インデックスファンドの低コスト競争において、最前線で戦っている
三井住友アセットマネジメントのインデックスシリーズ。

今日は、三井住友・日本債券インデックス・ファンドの評価や評判、実質コストなどについて
徹底的に分析したいと思います。

三井住友・日本債券インデックス・ファンドの基本情報

投資対象は?

投資対象は、日本の公社債で、NOMURA-BPI総合の動きに連動する成果を目標とします。
NOMURA-BPI総合とは日本国内で発行される公募債券の動向を的確に把握するため、
野村證券が公表している指数です。

国内債券のベンチマークとしては、この指数が一番よく利用されています。

インデックスファンドでは、ベンチマークが右肩上がりに上昇しているかが
重要な指標のひとつとなりますが、NOMURA-BPI総合は下図のとおり、
緩やかではあるものの、着実に成長しています。

続いて組み入れ銘柄を見てみましょう。組み入れ上位銘柄を見てみると、
すべて日本国債になっています。

そして、日本国債の格付けは最上位のAAAですので、デフォルトのリスクも皆無となります。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのも見るべきポイントです。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることができず、
インデックスから乖離してしまうリスクがあります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えがうまくできず、
予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

三井住友・日本債券インデックス・ファンドは下図の青線のように2002年の
ファンド設定以来、右肩上がりに純資産額を増やしています。

現在607億程度の資産規模ですね。これだけの規模があれば、特に問題ありません。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは何よりも重要な項目です。
NOMURA-BPI連動型のインデックスファンドは運用会社各社が作っていますが、
運用リターンはNOMURA-BPI総合に連動するため、どこも差がつきません。

そうすると、実質コストの部分で良し悪しを決めることになるわけです。
三井住友・日本債券インデックス・ファンドの実質コストは、0.175%となっており、
国内債券系のインデックスファンドの中で最安値争いをしています。

主要インデックスファンドのコスト比較表はこちら

購入時手数料 0
信託報酬 0.1728%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.175%(概算値)

三井住友・日本債券インデックス・ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

三井住友・日本債券インデックス・ファンドの基準価額は2016年に大きく
上昇下落を経験して以降、非常にゆるやかに上昇しています。

現在は、12800~13000円の間をうろうろしています。国内債券ファンド
であれば、これくらいの値動きが正常だと言えるでしょう。

利回りは?

つづいて、三井住友・日本債券インデックス・ファンドの利回りを見てみましょう。
直近1年間の利回りは0.19%となっており、ほぼ±ゼロです。

10年平均利回りでみると年率2.03%となっているので、長期保有すれば、
だいたい年利2%くらいは資産が増えそうなイメージが持てますね。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※ランキングにはアクティブファンドも含まれています。

類似ファンドとのパフォーマンスの差は?

インデックスファンドに投資をする上で、同じベンチマークのファンドと
比較することは必要不可欠です。

今日は、三井住友・日本債券インデックス・ファンドと同じく、
NOMURA-BPI総合をベンチマークとするファンドとパフォーマンスの差を
見ていきます。

わずかな差ではありますが、三井住友・日本債券インデックス・ファンドの
パフォーマンスが一番優れているようです。

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になるのが、
最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点かと思います。

下記に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計してものを載せます。
2016年7月に一番タイミング悪く買って、2017年6月に一番タイミング悪く売った場合に
最大-3.67%あなたの資産が目減りした可能性があるということですね。

ただ、さきほど示したように長期保有すればしっかりプラスが出ていますので、
目先の値動きを気にしなければ、マイナスになることはほとんどないと思います。

ベンチマークとの乖離率は?

インデックスファンドの運用においては、ベンチマークとの乖離率というのが
運用の巧拙を見極める一つのポイントとなります。

2017年6月21日~2018年6月20日の期間における運用リターンは、
三井住友・日本債券インデックス・ファンドが+0.8%、ベンチマークが+0.6%となっていました。

ベンチマークよりマイナスが大きくなっている分は、ファンドの実質コストと
ほぼ同程度ですので、実際はベンチマークとほぼ連動した成果を出せており、
問題なさそうです。

運用がマイナスになっているというのは、単純に期間の切り方の問題なので、
乖離率を分析するときはそこまで気にしなくて問題ありません。

評判はどう?

続いて、三井住友・日本債券インデックス・ファンドの評判を見てみましょう。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入している
ということなので、評判がいいということになります。

三井住友・日本債券インデックス・ファンドは、2014年から毎月資金が流入しています。

直近、運用実績がいまいちだったため、流入量の伸びが鈍化していますが、
コストも最底辺ですし、運用実績が伴えば、さらに人気が出てくるでしょう。

三井住友・日本債券インデックス・ファンドの評価まとめ

とにかくリスクを取りたくないという人に絶大な人気のある国内債券型の
ファンドの中でもほぼ最安値のコストとなっているので、国内債券型の
ファンドを一本持っておきたいという方にはおすすめできます。

ただ、現在のインフレ率であれば、問題ありませんが、今後、インフレ率が
上がってくると、1%台のリターンでは通貨価値の下落率に対して負けしてしまいます。

ですので、一本持っておくのはよいですが、あくまでも分散投資の1つとして保有し、
もう少しリターンが狙える他のファンドも併せて購入することをお勧めします。