昨年95.94%というとてつもないパフォーマンスをたたき出したことで
一気に注目を集め始めた日興グローイング・ベンチャーファンド。

ファンド名を聞いた時点ですでにお気づきの方もいると思いますが、実はこのファンド、
SBIアセットのj-nextや明治安田アセットの小型株ファンドと同じあの投資顧問会社が
投資助言をしています。

今注目を集めている日興グローイング・ベンチャーファンドについて
今日は徹底分析していきたいと思います。

日興グローイング・ベンチャーファンドの基本情報

投資対象は?

日興グローイング・ベンチャーファンドの投資対象は、日本国内の株式で、
特に高い発展・成長が期待できる株式公開後5年以内の企業を対象に投資をしていきます。

中小型株は大型株と比べて、公開されている情報が少ないため、細目に企業訪問をし
経営者へのインタビューを行うことで、情報優位に立つことができるのが特徴です。

現在の組入銘柄は51銘柄となっています。

1位のラクスは、交通費・経費精算のクラウドサービスを提供している会社です。
2位のオープンドアは、旅行比較サイトのトラベルコを運営している会社で、
3位のインソースは人材育成や社員研修による生産性向上を行う会社です。

普段、上位には出てこない銘柄なので、面白いですね。


※2018年9月時点

運用体制は?

冒頭でも述べましたが、日興グローイング・ベンチャーファンドが圧倒的なパフォーマンスを
残せているのは、投資顧問会社のエンジェルジャパン・アセットマネジメントが投資助言を
行っているためです。

エンジェルジャパンが他の投資顧問会社と違うのは、
面談は基本経営者と直接行っている。
当たり前のように感じるかもしれませんが、経営者も忙しいので、
実際は会社のNo.2やNo.3と面談することも多いのが現状です。

変化の大きい企業ほど、経営者の意思決定が大きなファクターとなりますので、
トップの考えを把握できているというのは大きな強みとなります。

チーム全員が面談の場に出席する。
年間延べ1000社の経営者と会うだけでも大変ですが、ヒアリングした情報に
偏りがないように、チーム全員で面談し、意見を共有しあうというのは、
大きな強みになります。

5年先までの収益予想シートを作成している。
5年先までの収益予測を作っている会社を他に知りませんが、こういった
他がやっていないような細かい作業が銘柄選定の上で差別化ポイントになっています。

大きな金額を運用している機関投資家は時価総額の大きな企業についての
調査しか興味がなく、ジャスダックやマザーズに上場している規模の小さな
企業に対しては、アナリストが1人もついていないのが現状です。

逆に言えば、そういった企業は正しく株価が評価されていない可能性が高く、
しっかりリサーチができている投資顧問会社からすると、大きなリターンを
得るチャンスにつながるというわけです。

純資産総額は?

続いて、日興グローイング・ベンチャーファンドの純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

日興グローイング・ベンチャーファンドは、現在300億円程度となっています。
2018年の運用パフォーマンスがいまいち優れないことから直近では資金が
流出しています。規模の大きさによるデメリットはありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

日興グローイング・ベンチャーファンドの実質コストは2.236%となっており、
とにかくコストが高いです。

通常であれば、まず手を出してはいけないコストの高さですが、
運用が優れているのであれば、一考に値します。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 2.052%(税込)
信託財産留保額 0.5%
実質コスト 2.236%(概算値)

※第15期 運用報告書(決算日2018年7月17日)より

日興グローイング・ベンチャーファンドの評価分析

基準価額の推移は?

続いて、基準価額の推移を見てみましょう。
日興グローイング・ベンチャーファンドは2016年の後半から、急激な上昇を
みせているのがわかります。2017年の上昇分が大きすぎたため、2018年は
伸び悩んでいますが、それでもしっかりプラスのリターンとなっています。

利回りはどれくらい?

日興グローイング・ベンチャーファンドの利回りを見てみましょう。
直近1年間の利回りは+43.37%とかなり高い利回りになっています。
3年、5年、10年の平均利回りを見ても、かなり高いパフォーマンスと
なっていますね。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※2018年9月時点

四半期別運用パフォーマンスは?

日興グローイング・ベンチャーファンドの四半期別の運用パフォーマンスも
下に載せておきます。こちらもあわせて検討材料として利用してください。

類似ファンドとの比較

日興グローイング・ベンチャーファンドのエンジェルアセットが同じく投資助言を
行っているj-nextや小型株ファンドとパフォーマンスの比較をしてみましょう。

どのファンドもとてつもないパフォーマンスですが、直近3年間で見ると、
日興グローイング・ベンチャーファンドのパフォーマンスが一番良いようですね。

評判はどう?

日興グローイング・ベンチャーファンドの評判はネットでの書き込みなどで調べる
方法もありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ日興グローイング・ベンチャーファンドを
解約している人が多いということなので、評判が悪くなっているということです。

2016年までは毎月資金が流出していましたが、2017年に入り資金が流入し始め、
2017末~2018年初めにかけて大きく資金流入しています。

直近は、多くの人が期待していたよりもパフォーマンスが伸び悩んでいるため、
目先の利益だけ追っていた投資家が解約したものと思われます。
とにもかくにも評判は良くなってきているファンドと言えるでしょう。

日興グローイング・ベンチャーファンド の今後の見通し

日本の経済は停滞気味のため、日本の株式はダメだという人もいますが、
優れた日本の中小型株はまだまだ存在しています。

日興グローイング・ベンチャーファンドは10年平均利回りが18%程度となっており、
エンジェルジャパンが投資助言をしている他のファンドも軒並み高いパフォーマンス
となっているため、今後の運用にもかなり期待が持てると思います。

実質コストがかなり高いのが悩みどころではありますが、
これだけのパフォーマンスなのであれば、投資に値すると言えるでしょう。