日本株式運用に定評があるスパークス・アセット・マネジメントが
運用する「スパークス・アクティブ・ジャパン」。

比較的少ない銘柄数で運用しているにも関わらず、標準偏差
(価格のブレ)が小さく、高いリターンを出しています。

純資産規模は小さいので、販売に力を入れていないようですが、
「さすがスパークス!」と感じざるを得ません。

今日はこのスパークス・アクティブ・ジャパンについて徹底分析
したいと思います。

スパークス・アクティブ・ジャパンの基本情報

投資対象は?

スパークス・アクティブ・ジャパンの主要投資対象は、国内の上場株式です。

「魅力的なビジネスを安く買う」を基本に、企業の実態価値と株価の乖離
(バリュー・ギャップ)が大きく、またバリュー・ギャップ解消が強く期待
でき、今後着実に利益成長の見込める企業50-70銘柄程度に重点的に
投資を行います。


※引用:交付目論見書

今現在の組入上位銘柄は以下の通りです。組入銘柄数は60銘柄と
絞って投資しています。上位銘柄には大型株が多いようです。

また期末毎の上位銘柄や比率が大きく変わっており厳選されている
ことがよく分かります。


※引用:マンスリーレポート(2018年11月時点)

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際にとても大切なポイントとなります。

純資産総額が多い方が、ファンドマネージャーが資金を投資する際に
有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなりますので、
良い投資信託と判断されます。

また純資産総額が減少しているファンドは、解約が増えているという
ことですので、何らかの理由で投資信託自体の魅力が減っているという
判断ができます。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

スパークス・アクティブ・ジャパンの純資産総額は、設定の2004年
あたりは300億円近くありましたが、その後徐々に減っていき、
現在は17億円ほどになります。

10億円を下回ると運用に支障が出てきますので、少し危ぶまれます。

基準価額は順調に上昇しているので、もっと評価されてもよいと
思いますが、厳選投資のほうに注力しているということなのでしょう。


※引用:マンスリーレポート(2018年11月時点)

実質コストは?

投資信託にかかる費用について、販売時の手数料・信託報酬・解約時の
信託財産保留金以外にも費用がかかっているのをご存知でしたでしょうか?

これを実質コストと言います。

実質コストは売買時の手数料や取引の際の税金、保管費用などが含まれ、
運用報告書の「1万口当たりの費用明細」で確認することができます。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

スパークス・アクティブ・ジャパンの実質コストは2.19%で、同カテゴリー
内では高い値になります。購入時手数料と合わせるとかなり割高に
なっていますので、慎重に選定しなければなりません。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 2.03%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 2.16%(概算値)

※引用:第14期 運用報告書(決算日4月26日)

実質コストを加味しても、圧倒的に高いリターンを出しているアクティブファンド特集

スパークス・アクティブ・ジャパンの評価分析

基準価額の推移は?

スパークス・アクティブ・ジャパンの基準価額は2013年から徐々に
伸びています。2018年に入ってからはやや停滞気味です。

他の株式ファンドが大きく下げる中、下落幅が比較的緩やかなのも
このファンドの注目すべきポイントです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

利回りはどれくらい?

それでは、スパークス・アクティブ・ジャパンの利回りはどうでしょうか?

直近1年間の利回りは▲4.32%と優れません。しかし、5年平均利回り、
10年平均利回りははともに10%を超えてきており、同カテゴリー内の
順位で上位10%に入る好成績を残しています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲4.32% 54%
3年 6.97% 10%
5年 11.59% 6%
10年 12.95% 4%

※2018年12月時点

標準偏差は?

スパークス・アクティブ・ジャパンの標準偏差を見てみると、カテゴリー
内でのランクは常に上位を維持しています。

高いリターンを維持しながらも価格のブレを抑えた運用ができている
ということですので、理想的な運用と言えますね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 13.26 15%
3年 12.43 5%
5年 12.82 4%
10年 15.69 8%

※2018年12月時点

年別のパフォーマンスは?

スパークス・アクティブ・ジャパンの四半期別の利回りを見てみると、
毎年プラスで終わっているだけでなく、10%以上のリターンを出して
いる年が多いのも特徴です。

年間利回り
2018年 4.16%(9月末)
2017年 31.47%
2016年 0.44%
2015年 19.16%
2014年 14.06%

※2018年12月時点

類似ファンドとのパフォーマンス比較

投資を検討するにあたり、日経225をベンチマークとするニッセイ
日経225インデックスファンド
とパフォーマンスの比較をしてみましょう。

黄線がスパークス・アクティブ・ジャパンですが、ご覧の通り直近3年の
パフォーマンスでみると、常に日経225インデックスファンドを
上回っていることがわかります。

さらに5年、10年のリターンで見ても、スパークス・アクティブ・ジャパンが
勝っており、これなら十分に投資する価値があると言えるでしょう。


※引用:モーニングスター


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を検討するうえで、最大どの程度下落する可能性があるのかは
事前にある程度把握しておきたいところです。

もちろん、標準偏差からある程度予測することはできますが、実際に
どれくらい下落したことがあるのか確認するのは参考になります。

スパークス・アクティブ・ジャパンの最大下落率は、2007年11月から
2008年10月の▲48.40%です。

この時期ほとんどの株式投資ファンドが下落率50%を超えています。
その中で50%まで下落しなかったことは評価できるポイントです。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲19.54%
3カ月 ▲33.92%
6カ月 ▲38.93%
12カ月 ▲48.40%

※2018年12月時点

分配金は?

スパークス・アクティブ・ジャパンは2015年、去年、今年と分配金を
300円出しています。

しかし本来分配金を出すことを目的としたファンドではないので、
今後でない可能性は十分にありますし、分配金は出さない方が良い
と個人的には考えています。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2016年 0円
2017年 300円
2018年 300円

※2018年12月時点

評判はどう?

スパークス・アクティブ・ジャパンの評判を確認する上で、毎月の
資金の流出入が役立ちます。

資金流入が多くなっていれば、人気が出てきているファンドである
とわかりますし、流出が続いているようであれば、評判が悪くなっている
ファンドと言えます。

それでは、スパークス・アクティブ・ジャパンの評価はどうでしょうか?

以下のグラフをご覧ください。ここ5年資金が流出し続けていることが
わかります。

スパークスには厳選投資という素晴らしいファンドがあるため、
そちらに資金が流入している可能性がありますが、ここまで人気が
なくなるパフォーマンスではないと思いますね。


※引用:モーニングスター

スパークス・アクティブ・ジャパンの今後の見通し

リスクが少なくリターンが大きいというのは、投資信託を選ぶ上で
最も重要なポイントです。

実際スパークス・アクティブ・ジャパンは、モーニングスター社の評価で
星5つの最高のレーティングをつけています。

スパークス・アセット・マネジメントは独立系の運用会社なので、
販売会社に目をつけてもらわなければ販売員にファンドを売っては
もらえません。

現在販売しているのがネット証券のみというのも純資産総額が増えない
要因でしょう。良いファンドはもっと評価され、売れるべきです。

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