ソフトバンクグループとSBIホールディングスの関連会社の上場株式
で構成されたファンド、その名もソフトバンク&SBIグループ株式ファンド。

2005年に設定され2013年の最も勢いがあるときは1年で191.57%上昇
と驚異のリターンを出しました。しかしここ数年のパフォーマンスが
冴えません。

今日はソフトバンク&SBIグループ株式ファンドを徹底分析したい
と思います。

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの基本情報

投資対象は?

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドは、国内の金融商品取引所
の上場株式のうちソフトバンクグループ、SBIホールディングスおよび
それらのグループ関連企業の株式を主な投資対象とします。

現在の組入比率は、以下の通りです。50%近くをソフトバンク、
30%をYahoo、10%がSBIホールディングスです。

ほぼ半分をソフトバンクの株価ですので、ソフトバンク株の値動きに
影響されるファンドということがわかります。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できな
かったり、コストが嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの純資産総額は、13億円程度
となっています。

2013年頃までは、基準価額の推移と同じような増減でした。
2013年の基準価額上昇時以降は純資産総額も緩やかに減少傾向です
ので、ファンド自体の魅力がなくなってきたことがわかります。

規模としても10億円程度しかありませんので、少し心配な規模と
なっています。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが
通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの実質コストは約1.00%です。

同じカテゴリー内では、割安となっています。しかし、冷静に考えると、
50%をソフトバンク株、30%をYahoo株、10%をSBI株を保有すれば、
似たようなポートフォリオが出来上がるため、個別に銘柄を持っていた
方がコスト分のメリットがあると言えます。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 0.91%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.00%(概算値)

※引用:第12期 運用報告書(決算日10月27日)

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドで本当に大丈夫?圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの評価分析

基準価額の推移は?

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの基準価額は2006年1月に
最高値をつけましたがその後大暴落しました。

2008年10月の最安値2600円程度て買った投資家は資産が実に6倍
近くになった人もいるかもしれません。

しかしここ3年のパフォーマンスは冴えません。

16年は上昇基調でしたが、2017年後半から2018年にかけて緩やかに
下落トレンドとなっています。

※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの利回りは、1年では▲10.41%、
3年平均で2.18%、5年平均1.32%、10年平均で15.32%です。

10年平均の利回りはカテゴリー内堂々の第1位です。

しかし、直近5年以内のパフォーマンスはかなりひどいので、
10年平均利回りだけを参考にして投資しないようにしてください。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲10.41% 95%
3年 2.18% 59%
5年 1.32% 98%
10年 15.32% 2%

※2018年11月時点

標準偏差は?

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの標準偏差を見てみると、
同カテゴリー内でほぼ最下位です。

10年のパフォーマンスを維持できているのであれば十分おすすめ
できますが、この価格のブレの大きさは恐いですね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 28.05 100%
3年 21.28 85%
5年 22.13 87%
10年 28.87 99%

※2018年11月時点

年別の運用パフォーマンスは?

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの四半期別のパフォーマンス
を見てましょう。

2018年の7-9月期は+28.14%となっており、通常の日本株ファンドとは
かなり異なる動きをしていることがわかります。

年間利回り
2018年 14.7%(9月末)
2017年 16.72%
2016年 5.69%
2015年 0.80%
2014年 ▲24.92%

※2018年11月時点
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類似ファンドとのパフォーマンス比較

アクティブファンドへの投資を検討するのであれば、インデックス
ファンドとの比較もしておいて損はありません。

今回は、日経225をベンチマークとするニッセイ 日経225インデックス
ファンド
と比較してみました。

交互に入れ替わっているものの現状、ニッセイ日経225インデックス
ファンドのほうがパフォーマンスは優れているようです。

これでは、あまりソフトバンク&SBIグループ株式ファンドに投資を
しようと思いません。

※引用:モーニングスター

最大下落率は?

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの最大騰落率は、2007年11月
〜2008年10月のマイナス58.05%です。

ソフトバンク株とYahoo株の2銘柄にほぼ投資してますので、他の
株式投資ファンドよりも大きく下落しています。

期間 下落率
1カ月 ▲21.49%
3カ月 ▲40.70%
6カ月 ▲47.27%
12カ月 ▲58.05%

※2018年11月時点

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を得るために有効な
手段です。

資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が
続いているようであれば、評判が悪いファンドと言えます。

それでは、ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドはどうでしょうか?

ここ数年は、基準価額と同様停滞気味でどちらかというと流出が
多い状況でした。

2018年の半ば頃から基準価額の上昇とともに資金も流入しましたが、
10月にまた暴落したので流出するのではと考えられます。

※引用:モーニングスターWEBサイト

ソフトバンク&SBIグループ株式ファンドの今後の見通し

ソフトバンクグループは2000年代や2010年代前半は勢いのあった
会社だと思いますが、今はどうでしょうか?

最近でも様々な投資をしているようですが、頭打ちという印象を
受けてなりません。

実際、ここ5年のパフォーマンスを見てみても3年以外は最下位。

投資対象がほぼソフトバンクとYahooなので、標準偏差(価格のブレ)
は株式投資ファンドと比較しても大きく、どの期間でも標準偏差の
順位も最下位です。

このように基準価額のブレが大きい割に近年リターンを得ていない、
さらに実質コストも毎年取られるのであれば、投資信託として持って
いる意味がないでしょう。

小口でソフトバンク株とYahoo株を保有したいという方以外は、個々に
各銘柄を保有することをお勧めします。

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