中小企業というのは、知名度の低さや投資家向けのIR活動が限定されている点、
調査・分析を行うアナリストが少ないことなどを背景に、今後の成長が株価に
適切に反映されていないことがあります。

このように適切に評価されていない=割安銘柄を探し、投資をしてこうというのが、
いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドです。

今日は、いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドについて徹底分析していきます。

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドの基本情報

投資対象は?

投資対象は、新興市場で取引されている中小型株式です。
その中で、ファンダメンタルズが良好で高い成長力を有し、将来において飛躍期を迎える
可能性が高いと判断される「公開ベンチャー」企業に投資をしていきます。

イメージはこのような企業です。

目論見書等では、未公開・ベンチャーはハイリスク・ハイリターンで、
公開ベンチャーは相対的にローリスクという記載がありますが、これには注意が必要です。

確かに、未公開企業に比べれば、当然過去の様々な公開情報がある企業のほうがリスクは
低いですが、株式というくくりの中でみれば、新興株式はリスクが高い部類に入ります。

つづいて、具体的な組入銘柄を見ていきましょう。
1位のシュッピンはカメラ、時計、ロードバイク、筆記具の4分野において、
新品・中古品をネットや店舗で販売しています。

2位のビジョンはグローバルwifiで有名な会社ですね。
3位の夢の街創造委員会は、出前仲介サイトの出前館を運営する企業です。

純資産総額は?

続いて、いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドの純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンド は、現在250億円程度の規模になっており、
規模の面では心配ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドに投資をする人は、注意深く調べる人もいますが、
アクティブファンドの場合、あまり調べない人も多いのが現状です。

信託報酬と大きく乖離していることもありますので、必ず確認してほしいポイントです。

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドの実質コストは最新の運用報告書が出ていないため、
正確にはわかりませんが、1.84~1.94%になると思われます。

購入時手数料と合わせると、初年度は5%超取られますので、
選定は慎重に行うようにしてください。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.836%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.84~1.94%(概算値)

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドの基準価額は、2017年は順調に
上昇していましたが、2018年1月末以降は伸び悩んでいます。

グローバル株式ですと、2018年1月末の水準を超えてきているファンドも多い中で、
なかなか運用はうまく行っていないことがわかります。

利回りは?

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドはまだ設定から1年も経っていませんので、
利回りはあまり参考になりませんが、同じカテゴリーにあたるネクストジャパン『jnext』
やジェイクール『jcool』と比較してみました。

そうすると、下図のように、いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドだけ
かなり厳しい結果となっています。

公開ベンチャーのような上場間もない企業に投資するのであれば、
jnextやjcoolのほうが間違いないです。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

評判はどう?

続いて、このファンドの評判を見ていきたいと思います。
評判をはかる指標としては、ファンドへの資金流出入額が参考になります。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、人気が出てきているということになります。

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドは設定初月と次月に大きく
資金流入しましたが、それ以降は、資金流出するようになっています。

初めは期待大きくはじまったものの、運用実績が伴わず、
評判も下がる一方といったところでしょう。

いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドの今後の見通し

私個人としても、小型株に投資をしていくファンドは好きなのですが、
小型株式は値動きが大きいため、ファンドマネージャーの力量に大きく影響されます。

さきほど、SBIアセットの運用するjnextとjcoolで比較してみましたが、
現状、いちよし ジャパン・ベンチャー・ファンドのほうが優れている点というのは、
見つかりません。

もちろん運用期間がまだ短いので、今後に期待ということではありますが、
いま小型株に投資をしたいのであれば、jnextやjcoolに投資をしたほうが
間違いないと思います。