大和証券投信委託が設定したインドの匠。個人ではインド株式に直接投資が
できないことから、インド株式ファンドは常に一定の需要があります。

一方で、ファンドの形式がファンド・オブ・ファンズになるため、
どうしてもコストが割高になるデメリットが存在します。

もちろん、コストを上回るパフォーマンスを出してくれれば、
問題ありませんが、はたしてインドの匠はどうなのでしょうか?

今日は、ダイワ/ミレーアセット・インド株式ファンド『インドの匠』を
徹底分析していきましょう。

ダイワ/ミレーアセット・インド株式ファンド『インドの匠』の基本情報

投資対象は?

インドの匠の投資対象は、インドに本社を置いている企業及び、主たる経済活動を
行っている企業です。

ファンド形態はファンド・オブ・ファンズ形式になっており、ミレーアセット
・インド・ミッドキャップ・エクイティ・ファンド(円クラス)経由で
インドの株式に投資をしていますので、この外国投資ファンドのコストは
注意してみておく必要があります。

組入銘柄を見てみると、金融セクターの企業が上位に組入られています。
フィンテック関連の技術が急成長していることで、金融セクターも
その恩恵を受けている形ですね。

純資産総額は?

続いて、インドの匠の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

インドの匠の純資産総額は募集開始直後は大きく伸びたものの、それ以降は
約500億円程度の規模を維持しています。規模の大きさとしては問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インドの匠はまだ最新の運用報告書が出ていないため、正確な実質コストはわかりません。
しかし、概算すると、1.9~2.0%程度になると思われます。今回ここまで実質コストが
高くなってしまうのは、ファンド・オブ・ファンズ方式で、ミレーアセット・インド・
ミッドキャップ・エクイティ・ファンドに投資していることが原因です。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.895%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.9~2.0%(概算値)

ダイワ/ミレーアセット・インド株式ファンド『インドの匠』の評価分析

基準価額をどう見る?

インドの匠の現在の基準価額は8.795円です。設定以来、下がり続けていますね。
基準価額が下がり続けており、運用がうまくいってないことがわかります。

現時点で、設定来▲13.75%のマイナスとなっています。いくら将来性がある
マーケットだからといって、新規設定ファンドの場合は、運用期間をある程度は
おいてから投資しないと痛い目を見ますね。

評判はどう?

インドの匠の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけインドの匠を購入している人が多い
ということなので、評判が良いということです。

インドの匠は設定した月に400億円超の巨額な資金が流入しましたが、
それ以降は、毎月微増にとどまっています。

インド株式に投資できるチャネルはあまりないので、期待をされてのスタート
だったと思いますが、この運用実績では、投資家の注目を集めることはできませんね。

ダイワ/ミレーアセット・インド株式ファンド『インドの匠』の今後の見通し

インド株式市場は、短期的には世界的な貿易摩擦問題、原油価格の動向などに左右される
展開が続きますが、中長期的にはインド中間層の消費拡大、好調な企業収益、地方経済の
回復などを反映しながら、底堅く推移することが予想できます。

そのため、インドの匠も中長期的には基準価額の上昇が期待できると思います。
しかし、インド株式に投資していれば、どのファンドを購入していいというわけではなく、
しっかりコストに見合ったリターンを提供してくれるファンドに投資をしなければ意味が
ありません。

インドの匠のパフォーマンスをインド株の代表的な指標の一つであるMSCIインドと
比較すると、見事にパフォーマンスで負けています。これでは、アクティブファンド
に高いコストを払う価値が全くありません。

もしインド株にどうしても投資をしたいのであれば、MSCIインドをベンチマークとしている
野村インド株投資のほうが間違いなくおすすめです。一度、比較してみてください。