今回、SBIアセットマネジメントから少し今までは異なるファンドが登場しました。
その名もSBI 世界高配当株プレミアムファンド(為替ヘッジあり)<年15%定率払出しコース>『長生き人生』。

SBI 世界高配当株プレミアムファンド『長生き人生』は、資産成長型と
年7%定率払出コース、年15%定率払出コースの3つがあります。

特徴的と言っていたのは、定率払出コースのほうで、毎月分配型とは似て非なる
分配をしていく点です。果たして、投資価値のあるファンドなのか、
今日は一番エッジが効いている定率15%払出コースについて徹底分析していきます。

SBI 世界高配当株プレミアムファンド(為替ヘッジあり)<年15%定率払出しコース>『長生き人生』の基本情報

投資対象は?

投資対象はMSCI ワールド・インデックスに含まれる世界の株式及び、オプションです。
株式は、原則配当利回りが3%以上の高配当銘柄の中から、キャッシュフロー比率の高い銘柄を
30銘柄選定します。

運用体制は?

SBI 世界高配当株プレミアムファンド(為替ヘッジあり)<年15%定率払出しコース>
『長生き人生』はファンド・オブ・ファンズ方式で運用されており、
実際運用を担当するのはクレディ・スイス・マネジメントということになります。

クレディ・スイス・マネジメントはスイスのチューリッヒに本拠を置く
世界有数の金融グループです。ファンド・オブ・ファンズ方式なので、
コストが高くなりそうなのが気になりますね。

投資戦略は?

SBI 世界高配当株プレミアムファンド『長生き人生』は、高配当株式に投資するだけでなく、
オプションを用いたカバードコール戦略を用いるため、少し複雑になっています。

オプションについては、ここで簡単に説明できるような内容ではないので、省略しますが、
簡単に言えば、株式の配当金にカバードコール戦略のプレミアム収入が上乗せされます。

パッと聞くと、良いことしかないように聞こえますが、注意する点が一つあります。
それは、株式が大きく値上がりしたときに、その値上がり益(キャピタルゲイン)を
享受できないという点です。

ですので、株式の値動きが小さい場合は、プレミアム収入分余分に利益を出すことが
できますが、株式が大きく動いたときは、本来得られたキャピタルゲインを得ることが
できないので、機会損失することになります。

このような戦略を取る理由は、毎月の分配金の原資を獲得するうえで、
オプションのプレミアム収入を充当しようという意図があるためです。

定率コースとは?

続いて、SBI 世界高配当株プレミアムファンド『長生き人生』の定率15%払出コースを
詳しく説明しておきます。通常の毎月分配型というのは、ファンドの運用実績に合わせて、
毎月の分配金が変化していく点です。

大概の場合は、だんだん分配金が下がっていきますね。
しかし、SBI 世界高配当株プレミアムファンド『長生き人生』のの場合は、
基準価額が3000円を下回るまでは、分配金を同じ額必ず分配します。

具体的には下図のように、奇数月と偶数月で分配する金額を変えるようですが、
年間で見ると、15%となるように払い出すということですね。

年15%の払出コースと聞くと、年利15%で運用できるのかとも思ってしまいがち
ですが、決してそのようなことはありません。結局、運用がうまくいかなければ、
あなたの投資した金額から支払われるにすぎませんので、くれぐれも勘違いを
しないでください。

私からみると、毎月分配型がこれだけ叩かれているなかで、よくまだやるな
といった印象ですね。きっと、貯金しかしてこなかった投資弱者が、
何もわからないまま投資をしてしまうのが目に浮かびます。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドに投資をする人は、注意深く調べる人もいますが、
アクティブファンドの場合、あまり調べない人も多いのが現状です。

信託報酬と大きく乖離していることもありますので、必ず確認してほしいポイントです。
SBI 世界高配当株プレミアムファンド『長生き人生』の実質コストは
最新の運用報告書が出ていないため、正確にはわかりませんが、
1.47~1.57%になると思われます。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.4692%(税込)
信託財産留保額 0.5%
実質コスト 1.47~1.57%(概算値)

SBI 世界高配当株プレミアムファンド(為替ヘッジあり)<年15%定率払出しコース>『長生き人生』の評価分析

基準価額の推移は?

投資するうえで、過去の運用実績がどうなっているのかは気になるところだと思います。
世界高配当株式ポートフォリオとMSCIワールドインデックスのパフォーマンスを
比べてみると、世界高配当株式ポートフォリオがかなり高いパフォーマンスを
出しているようです。

ただし、これは、あくまでもバックテストの結果であり、実際に運用したわけではないので、
注意が必要です。そして、大概の場合、こういった図は一番、パフォーマンスが
良く見えるような期間を切り取っていますので、あくまで参考程度にしておきましょう。

まとめ

SBI 世界高配当株プレミアムファンド『長生き人生』は、老後の年金の支給がない奇数月と
偶数月で払い出しの金額を変えており、いかにも投資家のことを考えて設計したかのように
見えますが、私には本当にこのようなニーズがあるのかイメージがわきません。

老後に必要なのは、豊かな人生を生きるための資産であり、いつでも取り崩せる状態に
なっていれば、毎月分配される必要はないと考えています。

どちらにしても、ファンドの運用実績が一番重要ですので、年利15%で資産が増えると思い
勘違いをして、すぐに契約しないようにしてください。運用実績をしっかり確認したうえで
投資を始めても遅くはありません。