「IPO」。株式投資をしている人であれば、一度は聞いたことがあるでしょう。
IPOとは新規公開株とも呼ばれており、IPO以降は株式市場で株式の売買が
できるようになります。

IPOは正直、ほぼ勝てる投資なので、非常に人気があり、抽選でもなかなか
購入するチャンスがないほどです。そんな名前を冠につけたファンドが
三菱UFJ国際投信から出ましたので、評判や今後の見通しなど、
私独自の目線で分析していきます。

IPOリサーチ・オープン『リターン・エース』の基本情報

投資対象は?

まず投資対象は、日本国内の株式で、IPOから概ね5年以内の株式に投資をしていきます。
正直、IPOを行う企業は中小企業が多く、調査・分析を行うアナリストが多くありません。

そもそもIR活動を積極的に行っている企業のほうが少ないです。そのため、
企業の成長性を見極めることは非常に難しい一方で、高い成長性を秘めた
ダイヤの原石のような企業が見るかるかもしれないというメリットもあります。

もう少しイメージがつきやすいように組入銘柄を見てみましょう。
現在の組み入れ銘柄数は76銘柄です。

1位のジャパンインベストメントアドバイザーは航空機や船舶のオペレーティングリースを
中心に様々な金融ソリューションを提供している企業です。2位のソラストは、
医療・介護関係の人材サービス会社。3位のティーケーピーは貸会議室のサービスを
展開している企業です。

少なくとも上位3社は上場時点から株価が2倍以上になっていますね。

ただ、上場後数年は、短期筋のトレーダーが多く参入してくるため、
株価が業績要因以外で上下することも多く、先を読みづらいという点には注意が必要です。

純資産総額は?

続いて、IPOリサーチ・オープン『リターン・エース』の純資産総額は
どうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

IPOリサーチ・オープン『リターン・エース』は2018年4月の設定以来、
着実に資産を増やしており、1カ月で100億円を越えています。
IPOという名前に釣られて多くの投資家が参入してくると思いますので、
まだまだ純資産は伸びるでしょう。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

IPOリサーチ・オープン『リターン・エース』の実質コストは、
まだ運用報告書が出ていないので正確にはわかりませんが、
1.78~1.88%程度になると思われます。

初年度だけで、購入時手数料と信託報酬で5%以上取られますので、
通常であれば、まずおすすめしないファンドです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.7712%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.78~1.88%

IPOリサーチ・オープン『リターン・エース』の評価分析

基準価格をどう見る?

当ファンドの基準価額は現在11,000円です。

まだ新規設定したばかりで、大きな相場を経験していないので、
様子見といったところですね。

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、
それだけIPOリサーチ・オープン『リターン・エース』を購入している人が
多いということなので、評判がいいということです。

設定来、1カ月の間に100億円あつまっているので、多くの投資家から注目を
集めているのは間違いないですね。

何より、投資家であれば、IPOの名前くらいは聞いたことがあります。

IPOと聞くと儲かりそうと大概の人が思いますので、中身を見ずにとりあえず
投資をしようという人が序盤は多いのではないでしょうか?

パフォーマンスが悪化しない限りは人気が続きそうです。

IPOリサーチ・オープン『リターン・エース』の今後の見通し

まず、個人的な意見としては、IPO後、数年の企業の成長性を見極めることは
非常に難しいと思っています。

それは前述しましたが、投資家向けにリリースされている情報が少なく、
限られた情報の中で、株価が割安なのかを判断しなければならないからです。

また、仕手筋などが入ってくると、業績の如何にかかわらず、株価は乱高下します。

組み入れ銘柄が76銘柄とあまり数を絞り込めていないのは、上記のような
リスクを考慮してのことでしょう。

小型株は利回りが高いので、投資家からも人気がありますが、あえて
新しく出たばかりのファンドを購入する必要はないと考えています。

コストが安いのなら、一考の余地がありますが、コストも決して安くありません。

それなのであれば、どの程度のパフォーマンスが出せるかわからない
アクティブファンドに投資をするより、過去10年間高いパフォーマンスを
出している国内小型株ファンドのほうが、よほど将来性があるのでしょう。