世界の中小型株式に投資ができるインデックスファンドとして、
EXE-i グローバル中小型株式ファンドなどが有名ですが、世界の
小型株に絞って投資をするアクティブファンドが登場しました。

その名も、フィッシャー・グローバル・スモールキャップ・エクイティ・ファンド
『愛称:ライジング・フューチャー』です。

ライジング・フューチャーの特徴として、通常、小型株ファンドの場合、地道な
企業調査を積み上げて銘柄を選定していくボトムアップアプローチが主流ですが、
経済分析・政治分析から始め、国、地域、業種で絞り込むトップダウン・アプローチ
を採用しています。

果たして、この運用戦略は吉と出るのか、今日はライジング・フューチャーについて
徹底分析していきます。

フィッシャー・グローバル・スモールキャップ・エクイティ・ファンド『ライジング・フューチャー』の基本情報

投資対象は?

ライジング・フューチャーは日本を含む世界の小型株式に投資をしていきます。
ポートフォリオの構築には、経済動向や各産業セクターの動向を調査・分析し、
トップダウン・アプローチによってマクロビューを作成し、分散投資をしていきます。

例えば、日本のマクロビューがどういうものかというと、「高齢化や人口の減少、
人手不足、賃金上昇の停滞といった課題に直面していることから、他の先進国と
比較して弱気。しかし、世界経済の回復を受けて、日本の輸出が増加するなど
改善を示す兆しがみられるほか、バリュエーションは割安。」といったものです。

小型株の場合、そもそも公開されている情報が少ないので、企業への訪問を繰り返し
行い、情報を収集・精査するボトムアップ型のアプローチが一般的ですが、
ライジング・フューチャーはその点、特徴的と言えます。

では、具体的にライジング・フューチャーの構成比を見てみましょう。
国別の構成比率では、アメリカが50%、次いでドイツ、イギリスとなっています。
業種別の比率で見ると、情報技術やヘルスケアの分野の比率が高くなっています。


※引用:マンスリーレポート10月号

運用体制は?

実質的な運用はフィッシャー・アセットマネジメントが行います。
フィッシャー社は米国の独立系運用会社で、1979年に創業以来、
トップダウン・アプローチを駆使した運用を行っています。

小型株式の運用にトップダウン・アプローチの手法を用いる会社は世界でも少なく、
業界のパイオニア的存在となっています。

創業者のケネス・フィッシャーは投資顧問業の発展において過去30年で最も
影響力がある30人に選出されるほどの実力者であることもプラスの要因となりますね。

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

ライジング・フューチャーの純資産総額は設定から2カ月ですでに430億円となっています。
世界の小型株式に投資できるファンド自体の数が少ないこともあり、設定来非常に
人気があるようです。

ただ、パフォーマンスが優れていないこともあり、伸びは非常に緩やかとなっています。


※引用:マンスリーレポート10月号

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

ライジング・フューチャーは最新の運用報告書が出ていないため、実質コストはわかりません。
ただし、購入時手数料と信託報酬を合わせると、最低でも5%は超えてきますので、投資をする
際は慎重に選択する必要があります。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.836%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト まだ不明

※引用:交付目論見書

フィッシャー・グローバル・スモールキャップ・エクイティ・ファンド『ライジング・フューチャー』の評価分析

基準価額の推移は?

ライジング・フューチャーの基準価額の推移を見てみましょう。

設定したタイミングが不運でしたが、ちょうど10月の世界的な株式市場の暴落の
タイミングと重なってしまったため、まだ2カ月程度しか経っていませんが、
15%ほど下落しています。

※引用:モーニングスターWEBサイト

評判はどう?

評判がどうなのかを判断するうえで資金の流出入額が役に立ちます。
資金が流入超過になっているということは、それだけ購入している人が
多いということです。つまり評判が良いということです。

それでは、ライジング・フューチャーはどうでしょうか。

まだ設定期間が短いため何ともいえませんが、パフォーマンスがこれ以上
悪くならない限りは、今後流入が続くと思います。

※引用:モーニングスターWEBサイト

フィッシャー・グローバル・スモールキャップ・エクイティ・ファンド『ライジング・フューチャー』の今後の見通し

最近、マーケットに関する記事で「弱気相場」という言葉をよく目にするように
なりましたが、「弱気相場」と「短期的な調整」を混同している記事が多いように思います。

「弱気相場」というのは、特定可能なファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が
要因なりますが、「短期的な調整」というのは集団的な気分や心理から引き起こされるもので、
両者は全くの別物です。

足元のマーケットの急落は、ファンダメンタルズの変化を要因とするものでは
ないことから、あくまで短期的な調整であると考えています。

主要国経済は成長を続けていること、景気先行指標はプラスを示していること、
またほとんどの指標が現時点で弱気相場に入っていないことなどを鑑みると、
弱気相場に移行したとみるのは早計です。