今ままでありそうでなかったユーラシア諸国を対象とした
新シルクロード経済圏ファンド。

新シルクロードと呼ばれるエリアは「一帯一路」構想プロジェクトと呼ばれる、
インフラ整備のプロジェクトが幅広い地域で着実に進んでおり、このエリアの
利便性や連携を高めています。

今後、さらに発展することが予想されるため、その成長の果実を享受しようと
設定されたのが、このファンドというわけです。

今までなかった切り口のアクティブファンドであることは間違いないので、
どう判断すべきか今日は、新シルクロード経済圏ファンドを徹底分析してきます。

購入を検討されている方は参考にしてみてください。

新シルクロード経済圏ファンドの基本情報

投資対象は?

投資対象は、新シルクロード経済圏(日本を除くアジア、中東、東欧、
ロシアなど)に本拠を置いている企業もしくは、主要な経済活動を
行っている企業の株式です。

新シルクロード経済圏で進むインフラ投資や、生活水準の向上などに伴い
拡大する消費・サービスに加え、域内でのヒト・モノ・カネの流れの活発化を
背景に成長が期待される新ビジネスにも着目していきます。

国別で見てみると、中国、インド、イスラエルの順に比率が高くなっています。
このあたりは他のグローバル株式ファンドと変わらないですね。

また業種別に見てみると、情報技術や一般消費財・サービスの比率が高いです。


※引用:マンスリーレポート

もう少しイメージがわくように、組入銘柄の上位を見ていきましょう。
1位のNMCヘルスケアはUAEで病院、医療センター、薬局など広大なネットワークを
保有している会社です。

2位のチャイナ・モンニュウ・デイリーは中国国内で牛乳やアイスクリーム等の
生産および販売をしています。

3位のストラタシスはイスラエルの3Dプリントメーカーです。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

新シルクロード経済圏ファンドは、現在460億円ほどとなっています。
このパフォーマンスでは純資産総額が減っても当然の結果と言えるでしょう。
規模の面では、全く問題ありません。

※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

新シルクロード経済圏ファンドの実質コストは、2.43%となっており、
信託報酬から大きく乖離しています。

初年度なので、コストがかかったというのもあると思いますが、高すぎます。
販売手数料と合わせると5%を超えるため、積極的にはおすすめできないファンドです。

購入時手数料 3.24%(税込)※上限
信託報酬 1.8468%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.43%(概算値)

※第1期 運用報告書(決算日2018年9月10日)

新シルクロード経済圏ファンドの評価分析

基準価額をどう見る?

新シルクロード経済圏ファンドの基準価額は現在9000円を割り込んでいます。
1月末の市場の暴落以来、下落を続けており、まだ反転する兆しがありません。

このような運用成績では、誰も買いたいとは思いませんね。

※引用:モーニングスターWEBサイト

利回りは?

新シルクロード経済圏ファンドの直近1年間の利回りは▲19.22%となっており、
下位15%に入っています。まだ運用期間が短いとはいえ、悲惨な結果ですね。

※引用:モーニングスターWEBサイト

四半期別の運用パフォーマンスは?

新シルクロード経済圏ファンドの四半期別のパフォーマンスを見ても、
今年は赤字一色です。

※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

新シルクロード経済圏ファンドの評判はネットでの書き込みなどで
調べる方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、
月次の資金流出入額でしょう。

資金が流出しているということは、それだけこのファンドを解約している人が
多いということなので、評判が悪いということです。

新シルクロード経済圏ファンドは設定から4カ月ほどは資金流入が大きかった
のですが、2018年1月末以降は流出が超過しています。

このパフォーマンスでは仕方ない部分もありますが、
評判が良いファンドではないということですね

新シルクロード経済圏ファンドの今後の見通し

アクティブファンドを比較するときは、何かしら過去に類似したファンドが
ないかを調べるのですが、新シルクロード経済圏ファンドについては、
比較するに値する類似ファンドが見当たりませんでした。

このような場合、どう判断するのがよいかと言えば、基本は投資をしないのが正解です。

テーマ型のファンドであれば、ある程度マーケットの成長性を加味して、
投資をしていくこともできますが、シルクロード経済圏というかなりあいまいな定義の
ファンドについては、マーケットの予測は役に立ちません。

先が全く読めないファンドに投資するのはただの博打でしかなく、
高いコストも支払わなければいけないため、少なくとも現時点では様子見してくのが正解です。