世界経済の成長に合わせて、需要が拡大していうことが予想されている
エネルギー需要。需要は増える一方で、地球温暖化防止のためになるべく
二酸化炭素を発生させないで、成長していくことが求められています。

このため、エネルギー供給サイドでは、太陽光や風力といったエネルギー
源の多様化が求められており、様々な企業がイノベーションをおこすべく
積極的に取り組んでいます。

このようなエネルギー関連企業に注目して設定されたのが、
日本エネルギー関連株式オープン『愛称:プロジェクトE』です。

今日は、プロジェクトEについて徹底分析していきます。

日本エネルギー関連株式オープン『プロジェクトE』の基本情報

投資対象は?

プロジェクトEは、日本国内の株式のうち、エネルギー関連企業の
株式に投資をしていきます。

エネルギー関連企業とは、世界のエネルギー情勢の変化を事業機会と
して捉え、これに対応することで収益を拡大する日本企業です。

大きくは、次世代モビリティ、エネルギー源の多様化、エネルギー
インフラの規制緩和といったテーマに取り組んでいる企業です。


※引用:交付目論見書

具体的にプロジェクトEに組入られている銘柄を見てみると、
組入銘柄数は58銘柄となっています。

1位のレノバは、再生可能エネルギーの開発・運営を手掛ける
新電力会社です。

3位の小松製作所は鉱山機械でダンプ・ショベルに強みを持ち、
同業買収するこで品ぞろえを強化しています。


※引用:マンスリーレポート

純資産総額は?

続いて、プロジェクトEの純資産総額はどうなっているか見て
みましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買でき
なかったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイント
の1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

プロジェクトEの純資産総額は、現在305億円程度です。

2018年に入ってから純資産を大きく伸ばしていましたが、
10月末以降に大きく下落して以来、資金が流出しています。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

プロジェクトEの実質コストは1.85%となっており、前期と比べると
かなり下がりました。とは言ってもカテゴリー内ではかなり割高です。

かつ購入時手数料が3.24%と高くなっており、まず手を出しては
いけない水準ですね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.566%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.85%(概算値)

※引用:運用報告書(決算日2018年9月19日)

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

日本エネルギー関連株式オープン『プロジェクトE』の評価分析

基準価額の推移は?

プロジェクトEの基準価額は2016年から上昇しはじめ、2018年1月末
までは調子が良かったのですが、それ以降は下落トレンドとなっています。

エネルギー関連のテーマ型ファンドということで、国内株ファンドとは
異なる値動きをするかと思いきや、基準価額の推移に大きな特徴は見られ
ないようです。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

プロジェクトEの利回りを見てみましょう。
直近1年間の利回りは▲27.48%となっており、かなり大きく
下落しました。

3年平均利回りは+2.13%となっており、同カテゴリー内では
下位20%に入っています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲27.48% 99%
3年 2.13% 83%
5年
10年

※2019年3月時点

標準偏差は?

プロジェクトEの標準偏差を見てみると、カテゴリー内でのランクは
下位2割に入っています。

パフォーマンスも優れていないので、これでは投資対象になりません。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 24.34 93%
3年 20.04 83%
5年
10年

※2019年3月時点

年別のパフォーマンスは?

プロジェクトEの年別のパフォーマンスを見てみると、2017年は
大きくプラスのリターンを残していますが、2018年に同程度の
損失を出したことでほぼ相殺してしまっています。

このような運用をされてしまうと投資家としては投資しようと
思いません。

年間利回り
2018年 ▲30.77%
2017年 +32.56%
2016年 ▲4.05%
2015年
2014年

※2019年3月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、事前にインデックス
ファンドとのパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、日経平均に連動するニッセイ 日経225インデックスファンドと
プロジェクトEを比較してみました。

結果としては、ニッセイ 日経225インデックスファンドのほうが高い
パフォーマンスとなっています。

このような結果なのであれば、高い購入時手数料と信託報酬を支払う
よりも低コストのインデックスファンドに投資をしたほうが間違いなく
よいでしょう。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資をする上で、最大どの程度下落する可能性があるかというのは、
気になるところでしょう。

標準偏差からある程度の範囲は予測できますが、やはり直接確認した
ほうがイメージが湧きます。

プロジェクトEは2018年1月~2018年12月までで最大▲30.77%の下落を
記録しています。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲15.67%
3カ月 ▲30.04%
6カ月 ▲26.48%
12カ月 ▲30.77%

※2019年3月時点

分配金の推移は?

つづいて、プロジェクトEの分配金の推移を見てみましょう。

2017年は1991円、2018年には775円の分配金が出ています。

分配金利回りも8%となっており、魅力的な水準になっています。

また、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け取らずに
再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2018年 775円
2017年 1991円
2016年 0円

※2019年3月時点

評判はどう?

プロジェクトEの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけプロジェクトEを購入して
いる人が多いということなので、評判が良くなっているということです。

プロジェクトEは、2017年以降に毎月大きな資金流入が続いており、
直近で人気が出てきていることがわかります。

パフォーマンスと似つかぬ資金流入なので疑問に感じてしまいます。


※引用:モーニングスター

日本エネルギー関連株式オープン『プロジェクトE』の今後の見通し

世界のエネルギー需要は間違いなく拡大しており、今後次々と
イノベーションが起こると予想されるため、中長期的に成長していく
ことが予想されます。

ただ、プロジェクトEは購入時手数料や信託報酬が高い割に、日経平均
にパフォーマンスで負けています。

これでは、高いコストを支払ってまでプロジェクトEを選択する理由が
ありません。

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