあると言えるでしょう。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.8792%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.504%(概算値)

 ※引用:第24期 運用報告書(決算日2018年9月10日)

 

グローバル・ベスト・ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

グローバル・ベスト・ファンドの基準価額は、2016年以降、大きく
伸びています。

ただ、2017年に大きな分配金を出してしまったため、せっかくの
成長を止めてしまった感が否めません。

※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年11月時点)

 

利回りはどれくらい?

グローバル・ベスト・ファンドの利回りはどうでしょうか?

直近1年間の利回りは+1.56%となっています。5年平均利回りが
+11.86%、10年平均利回りが12.40%となっており、カテゴリー
ランクでも常に上位1割に入っており、素晴らしいですね。

平均利回り %ランク
1年 1.56% 12%
3年 7.28% 5%
5年 11.86% 3%
10年 12.40% 11%

※2018年11月時点

 

標準偏差は?

グローバル・ベスト・ファンドの標準偏差を見てみると、カテゴリー
内では下位2割に入っています。

パフォーマンスは優れていますが、基準価額の変動幅は大きいこと
だけ理解しておいてください。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 15.19 71%
3年 15.95 81%
5年 16.72 84%
10年 20.11 89%

※2018年11月時点

 

年別のパフォーマンスは?

グローバル・ベスト・ファンドの年別のパフォーマンスは、2016年
だけわずかにマイナスになっていますが、それ以外では高いパフ
ォーマンスを維持しています。

年間利回り
2018年 10.31%(9月末時点)
2017年 26.57%
2016年 ▲0.58%
2015年 5.32%
2014年 21.21%

※2018年11月時点

 

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類似ファンドとのパフォーマンス比較

グローバル・ベスト・ファンドに投資するのであれば、インデックス
ファンドとのパフォーマンス比較はしておいて損はありません。

今回は、MSCIコクサイをベンチマークとするeMAXIS 先進国株式
インデックス
とパフォーマンスを比較してみましょう。

黄線がグローバル・ベスト・ファンドですが、直近3年間ではグロー
バル・ベスト・ファンドのほうが高いパフォーマンスを維持できて
います。

グローバル・ベスト・ファンドはコストがかなり割高ですが、
これなら投資する価値があるというものです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年11月時点)

 

最大下落率は?

グローバル・ベスト・ファンドへの投資を検討するのであれば、
どの程度下落する可能性があるのかは知っておきたいところです。

標準偏差からある程度の変動範囲は予測できますが、過去に実際に
どの程度下落したのかを確認しておいたほうがよいでしょう。

グローバル・ベスト・ファンド の最大下落率は、2008年1月~2008年
12月で▲64.29%となっています。

株式ファンドの中でもかなり大きく下落してしまっています。

期間 下落率
1カ月 ▲29.41%
3カ月 ▲56.54%
6カ月 ▲61.02%
12カ月 ▲64.28%

※2018年11月時点

 

分配金は?

分配金を出すくらいであれば、再投資に回してほしいところですが、
グローバル・ベスト・ファンド では年2回分配金を出しています。

2018年のパフォーマンスが翌年に影響しますので、今のままで
あれば、2019年の配当は期待できそうにありません。

分配金
2018年 500円
2017年 1,800円
2016年 0円
2015年 1,200円
2014年 400円

※2018年11月時点

 

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を確認するために
有効な手段です。

資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が続いて
いるようであれば、評判が悪いファンドと言えます。

それでは、グローバル・ベスト・ファンド はどうでしょうか?

なぜここまで資金が流出しているのか少し疑問が残りますが、
5年間ほぼ毎月資金が流出しています。

償還期限が近付いているからというのもあるかもしれませんが、
ここまで流出するようなひどい結果になっていないため、少し
理解に苦しみます。

※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年11月時点)

 

グローバル・ベスト・ファンド の今後の見通し

グローバル・ベスト・ファンドは上述したように毎年資金が流出
しており、評判はお世辞にも良いとは言えませんが、パフォーマン
スという観点でみれば、十分優れたファンドであるということが
できます。

少なくともMSCIコクサイに連動するインデックスファンドに投資
するよりも高いリターンが期待できるのではないでしょうか?

償還期限が2021年に迫ってきていることと、コストが非常に高い
ということで、なかなか手を出しづらい状況にはなっていますが、
人気はなくても優れたパフォーマンスのファンドがあるということは
知っておいて損はありません。