世界経済の成長に合わせて、需要が拡大していうことが予想されているエネルギー需要。
需要は増える一方で、地球温暖化防止のためになるべく二酸化炭素を発生させないで、
成長していくことが求められています。

このため、エネルギー供給サイドでは、太陽光や風力といったエネルギー源の多様化が
求められており、様々な企業がイノベーションをおこすべく積極的に取り組んでいます。

このようなエネルギー関連企業に注目して設定されたのが、
日本エネルギー関連株式オープン『愛称:プロジェクトE』です。

今日は、プロジェクトEについて徹底分析していきます。

日本エネルギー関連株式オープン『プロジェクトE』の基本情報

投資対象は?

プロジェクトEは、日本国内の株式のうち、エネルギー関連企業の株式に
投資をしていきます。

エネルギー関連企業とは、世界のエネルギー情勢の変化を事業機会として捉え、
これに対応することで収益を拡大する日本企業です。

大きくは、次世代モビリティ、エネルギー源の多様化、エネルギーインフラの規制緩和
といったテーマに取り組んでいる企業です。

具体的にプロジェクトEに組入られている銘柄を見てみると、組入銘柄数は56銘柄
となっています。

1位のレノバは、再生可能エネルギーの開発・運営を手掛ける新電力会社です。
2位の昭和電工は、リチウムイオン電池向けに幅広い素材を提供しています。
3位の東海カーボンは、車載用リチウムイオン電池向け負極材事業を展開しています。


※2018年10月時点

純資産総額は?

続いて、プロジェクトEの純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、
コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

プロジェクトEの純資産総額は、現在348億円程度です。
2018年に入ってから純資産を大きく伸ばしており、注目が集まってきました。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

プロジェクトEの実質コストは2.18%と カテゴリー内ではかなり割高です。
かつ購入時手数料が3.24%と高くなっており、まず手を出してはいけない水準ですね。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.566%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.18%(概算値)

※第5期 運用報告書(決算日2018年3月19日)より

日本エネルギー関連株式オープン『プロジェクトE』の評価分析

基準価額の推移は?

プロジェクトEの基準価額は2016年から上昇しはじめ、2018年1月末までは
調子が良かったのですが、それ以降は下落トレンドとなっています。

エネルギー関連のテーマ型ファンドということで、国内株ファンドとは
異なる値動きをするかと思いきや、基準価額の推移に大きな特徴は見られないようです。

利回りはどれくらい?

プロジェクトEの利回りを見てみましょう。
直近1年間の利回りは+9.60%となっています。

3年平均利回りは11.39%となっており、悪くないパフォーマンスとなっています。
ただ、カテゴリーランキングでは、真ん中くらいのパフォーマンスなので、
優れた結果を残しているとはいいづらいですね。


※2018年10月時点

四半期別のパフォーマンスは?

プロジェクトEの四半期別のパフォーマンスを見てみると、
2018年のプラスリターンが利回りに大きく貢献していることがわかります。

日経平均とのパフォーマンスの差は?

アクティブファンドに投資をするのであれば、事前にインデックスファンドとの
パフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、日経平均株価とプロジェクトEを比較してみました。

結果としては、日経平均のほうが高いパフォーマンスとなっており、
このような結果なのであれば、高い購入時手数料と信託報酬を支払うよりも
低コストのインデックスファンドに投資をしたほうが間違いなくよいでしょう。

最大下落率は?

投資をする上で、最大どの程度下落する可能性があるかというのは、
気になるところでしょう。

標準偏差からある程度の範囲は予測できますが、やはり直接確認したほうが
イメージが湧きます。

プロジェクトEは2015年11月~2016年10月までで最大▲11.84%の下落を
記録しています。まだ運用期間が短いため、そこまで大きな下落は経験
していないようです。

分配金の推移は?

つづいて、プロジェクトEの分配金の推移を見てみましょう。
2017年は1991円、2018年には775円の分配金が出ています。
分配金利回りも8%となっており、魅力的な水準になっています。

評判はどう?

プロジェクトEの評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流入しているということは、それだけプロジェクトEを購入している人が
多いということなので、評判が良くなっているということです。

プロジェクトEは、2017年以降に毎月大きな資金流入が続いており、
直近で人気が出てきていることがわかります。

日本エネルギー関連株式オープン『プロジェクトE』の今後の見通し

世界のエネルギー需要は間違いなく拡大しており、今後次々とイノベーションが
起こると予想されるため、中長期的に成長していくことが予想されます。

ただ、プロジェクトEは購入時手数料や信託報酬が高い割に、
日経平均にパフォーマンスで負けています。

これでは、高いコストを支払ってまでプロジェクトEを選択する理由がありません。