2013年と昨年のリターンがいずれも90%を超えた驚異のファンド、
小型株ファンド 『愛称:グローイング・アップ』。

2018年の3月に一時募集が停止されましたが、11月からまた買い付け
できるようになりました。

またすぐ資金が集まって、募集停止になると思いますが、
今がチャンスのグローイング・アップを今日は徹底分析していきます。

小型株ファンド『グローイング・アップ』の基本情報

投資対象は?

グローイング・アップの投資対象は、国内の金融商品取引所上場株式
のうち、中小型株式です。

新規株式公開を契機に新たな飛躍を目指す起業家精神にあふれた
高成長企業を投資対象としています。

このブログでは何度も登場していますが、グローイング・アップの
投資助言を行っているのは、新規公開株に強いエンジェルジャパン・
アセットマネジメントです。


※引用:交付目論見書

直近の組入上位銘柄は以下の通りです。

上場間もないこともあり、聞いたことがない企業も多いのではない
でしょうか。

逆に言えば、それだけ私たちがリサーチできていない銘柄を
しっかりリサーチして選定してくれているということです。


※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

エンジェルジャパン・アセットマネジメントとは?

ここでグローイング・アップの投資助言をしているエンジェルジャパン
について簡単に説明しておきましょう。

投資助言業務は代表取締役の宇佐美さんを筆頭に5名程度の少人数の
体制ながら、ジェイリバイブジェイネクストジェイクール日興
グローイング・ベンチャーファンド、グローイング・カバーズといった
ファンドに助言を行い、5年リターンにおいて同カテゴリー内10位に
この5ファンドが入っているという驚異の成績を納めています。

国内中小型株に強いといえば、エンジェルジャパンと言っても
過言ではない不動のポジションを築いています。

純資産総額は?

つづいて、グローイング・アップの純資産総額を見てみましょう。

純資産総額が小さいと運用が効率的に行えず、余計なコストが発生
したり、運用会社も運用に力を入れないため、パフォーマンスが
優れないといったデメリットが発生します。

ですので、必ずチェックするようにしてください。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

グローイング・アップの純資産総額は、2013年の株価上昇時に急激に
増え、その後減少しましたが、2017年にも再び急上昇しています。

今年の3月に募集停止をしており、現在は221億円ほどになります。


※引用:マンスリーレポート(2018年12月時点)

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬以外にも、実際にはコスト
がかかります。

株式売買手数料や有価証券取引税、印刷費用などが該当します。

これを実質コストと言いますが、実質コストが信託報酬よりもかなり
高くなっていることもありますので、必ず事前に確認しておいたほう
がよいポイントです。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

グローイング・アップの実質コストは、2.01%です。同カテゴリー内
では少し高めの水準となっていますが、パフォーマンスが優れている
ので、この程度のコストであれば、よろこんで支払いましょう。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 1.84%(税込)
信託財産留保額 0.5%
実質コスト 2.01%(概算値)

※引用:第16期 運用報告書(決算日8月13日)

小型株ファンド『グローイング・アップ』の評価分析

基準価額の推移は?

グローイング・アップの基準価額は、2013年頃から高騰しています。

この年上場した新規公開株が軒並みよかったというのが最大の要因
でしょう。

今年に入ってから停滞気味ですが、それでも同カテゴリーの中では
かなり優れた結果を残しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

それでは、グローイング・アップのリターンを見てみましょう。
直近1年間の利回りは+20.96%で同カテゴリー内3位のパフォー
マンスです。

3年・5年・10年平均の利回りが常に20%を超えており、いかに高い
リターンを実現しているかがわかります。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 20.96% 5%
3年 31.32% 4%
5年 21.51% 23%
10年 21.93% 16%

※2018年12月時点

標準偏差は?

グローイング・アップの標準偏差を見てみると、カテゴリー内でほぼ
最下位を維持し続けています。

パフォーマンスは相当優れていますが、その分価格の変動は相当大きい
と思っておいたほうがよいでしょう。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 30.61 100%
3年 22.75 99%
5年 20.65 96%
10年 25.11 98%

※2018年12月時点

年別のパフォーマンスは?

では、グローイング・アップの年別のパフォーマンスを見て
みましょう。

2017年には96%と驚異的なパフォーマンスとなりました。

2014年、2015年はそこまで優れませんが、プラスのリターンを
維持できているという点では及第点と言えるのではないでしょうか。

標準偏差が大きくなっている原因がよくわかります。

年間利回り
2018年 11.04%(9月末時点)
2017年 96.18%
2016年 14.67%
2015年 7.06%
2014年 2.12%

※2018年12月時点

「アクティブファンドは儲からない」は嘘!私のファンド運用実績を㊙公開

日経225連動ファンドとのパフォーマンス比較

高いコストをしはらうのであれば、当然、それなりの結果を残して
もらわなければ意味がありません。

ここでは、日経225をベンチマークとする代表的なファンドである
ニッセイ 日経225インデックスファンドとパフォーマンスを比較して
みましょう。

黄色がグローイング・アップ、赤がニッセイ日経225インデックス
ファンドです。

日経平均とは比べるのが馬鹿らしくなるくらい、グローイング・アップ
のパフォーマンスがずば抜けています。

高いコストを支払うのであれば、こういったアクティブファンドに
投資をしていきたいですね。


※2018年12月時点

最大下落率は?

続いて、グローイング・アップの最大下落率を見てみましょう。

投資をするうえで、標準偏差などから、値動きの幅をある程度予測は
できますが、過去にどの程度下落したことがあるのかを把握しておいた
ほうが実感がわきます。

グローイング・アップは最大下落率は2007年11月〜2008年10月の
1年間で最大▲63.81%下落しています。

やはり中小型株式に投資しますので、下落率も通常の国内株式
ファンドより大きくなります。

かなり値動きが激しいファンドですので、投資する際には、
心に留めておいてください。

ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

期間 下落率
1カ月 ▲26.41%
3カ月 ▲39.64%
6カ月 ▲44.28%
12カ月 ▲63.81%

※2018年12月時点

分配金は?

次にグローイング・アップの分配金を見てみましょう。

2017年は170円、2018年は240円の分配金を出しています。

ですが、本来分配金を出すことを目的にしているファンドでは
ありませんので今後出ない可能性は十分にありますし、私自身
分配金は出すべきではないと考えています。

分配金
2018年 240円
2017年 170円
2016年 0円
2015年 170円

※2018年12月時点

評判はどう?

グローイング・アップの評判を確認する方法として、資金の流出入
が役に立ちます。

資金が多く流入していればそれだけ人気ファンドと言えますし、
流出が続いているようであれば、評判が悪くなっているファンド
と言えます。

グローイング・アップは2014年以降、プラスのリターンを維持して
いましたが、他のファンドと比較して、成績がいまいちだったため、
資金の流出が続きました。

しかし、その後2017年に圧倒的なパフォーマンスを出したことで、
資金が一度に流入し、キャップに達しました。

2018年以降は、募集を停止していたというのと、パフォーマンスが
優れなかったということで、資金が流出しています。

評判が悪くなっているのかと思ってしまいがちですが、募集停止して
いる場合は、資金流入はありませんので、こういった図になって
しまうのです。

個人的には募集を再開した今こそチャンスだと思います。


※引用:モーニングスター

小型株ファンド『グローイング・アップ』の今後の見通し

2018年は中小型株式や新規公開株の実績が良かったということも
ありますが、国内株式市場が苦戦している中、好成績を挙げています。

中小型株式は、一般的に為替などに影響を受ける大型銘柄に比べると
独自の値動きをしますし、市場全体が上昇基調の時は、それよりも
大きなパフォーマンスを上げることがあります。

故に、少しリスクを取ってでも大きなリターンを追求したいという
人にとっては、中小型株式ファンドはお勧めできます。

ぜひポートフォリオの一部として投資してみてはいかがでしょうか。