投資信託の情報を配信している人のブログや記事を見ると、
「投資信託の分配金のみで生活しています」とか「分配金だけで
セミリタイアできました。」と言っている人がいます。

不労所得だけでの生活というのは、誰しもが憧れるものであり、
投資信託の分配金でセミリタイアできるのか?というのは、多くの
投資家の方が気になっている点だと思います。

今日は、投資信託の分配金で生活するために最低限おさえておかなければ
いけないリスクとどういったファンドを選択するのがよいのかを
紹介していきます。

投資信託の分配金で生活している人のリスク

「セミリタイアしています」なんて聞くと、どうしても憧れてしまいますよね。
ただ、本当にその人が良い状態でセミリタイアできているのかは別問題です。

こういう話を聞いたとき、私はいつも、どのような投資信託に投資しているのか
を聞きます。大概の場合は、自分が投資した元本から配当金が支払われているような
タコ足配当になっているパターンがほとんどです。

ひと昔前に非常に流行った、フィデリティ・USリート・ファンドBや、
ダイワ・USリート・オープン・Bコースなどは典型的なタコ足配当
ファンドですね。

そして、多くの人がこの事実についてあまり知らずに投資をしてしまっています。
一時期、銀行や証券会社の窓口では毎月分配型の投資信託がガンガン販売されて
いましたが、ほんとうに彼らの罪は重いと思います。

結局これは、貯金を切りくずして生活しているのと何も変わりがなく、
5年後、10年後に投資信託を売却してみたら、全然手元にお金が残っていなかった
なんてことが間違いなく起こります。すでに問題になり始めてますね。

ちゃんと毎年利益が出ていて、その分配金で生活できていればよいのですが、
そういう方はほとんどいません。だいたい毎月分配型の投資信託というのは、
パフォーマンスがいまいちで売れないからこそ、このような毎月分配型という
投資に疎い人にとって、魅力的に映るような投資信託の形にしているのです。

手数料負けしてしまう投資信託のほうが圧倒的に多いですからね。
自分で投資信託の目利きができる人はいいですが、そうでない人は、
分配金でセミリタイア生活なんてくれぐれも考えないようにしてください。
あとから地獄を見ることになりますよ。

タコ足配当にならずに健全に運用されている毎月分配型ファンドの中で
私が一番おすすめするのが、アライアンス・バーンスタインの
米国成長株投信Dコースです。

このファンドは、パフォーマンスが非常に優れているだけでなく、分配金を
適正な範囲で行っていますので、気づいたら、元本がなくなっていた
ということが起こり得ません。

ですので、毎月分配金を受け取りながら安心して投資を続けられます。

分配金でセミリタイア生活を目指すなら最低ほしい金額

とは言ったのもの、セミリタイアに向けて何も指針がないというのも
さみしいので、分配金のような形で毎月入ってくる収入を作るなら
何がおすすめかをお伝えしようと思います。

まず大前提として2000万円程度の自己資金でセミリタイアを目指すのは
くれぐれもやめてください。生活費が月20万円としても、かなりリスクの
高い運用をしなければ、到達できません。

こういう人に限って、リスクの高すぎる投資をしてしまい大損して、
大切な資産を減らしてしまうなんていうことがよくあるのです。

私のお客様の中にも分配金利回りが20%を超えるファンドに投資を
していたので、2000万円投資をして毎月40万円を受け取っている
方がいました。

しかし、実際にファンドの中身を分析してみると、分配金のほとんどは
元本を切り崩されていただけであり、理想としていた分配金生活とは
かけ離れた内容のものでした。

私が色々見てきた中で言えば、4000万円余剰資金があれば、
投資信託の分配金のみで生活することにもだいぶ現実味がでてくると
思います。

毎月20万円を生活費として、分配金で獲得しようとすると、4000万円
あれば、年6%程度の運用利回りの投資信託に投資をしておけば、
分配金生活が可能になります。

あくまでも最低ラインですので、ファンドの運用実績の波や税金等も
考慮すると、もう少しほしいというのが正直なところですが、分配金で
セミリタイア生活を目指すのであれば、ひとつの目安にはなると思います。

まとめ

ここまで色々と書いてきましたが、投資信託の分配金のみで生活する
というのは、憧れはするものの、現実的にはかなりリスクの高い生き方
です。

相場はコントロールできませんので、予期せぬイベントにより、市場が
大暴落する可能性もあり得ます。月々の分配金は減らしづらいので、
無理な運用をしようとして、さらに損失が拡大することがあります。

ですので、私がファイナンシャルプランナーとしておすすめするのは、
投資信託の分配金からも不労所得を作り、不動産等へも投資をして、
不労所得を作り、不労所得の収入源を分散させるという方法です。

結局、無理をすればするほど、投資というのはうまくいかなくなったときの
反動が大きいものです。

ですので、堅実な範囲で投資信託の分配金から不労所得を獲得して、
自分が死ぬまで安泰だと思えるくらいの安心感と自信をもって投資を
続けてほしいと思います。