岡三アセットマネジメントが運用する次世代モビリティオープン。
日興アセットやBNYメロンからもすでに同じテーマのファンドが
出ており、そこに追随したような形となっています。

次世代モビリティオープンは為替ヘッジあり・なしの2コースが
ありますが、今日は人気の高いヘッジ無を分析していきます。

とは言っても、ヘッジ有を保有しているもしくは購入を検討している
方にも参考になるように書いていますので、ぜひ参考にしてください。

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の基本情報

投資対象は?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の投資対象は、日本を
含む世界のモビリティ関連企業の株式です。

モビリティ関連企業というのは、人・モノの移動に関する幅広い分野で
新規性・成長性の高い事業に取り組み、事業の実現性や収益成長が見込
まれる企業を指します。

業種別の組入比率を見てみると、自動車・自動車部品が32.4%で最も高く、
次いで、半導体の比率が30.7%と高くなっています。

あまりイメージが湧かないかもしれませんが、自動運転等の技術には、
半導体が必要不可欠なので、比率が高くなっていると考えておけばよい
でしょう。

国別の組入比率は米国が57.0%と最も高く、次いで日本、ドイツとなっています。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

運用にあたっては、世界的な運用会社であるTCWインベストメント・
マネジメント・カンパニーの助言を受けています。

ほとんどの日本の運用会社に言えることですが、助言を受けていると
言っても果たして岡三アセットがどこまで自分たちで判断して銘柄を
決定しているのか、そして1%という高額の委託者報酬のうちどの程度
がTCWの取り分なのか不透明です。

とりあえず、手数料が高くなることだけは間違いないですね。

純資産総額は?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の純資産総額は、
現在約100億円です。

20社を超える販売会社が付いていますが、ネット証券と中堅中小証券
が中心のため、今ひとつ精彩に欠けます。

岡三アセットとしては、新たな販売会社に加わって欲しいところですが、
銀行は本ファンドのようなテーマ型を新たな商品ラインナップに加える
ことについて消極的ですし、大手証券は類似ファンドをすでに扱っている
ので、積極的に取り扱うことはありません。

投資家目線で言えば、特にリスクのある純資産規模ではないので、
安心してください。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の実質コストはまだ
最新の運用報告書が出ていないためわかりませんが、だいたい
1.78~1.88%の間であると想定されます。

初年度は購入時手数料と合わせて、5%近くになるので、慎重に
検討する必要があります。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.7712%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト まだ不明

次世代モビリティオープンで本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の評価分析

基準価額をどう見る?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の基準価額は、9000円程度です。

見てわかる通り、なかなか上昇トレンドに乗れておらず、上がっては
下げ、上がっては下げを繰り返しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の直近1年間の利回りは
まだ運用期間が1年経っていないのでこれからですね。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年
3年
5年
10年

※引用:2019年2月時点

標準偏差は?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の直近1年間の標準偏差は
まだ運用期間が1年経っていないのでこれからですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年
3年
5年
10年

※引用:2019年2月時点

年別のパフォーマンスは?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の年別のパフォーマンスも
分かり次第、更新しますね。

年間利回り
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年

※引用:2019年2月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)への投資を検討するので
あれば、類似ファンドとのパフォーマンスは比較しておいて損はありません。

今回は、自動運転技術関連ファンド4本にインデックスファンドを加えて
比較をしてみました。

結果は先MSCIコクサイに連動するeMAXIS Slim 先進国株式インデックスが
圧倒的に優れていることがわかります。

これでは自動運転技術関連ファンドに投資をするメリットがありあせんね。


※引用:モーニングスター

評判は?

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の評判はネットでの書き込みなどで調べる
方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけ次世代モビリティオープンを
購入している人が多いということなので、評判が良いということです。

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)は設定以来、毎月資金が
流入超過となっており、人気の高さが伺えます。


※引用:モーニングスター

次世代モビリティオープン(為替ヘッジなし)の今後の見通し

モビリティを投資コンセプトにしたファンドは決して不自然では
ありませんが、私個人としては、まだ時期早尚のイメージがあります。

モビリティやEV関連の事業が盛り上がってくるのは、2020年代に
入ってからではないかと考えています。

実際、本ファンドよりも早くから設定された類似ファンドのパフォーマンス
を見てみると、モビリティ・イノベーション・ファンド(BNYメロン)、
モビリティ革命(三井住友トラストアセット)はどれも散々なパフォーマンスです。

これだけ見ても、3番煎じ以降の本ファンドを購入する理由は見当たりません。

また、決算発表のピークを過ぎたモビリティやEV関連のセクターに目立った
好材料が見受けられないことから、今後TOPIXやMSCIコクサイなどの
インデックスをアウトパフォームできるかという点には疑問を感じます。

高いコスト・テーマ型アクティブファンド・テーマに好材料無し、
これだけの要素が揃えば次世代モビリティオープンに購入する
価値があるか否かは自ずと分かります。

くれぐれも、次世代云々ような耳障りの良い謳い文句に踊らされない
ようにしましょう。

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