AIやIoTといったテクノロジーの進化により、高い成長性が期待される
未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』。

似たようなファンドが各運用会社から出てはいますが、自動車、医療、農業、金融の
4テーマに特化させているというのが、ひとつ大きな特徴となっています。

今日は、未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』を徹底分析していきます。
購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の基本情報

投資対象は?

投資対象は、未来を変革すると考えられるイノベーションの創出やその支援を行うと
考えられる日本の企業の株式です。

IoT(Internet of Things:あらゆるものがインタネットに接続し、相互に情報交換する
仕組み)やAIに代表されるテクノロジーとの融合で飛躍的な成長が期待できる分野に
注目していきます。

特に自動車、医療、農業、金融の4分野が投資対象となります。
下図は未来予測図のようなものですが、こういったイノベーションを起こすべく
日々挑戦している企業に積極的に投資をしていくということです。

具体的に現在の組入銘柄を見ていくと、現在は76銘柄で構成されており、
上位10社は以下のようになっています。

1位のペプチドリームは、多様性が極めて高い特殊環状ペプチドを扱う
バイオベンチャー企業です。2位のエムスリーは医療従事者を対象とした
医療ポータルサイト「m3.com」のサービスを提供している企業です。
3位のソフトバンクは言わずもがなですね。

純資産総額は?

続いて、未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』は、2016年末まで順調に資産を
伸ばしていましたが、それ以降は、流出が続き、現在は280億円程度となっています。
規模としては全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の実質コストは1.609%となっており、
購入時手数料と合わせると、かなり割高です。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.5552%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.609%(概算値)

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の評価分析

基準価額をどう見る?

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の基準価額は、設定来、
右肩上がりに順調に成長しています。

今年に入ってからは、伸び悩んではいますが、多くの国内ファンドで
マイナスになっている中で、プラスのリターンとなっているのは評価できます。

利回りはどれくらい?

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の直近1年間の利回りは、+21.37%です。
カテゴリーランキングで見ると、なんと上位2%に入る高パフォーマンスとなっています。

2017年の利回りが+30%と他のファンドと比べて、パフォーマンスがいまいちだった
ことから、あまり注目されてはいませんでしたが、また注目を集め始めると思います。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は予想できますが、
やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

ただ、下図をみればわかりますが、未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』は
まだ大きな下落というのを経験していないため、2016年6月の▲8.02%が
最大の下落となっています。

株式ファンドであれば、▲30%程度は下落するときもあると思っておいたほうが、
大きく下落する局面でうまく対応できるでしょう。

決して焦ってすぐに売らないようにしてください。

評判はどう?

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ日本新興株オープンを解約している人が多い
ということなので、評判が悪くなっているということです。

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』は、2017年以降資金の流出が続いており、
パフォーマンスは良好にもかかわらず、人気は下火となってしまっています。

未来変革日本株ファンド『挑戦者たち』の今後の見通し

直近、非常に運用はうまくいっているのは間違いありませんが、自動車、医療、農業、金融を
ひとまとめにしてしまっているのは少し気になります。

個人的に、自動車関連銘柄で言えば、自動運転や電気自動車などが今後期待できる分野ですが、
まだ直近で実現するようなものではなく、5~10年は先の話だと思っています。

そう考えると、高いコストを毎年払ってまで、今の時点から投資をする価値が果たしてあるのか
と思ってしまいます。テーマ型ファンドは、時流に合わせて投資をしていくものです。
そして、各テーマが全く同じタイミングで、成長するわけではなく、時間差は必ず生じます。

そう考えたときに、テーマが複数混ざってしまっていると、1つのテーマは伸びているが、
他のテーマが伸びないことによって、いまいちなパフォーマンスにしかならないといったことが
起こりえます。

確かに現時点では、良好なパフォーマンスを出していますが、私個人としては、結局何に
投資をしているのかわからなくなりそうなので、あまり投資をしたいとは思わないファンドです。