近年、基準価額の変動幅を一定の範囲に限定したリスク抑制型
のファンドが非常に人気となっています。

今までのファンド運用はある意味、プロのファンドマネジャーに
運用をお願いするだけで、あとは放置の状態なので、相場状況
によっては、思った以上にマイナスが大きなることが多々ありました。

そこで登場してきたのがあらかじめリスクを3%や4%以内と
限定することで、自分の資産の変動幅をある程度予測ができる
ファンド達です。

今日は、三井住友DSアセットの先進国国債ファンド(リスク抑制型)
『愛称:未来のコツ』について徹底分析していきます。

『未来のコツ』先進国国債ファンド(リスク抑制型)の基本情報

投資対象は?

みらいのコツの投資対象は、日本を含む先進国の国債です。
投資魅力の高い残存年数の国債を選択肢し、安定性を重視した
運用を行います。

市場環境の変化に合わせて、ポートフォリオ全体のリスクを
調整することで、基準価額の変動幅を年率2%以内に収まる
ようにリスクをコントロールして運用していきます。

具体的にどの国の債券を組み入れているのか見てみましょう。

未来のコツではフランス国債の比率が約25%、次いで日本、
アメリカ、ドイツとなっています。ファンドのリスクを抑える
ために、通常ではあまり見ないフランスや日本の比率が高く
なっていますね。

また債券の平均格付もAA-ですので、信用リスクは気にしなくても
大丈夫でしょう。


※引用:マンスリーレポート

またもう一つ気になるのが短期金融商品の比率の高さです。

以下のグラフを見るとよくわかりますが、直近ではかなり
短期金融商品の組入比率が高くなっています。

リスクを抑えるために仕方なくではあると思いますが、
投資家観点で見れば、この部分はただコストを取られる
だけですので、デメリットでしかありません。

純資産総額は?

続いて、みらいのコツの純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた
投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも
見るべきポイントです。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を
入れ替えることができず、インデックスから乖離してしまう
リスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

つみたて日本株式(日経平均)は下図のように2018年の新規設定以来、
純資産総額を伸ばしており、現在の純資産総額は約350億円と
なっています。

ファンドの規模としても100億円をすでに超えているので特に
気にする必要はないでしょう。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

特に、未来のコツの場合は、短期金融商品の比率が高くなるほど、
その分、コストだけが取られる構造となっていますので、注意が
必要です。

みらいのコツの実質コストは約0.543%となっており、通常の
アクティブファンドと比べると、かなりコストは抑えられています。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 1.1%(税込)※上限
信託報酬 0.528%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.543%(概算値)

※引用:最新運用報告書

実質コストも加味して、私がオススメする最強のインデックスファンド

『未来のコツ』先進国国債ファンド(リスク抑制型)の評価分析

基準価額の推移は?

みらいのコツの基準価額は、2018年はほぼ変動しませんでしたが、
2019年に入り大きく上昇しています。

債券ファンドに投資をしていて、年5%近いプラスが出れば、投資家
としては、大満足でしょう。


※引用:モーニングスター

利回りは?

つづいて、みらいのコツの運用実績を見てみましょう。

直近1年間の平均利回りは5.30%となっており、国債債券
カテゴリーの中でも上位20%程度に入っています。

直近1年間は非常に好調であるようです。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 5.30% 22%
3年
5年
10年

※2019年9月時点

標準偏差は?

標準偏差は基準価額の変動幅を見る上で役に立つ指標です。

みらいのコツの標準偏差を見てみると、2.27%とかなり抑え
られていることがわあります。カテゴリー内でも上位に
位置しており、優秀な成果を残せています。

リスクを2%以内に抑える運用を前提にしているので、
標準偏差が2%を超えてくることは本来好ましくない
のですが、そこまで大きな差ではないので、ここまで
気にしないでよいでしょう。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのは
ご存じでしょうか?

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 2.27 7%
3年
5年
10年

※2019年9月時点

年別のパフォーマンスは?

つづいて、みらいのコツの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

まだ運用期間が短いので今後に期待ですね。

年間利回り
2019年 3.69%(1-6月)
2018年
2017年

※2019年9月時点

類似ファンドとのパフォーマンスの差は?

高いコストを支払ってまでアクティブファンドに投資をするのであれば、
低コストで投資ができるインデックスファンドとパフォーマンスを
比較してから投資をしても遅くはありません。

今回は、超低コストで先進国債券ファンドに投資ができるeMAXIS Slim
先進国債券インデックスとパフォーマンスを比較してみました。

見てわかる通り、未来のコツの圧勝です。これであれば、
高いコストを支払ってでも未来のコツに投資する価値が
あると言えます。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になる
のが、最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点です。

まだ設定来の期間が短くデータが少ないですが、最大下落率を
見てみましょう。

未来のコツは運用期間が短いというのもあるのですが、最大下落率は
異常に小さいです。当然、今後大きな下落相場が来ると最大下落率は
大きくなると思いますが、リスクを抑えた運用しているので、そこまで
大きな下落率にはならないでしょう。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲0.45%
3カ月 ▲0.68%
6カ月 ▲0.35%
12カ月 +2.22%

※2019年9月時点

評判はどう?

続いて、みらいのコツの評判を見ていきましょう。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入
しているということなので、評判がいいということになります。

2018年の新規設定以来、毎月資金流入しており、評判も上々
であるようです。


※引用:モーニングスター

『未来のコツ』先進国国債ファンド(リスク抑制型)の評価まとめ

いかがでしたでしょうか?

リスク抑制型のファンドというのは、基準価額の変動幅が非常に
小さいので、初心者の投資家の方には、メリットが大きいように
感じます。

ただ、リスクを抑えるために、キャッシュポジションを高めたり、
利回りの低い債券を組み入れるというのは正しい選択なのか
甚だ疑問が残ります。

とは言ったものの、先進国債券であれば、手堅く運用できるという
のは間違いありませんので、自分の資産が大きく減るかもしれない
という心理に耐えられない人は、試しに投資をしてみるのもよいと
思います。

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