今、大注目のロボティクス。日興アセットからは、日本株式に絞り込んだ
ジャパン・ロボティクス株式ファンドと、グローバル・ロボティクス株式ファンドの
2つが出ています。

グローバル・ロボティクス株式ファンドは圧倒的な人気を誇っており、
なんと1兆円ちかく集まっています。

そんな大人気ファンドの日本版と思ってしまいがちですが、
やはり中身を精査することは必要です。

ジャパン・ロボティクスも年1回決算型と年2回決算型がありますが、
今日は、より人気のある年1回決算型を詳しく分析していきます。

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの基本情報

投資対象は?

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの投資対象は、
日本国内のロボティクス関連企業の株式です。

ロボティクス技術が特に目覚ましい発展を遂げているのが、
以下の4分野となっています。

基本的には、この4分野の銘柄を中心に銘柄を選定していきます。

現在の組入銘柄数は56銘柄となっており、組入上位銘柄は以下のようになっています。
あなたはこれを見てどのように感じたでしょうか?

私は、この組入銘柄を見て、正直面白みに欠けると思ってしまいました。
基本、大手企業であれば、何かしらロボティクス関連ビジネスには取り組んでいるわけで、
単純に将来有望そうな大企業を選定したように見えてしまいます。

例えば、ロボティクス事業の売上が全体の50%以上とか、もう少しこだわりをもって
銘柄選定をしてもらわないと、何が違うのかわかりづらいですね。

純資産総額は?

続いて、ジャパン・ロボティクス株式ファンドの純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの純資産総額は2017年6月ごろから
急激に成長しており、現在1000億円近くまでになっています。

規模の大きさとしては全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの実質コストは1.909%とかなりの高いです。
実際に運用報告書を見なければ気づきませんが、信託報酬より14%も高くなっています。

株式の売買手数料にコストが余分にかかっているようですが、
本当に支払う価値のあるファンドなのか見極める必要がありますね。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.674%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.909%(概算値)

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの現在の基準価額は14,518円です。
2017年はモーニングスターのファンド・オブ・ザ・イヤー2017を取るほど、
優れたパフォーマンスでしたが、2018年に入ってからは全く奮っていません。

TOPIXや日経平均も似たような動き方になっていますが、日本を代表するような
銘柄を中心に組み入れているファンドはどれも似たような動きになってしまっていますね。

試しに、ジャパン・ロボティクス株式ファンドと日経平均株価、TOPIXを
比較してみましたが、ほぼ同じような動きをしています。

テーマ型のファンドを標ぼうしているものの、動きに特徴がないという点と、
日経平均にパフォーマンスで負けてしまっているというのは、大きな問題点です。

利回りはどれくらい?

続いて、利回りを見てみましょう。ジャパン・ロボティクス株式ファンドの
直近1年間利回りは11.77%となっています。

ランキングが上位80%ということで、下から数えたほうが早いような状態です。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

評判はどう?

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけジャパン・ロボティクス株式ファンドを
購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

ジャパン・ロボティクス株式ファンドは設定来、ほぼ毎月資金が流入しており、
人気の高さがうかがえます。

ただ、直近では資金流出が起きているように、期待して走り始めたものの、
思った以上にパフォーマンスは良くないということで、今後、資金の流出超過が
続くのではないかと思います。

ジャパン・ロボティクス株式ファンドの今後の見通し

さきほど、TOPIXや日経平均と比較した図をお見せしましたが、だいたい値動きが
連動していますので、年5~6%であれば、安定的に収益を上げられるのではないかと思います。

一方で、その程度の利回りを目指すなら、高いコストを払ってまで、アクティブファンドに
投資をしなくても、インデックスファンドで十分です。

ジャパン・ロボティクス株式ファンドについては、ロボティクスという名前は
ついているものの、実際は国内の大手企業に投資をするファンドという印象で、
あまり魅力を感じないというのが正直なところです。

もう少し、ロボティクスに特化した企業、ロボティクス関連の売上の比率が50%超を占める
企業などが上位に組み込まれるのであれば、面白いですね。