ハイリスク・ハイリターンの投資先として、一時期とてつもない
人気があったHSBC ブラジルオープン。

最近は、ハイリスク・ハイリターンの投資先として、アジアのほうが
注目を集めており、完全に影をひそめています。

今日は、影をひそめているHSBC ブラジルオープンにあえて着目して、
分析してみたいと思います。

HSBC ブラジルオープンの基本情報

投資対象は?

HSBCブラジルマザーファンドへの投資を通じて、ブラジル国内企業及び、
ブラジル経済の発展と成長に関連し、収益のかなりの部分をブラジル国内から
得ているブラジル以外の国の企業に投資をしていきます。

MSCIブラジル10/40指数(円ベース)をベンチマークとして、中長期的に
当該インデックスを上回る投資成果を目指します。

業種別にみてみると、素材、銀行、金融の順に比率が高くなっていますね。


※引用:マンスリーレポート

組入銘柄数は29銘柄と絞り込まれています。

1位のヴァーレは、世界の民間3大鉱物資源メジャーの1つで、鉄鉱石の生産では
世界最大手です。

2位のペトロブラスは石油公社として、探査・開発・生産を独占し、圧倒的な
国内市場シェアを有します。

3位のブラデスコ銀行はブラジル最大手の銀行ですね。
ですので、ブラジル国内においては著名な企業が組入れられていると思ってよいでしょう。

純資産額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

HSBC ブラジルオープンは、一時期3000億円規模までありましたが、
現在は300億円ほどとなっています。規模としては問題ありませんね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

HSBC ブラジルオープンの実質コストは2.356%とかなり高くなっています。
初年度は、購入時手数料と併せて6%近く取られますので、まったくメリットを感じません。

購入時手数料 3.78%(税込)
信託報酬 2.052%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.356%(概算値)

※引用: 運用報告書(決算日2018年3月30日)

まだHSBC ブラジルオープンに投資をしてるの?HSBC ブラジルオープンよりはるかに優れたアクティブファンド特集

HSBC ブラジルオープンの評価分析

基準価額の推移は?

HSBC ブラジルオープンの基準価額は現在約7,700円となっています。
2016年~2017年は下落した分を大きく取り戻していましたが、
2018年1月末の市場の大暴落以降、下落が続いています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

HSBC ブラジルオープンの直近1年間の利回りは▲16%となっています。
5年、10年でもマイナスのパフォーマンスとなっており、これではダメですね。

このようなパフォーマンスでも、カテゴリー内では中盤なので、
ブラジル株式の怖さを物語っています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲0.51% 37%
3年 29.65% 60%
5年 2.23% 75%
10年 8.00% 25%

※20191年2月時点

標準偏差は?

大和住銀 日本小型株ファンドの標準偏差をみてみると、5年以上の
長期では、上位15%にランクインしていることがわかります。

高いパフォーマンスを維持しながら、基準価額の変動幅も抑えた
運用ができているというのは素晴らしいですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 42.21 87%
3年 33.97 78%
5年 33.34 75%
10年 31.77 50%

※2019年2月時点

年別のパフォーマンスは?

大和住銀 日本小型株ファンドの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2018年はかなり厳しい結果となっていますが、それ以外の年では、
毎年20%近くのリターンを安定的に維持しており、優秀な結果を
残していることがわかります。

年間利回り
2018年 ▲6.45%
2017年 15.44%
2016年 46.43%
2015年 ▲43.27%
2014年 ▲9.49%

※2019年2月時点

最大下落率はどれくらい?

投資するにあたって、最大どの程度下落する可能性があるのか
知っておくことは非常に重要です。

結局、多くの人が、大きな下落を経験すると、もうこれ以上は
損をしたくないと思い、基準価額が大きく下がったタイミングで
売却してしまうのです。

HSBC ブラジルオープンの最大下落率は、2008年1月~2008年12月で
▲73.07%となっています。

パフォーマンスもひどいですが、マイナス幅も大きすぎて、
本当に何も良いところが見つからないファンドです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲41.69%
3カ月 ▲63.13%
6カ月 ▲71.37%
12カ月 ▲73.07%

※2019年2月時点

評判はどう?

HSBC ブラジルオープンの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流出しているということは、それだけこのファンドを解約している人が
多いということなので、評判が悪いということです。

HSBC ブラジルオープンはほぼ、毎月資金が流出しており、
評判はすこぶる悪いといえます。保有するメリットは皆無です。


※引用:モーニングスター

HSBC ブラジルオープンの今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

新興国株式ファンドはタイミングよく当たれば大きく上昇しますが、
売るタイミングを間違えると、大きく下落してしまいます。

株価のボラティリティが大きいだけでなく、為替の値動きも大きいので、
投資初心者にとっては手を出さないほうが無難なファンドといえるでしょう。

もちろん、ハイリスク・ハイリターンということを承知でポートフォリオの
一部に組み込んでもよいとは思いますが、全体の1割程度に抑えることをお勧めします。

どちらにしても、HSBC ブラジルオープンを保有しているのであれば、
即刻売却することをおすすめします。

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