健康・医療・バイオなどのテーマ型ファンドで10年以上の運用実績のある
グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープンB『愛称:健太』。

実は、兄弟分のファンドであるグローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド『健次』は
1600億円の純資産がある大きなファンドですが、健太のほうは80億円程度しかありません。

健太と健次の違いは分配金を出す出さないの差なのですが、ここまで開きがあるのは驚きです。
今日は、分配金を出さない健太について徹底分析していきます。

グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープンB『健太』の基本情報

投資対象は?

健太は世界主要先進国の中から、製薬、バイオテクノロジー、医療製品、健康サービス等の
株式に分散投資していきます。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

カテゴリー別の組入比率を見てみると、医薬品が36%、ヘルスケア機器が20%、次いで
ヘルスケア・サービス、バイオテクノロジーと続きます。

医薬品の比率が高いというのは、人によって捉え方が分かれるところですが、新薬開発の難しさを
知っている私からすると、あまり比率を高めてほしくはないカテゴリーです。

医療機器などとは違い、人体での作用というのは、予期せぬリスクが多数あり、最後の最後で
大きな副作用が見つかって販売できないとなると、株価は大きく下がります。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

国別の比率を見てみると、アメリカが70%を超えており、米国株ファンドと言っても過言ではない
ような構成となっています。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

健太は2000年に設定されて以来、10年以上ほぼ純資産は増加しなかったのですが、2012年
ごろから基準価額が大きく伸びたタイミングで、純資産規模も大きくなりました。

とは言っても、最大で200億円規模までしか増加しませんでしたので、健次のほうに
ほとんど資金が流れてしまったというところでしょう。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、実際にかかる
実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

健太の実質コストは、2.420%と同カテゴリー内でも異常な高さとなっています。
ここまで実質コストが高いと、相当パフォーマンスが優れていない限りは、まず検討段階で
はじかれてしまいますね。

購入時手数料 3.24%※上限
信託報酬 2.376%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.420%(概算値)

※引用:第18期 運用報告書(決算日2018年7月27日)

グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープンB『健太』の評価分析

基準価額の推移は?

健太の基準価額を見てみましょう。2015年に大きく下落してから、3年かけてようやく当時の
水準まで戻ってきました。多くのファンドが2018年はマイナスのリターンとなっている中で、
プラスのリターンを維持できているのは評価に値するポイントです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

利回りはどれくらい?

それでは、健太の利回りはどうでしょうか?直近1年間の利回りは+3.90%となっています。
3年リターンは優れませんが、、5年、10年利回りは10%を超えてきており、カテゴリー
ランキングでも上位にランクインしていることから、優れたファンドと言えるでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

四半期別のパフォーマンスは?

健太の四半期別のパフォーマンスを見てみると、2016年はマイナスのリターンとなって
しまいましたが、それ以外の年では10%超のリターンを出しており、優れた結果を残しています。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

類似ファンドとのパフォーマンス比較

健太に投資を検討するのであれば、インデックスファンドとのパフォーマンス比較はしておきたい
ところです。テーマ型のファンドというのは、比較が難しいのですが、米国株比率が高かったので、
それに合わせて、S&P500と比較してみました。

結果はS&P500の圧勝です。これでは、高いリターンを狙ってアクティブファンドに投資をするより、
超低コストのインデックスファンドに投資をしたほうが高いリターンを実現できると思います。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

最大下落率は?

健太への投資を検討するのであれば、どの程度下落する可能性があるのかは知っておきたい
ところです。標準偏差からある程度の変動範囲は予測できますが、過去に実際にどの程度下落
したのかを確認しておいたほうがよいでしょう。

健太の最大下落率は、2007年12月〜2008年11月の▲40.54%です。株式ファンドのわりには、
下落率を40%程度で抑えられているので、まだマシと言えそうです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を確認するために有効な手段です。
資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が続いているようであれば、
評判が悪いファンドと言えます。

それでは健太はどうでしょうか。2015年後半からはほぼ毎年資金が流出しています。
直近はパフォーマンスが優れていないこともあり、当然と言えば、当然ですね。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

グローバル・ヘルスケア&バイオ・オープンB『健太』の今後の見通し

健太は5年、10年で高いリターンを実現しており、投資するに値するファンドのように思えます。
しかし、S&P500と比較してわかったように、長期のリターンで見ても、S&P500のほうが
高いリターンを実現しています。

もちろんテーマ型ファンドは当たれば、大きく上昇する可能性がありますが、異常に高いコストを
支払いつづけるよりも、超低コストのS&P500に連動するインデックスファンドに投資をした
ほうが安心しながら運用結果を見れるのではないでしょうか。

また冒頭でも述べましたが、製薬会社の株価はどうしても医薬品の開発の進捗に大きな影響を
受けることが多く、うまく行けば、当然大きなリターンに繋がりますが、仮にうまく行かなかった
場合、大きく株価は下げる可能性が高いです。

健次のほうが人気がある理由は未だによくわかりませんが、健太のほうがまだ良いと言えるでしょう。