今回、三井住友アセットマネジメントから新しいコンセプトの
インデックスファンドシリーズが登場しました。

このシリーズはイノベーションによって社会構造が大きく変化する
メガトレンドに着目し、インデックスファンドを開発していきます。

そして、第一段として、今多くの投資家の注目をあつめるAIに
特化したインデックスファンドが登場しました。

今日は、イノベーション・インデックス・AIについて徹底分析していきます。

イノベーション・インデックス・AIの基本情報

投資対象は?

投資対象は、世界各国のAI関連企業に投資をし、
STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)の
動きに連動する投資成果を目指します。

ここで言うAI関連企業とは、ハードウェア・データサービス・AI応用等の
分野から得ている収益が、総収益の50%以上の企業を指します。

STOXXグローバルAIインデックスの組入銘柄は現在29銘柄となっており、
そのうち上位10銘柄は下図のようになっています。

AI関連市場の拡大に伴い、銘柄数は増えていく想定です。
組入銘柄の90%は米国の株式となっています。

STOXX社とは?

STOXX社は、日本ではまだまだ知名度が低いですが、
スイスに本拠をかまえる大手のインデックスプロバイダーで、
欧州を中心に11000個以上の指数を算出し公表しています。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

イノベーション・インデックス・AIはまだ最新の運用報告書が
出ていないため、正確な実質コストはわかりませんが、
だいたい0.8~0.9%になると思われます。

AI関連のアクティブファンドですと、実質コストは1.5%以上
かかりますので、アクティブファンドの半分で、AI関連企業に
投資できるのは魅力的です。

購入時手数料がなくなれば、より投資をしやすい環境が整いますね。

購入時手数料 2.16%(税込)
信託報酬 0.8046%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.8~0.9%(概算値)

イノベーション・インデックス・AIの評価分析

バックテストの結果は?

新たなファンドを設定するときは、仮に何年か前に当ファンドを
設定していたとしたら、どの程度の利回りが出ていたのかを検証します。

期間の設定などは、運用会社次第のため、たいがい良い数字が出るように
調整されているという前提のもとご覧ください。

今回、比較対象として挙げているのは、
MSCI AC(オールカントリー) ワールドインデックスです。

この指数から日本株式を除いた指数が、多くのファンドでベンチマーク
として利用されています。(eMAXIS Slim 全世界株式、セゾン資産形成の
達人ファンド、三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド等)

2012年6月~2018年4月までの期間で、MSCI ACワールドインデックスは
1.93倍になったのに対して、STOXX グローバルAI インデックスは
3.62倍となっています。

非常に素晴らしい結果ではありますが、あくまで過去の期間で
一番あてはまりがよかった期間を抜いてきている点には注意が必要です。

グローバルAIファンドとの銘柄比較

多くの投資家が比較検討するとすると、同じく三井住友AMが出している
グローバルAIファンドでしょう。

パフォーマンスはまだ比較できないので、組入銘柄を比較してみると、
グローバルAIファンドは現在56銘柄、STOXXグローバルAIインデックスは
現在29銘柄となっており、銘柄数では大きな差があります。

その中の被り度合いを見てみると、6銘柄だけ同じ銘柄を保有していました。
思ったより、銘柄がかぶっていない印象です。

現状どちらが良いとは言いづらいですが、これだけ異なる銘柄を
組入れているということはパフォーマンスにも差がつきそうです。

イノベーション・インデックス・AIの今後の見通し

どこの企業のマーケット調査でもAIが切り開く市場は非常に大きな
インパクトがあり、社会構造を大きく変革されるという予測を出しています。
この大きな流れは私も間違いないと思っています。

イノベーション・インデックス・AIでは、収益の50%以上が
AI関連の売上の銘柄がのみが組み込まれているので、AIマーケットが
拡大することで基準価額も大きく伸びることが期待できます。

コスト面で見れば、イノベーション・インデックス・AIは間違いなく
優れていますが、果たしてどの程度のパフォーマンスを出せるのかは、未知数です。

コストが安くても高いパフォーマンスが出せないのであれば、
投資する意味がありません。

私はすでにグローバルAIファンドを保有しているので、当面は
イノベーション・インデックス・AIの推移を見つつ、購入を検討する
スタンスを取りたいと思います。

コストが安いからと言ってすぐに飛びつかないようにしてくださいね。