今回、アセマネOneから面白い仕組みのファンドが登場しました。
ゴールドマン・サックス社債で元本確保を行う
ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07です。

元本確保という仕組み自体が国内ではまだ浸透していませんが、
リスクを極力取りたくないという投資家には、変なバランスファンドや
債券ファンドよりも魅力的です。

目論見書を見てもぱっと理解できない人が多いかと思いますので、
今日は、ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07を紐解いていきます。

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07の基本情報

投資対象は?

投資対象の大部分は、ゴールドマン・サックスが発行する円建債券に投資をしていきます。
そして一部の資金で株価指数先物(日本、米国、欧州、カナダ、英国等)や
債券先物(日本、米国、ドイツ、英国、カナダ、豪州)に投資をしていきます。

先物の資産配分比率は、だいたい、下図のようになると思われます。

運用の仕組みは?

たぶん一番気になるのが、元本確保の仕組みだと思いますが、ここはシンプルに
案外シンプルに考えることができます。

例えば、クーポン3%の債券があったとします。クーポンというのは利率だと思ってください。
そうすると、10年後に100万円貯めるには今現在、この債券をいくら買っておけばよいでしょうか?

毎年3%の利率が10年で、30%あなたの資産は増えることになりますので、
100万÷1.3=約77万円ということになります。

つまり、77万円債券を買っておけば、10年後の100万円は確保できるということになります。

今回のゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07でいえば、
あなたが100万円を投資したとすると、そのうち77万円はゴールドマンサックス社債を
購入する費用にあたられ、将来の100万円を確保しにいき、残りの23万円で指数先物に
レバレッジをかけて投資をして、追加の利益を狙っていくという仕組みなのです。

一見、リスクがない運用のように思えますが、ゴールドマン・サックスがデフォルト(倒産)して、
債券が紙くずになってしまうとあなたの資産は消えてなくなります。
ですので、ゴールドマン・サックス・ファイナンス・コープ・インターナショナルが発行する
社債の信用格付けを必ず調べておく必要があります。

格付投資情報センター(R&I)の格付によれば、Aの評価を受けています。
確かに高い評価を受けていそうなことはわかりますが、さて問題は
このAという評価がどの程度安心できるものなのかということです。

格付投資情報センター(R&I)の格付評価別のデフォルト率(5年間単位)を見てみると
、A評価を受けている企業が5年間でデフォルトする確率は0.49%となっています。

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07は10年間なので、
それでも1%いかない程度しかデフォルトリスクはありません。
100%大丈夫とはもちろんいえませんが、デフォルトの心配はほぼしなくてよさそうです。

コストは?

つづいてコストを見てみましょう。信託報酬が0.31%というのは一見かなり安く見えますが、
ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07には実績連動型の成功報酬として、
利益に対して10.8%手数料が取られる設計となっています。

国際分散投資戦略で収益を追求していく部分はリスク3%程度で運用すると
記載されていますので、だいたいコストとして、0.3%ほどは上乗せられるイメージを
持っておいてください。

購入時手数料 1.08%(税込)
信託報酬 0.3132%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 運用実績により変動するため不明

分配金の仕組みは?

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07は10年後の元本は確保されていますが、
債券部分以外でしっかり収益が出せなければ、投資をする意味がありません。

収益は毎年1回の分配金の形であなたに支払われます。
下図で言うと、指数先物の運用で増えた収益が下図の実績連動クーポンに該当する部分です。
そして、実績連動クーポンから成功報酬10.8%取られた残りがあなたへの分配金となります。

固定クーポンと書かれている部分が非常にわかりにくいのですが、これは社債の利息の一部を
基本報酬として、アセマネOneがもらいますよという意味でしょう。

仮に実績連動型の運用がうまくいかなかったときに固定クーポンがないとタダ働きする
ことになるためのリスクヘッジだと思います。
くれぐれもあなたへの報酬ではないので勘違いしないでください。

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07の評価分析/h2>
いかがでしたでしょうか?

まだ運用から日が経っていないので、あまり細かく評価するつもりはありませんが、
投資を検討される際の注意点をあといくつかお伝えしておきます。

まず、元本確保というのは、元本保証とは違います。
よく勘違いする人がいるので、注意してください。

10年後に元本を確保できる仕組みにはなっているけれど、想定外のことが起これば、
保証はできません。というニュアンスに近いと思っておいてください。

そして、ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07においては、
国際分散投資戦略で積極的に運用をしていく部分のパフォーマンスが非常に重要となります。

あくまでも過去の運用シュミレーションでは、下図のように10年間で平均2.1%という
結果が出ているようです。

ただ、注意しなければならないのは、過去の運用シュミレーションは大概
パフォーマンスが良いものを使う傾向にありますので、リターンは1%台になると
思っておいたほうがよいでしょう。

このようなことを言ってしまうと投資する気がなくなってしまうかもしれませんが、
実は世界には15年で140%の元本確保できるファンドなとも存在しており、
私もこっそり投資しています。