インデックスファンドの低コスト競争において、最前線で戦っている
アセットマネジメントOneのたわらノーロードシリーズ。

今日は、たわらノーロード日経225の評価や評判、実質コストなど
について徹底的に分析したいと思います。

たわらノーロード日経225の基本情報

投資対象は?

たわらノーロード日経225の投資対象は、日経平均株価採用銘柄を
主要投資対象とし、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を
目指して運用を行います。

日経平均株価は東京証券取引所一部上場銘柄のうち、代表的な225銘柄
を対象として算出される株式銘柄です。

日経225の上位銘柄は下図のようになっています。


※引用:交付目論見書

たわらノーロード日経225の値動きのイメージがつきやすいように
ベンチマークの推移を見てみましょう。

2007~2008年のリーマンショックでは、50%ほど下落しましたが、
そこから右肩上がりに成長し、リーマンショックの水準を約40%ほど
上回っています。

TOPIX連動型のインデックスファンドは、リーマンショック時の水準
から約10%ほどしか上回っておらず、私がTOPIXより日経225に連動する
インデックスファンドのほうがよいと常々言っている理由はこういう
ところにあります。


※引用:交付目論見書

たわらノーロード日経225の組み入れ銘柄を見てみましょう。

日経平均株価採用銘柄の中から200銘柄以上に等株投資を行うと
しており、上位銘柄はベンチマークの日経平均株価とほぼ変わりません。


※引用:マンスリーレポート(2018年11月時点)

純資産総額は?

続いて、純資産総額の推移を確認してみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額
だと思ってください。

インデックスファンドの運用において、純資産総額というのは必ず
確認すべきポイントです。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができず、インデックスから乖離してしまうリスクが
あります。

また純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性があります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

たわらノーロード日経225は下図のように2015年の新規設定以来、
じわじわと純資産総額を伸ばしており、直近大きく純資産総額を
のばし、現在は約106億円となっています。

ファンドの規模としては全く問題ありません。

カテゴリー最低水準のコストとなっていますので、まだまだ
純資産額は増えそうです。


※引用:マンスリーレポート(2018年11月時点)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければ
なりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

インデックスファンドにおいて、実質コストというのは何よりも
重要な項目です。

日経225に連動するインデックスファンドはたいていの運用会社
各社が設定していますが、リターンはベンチマークに連動するため、
どこもほとんど差がつきません。

そうすると、実質コストの高低で良し悪しが決まることになるわけです。

たわらノーロード日経225の実質コストは0.192%で、前期は0.218%
だったので、純資産が増加したことでより効率よく運用できる体制が
整ってきたと言えます。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 0
信託報酬 0.1836%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 0.192%(概算値)

※引用:第3期 運用報告書(決算日2018年10月12日)

たわらノーロード日経225の評価分析

基準価額の推移は?

たわらノーロード日経225の基準価額は、2016年から上昇基調でしたが、
2018年1月末と10月末に大きく市場が暴落し、なかなか上昇のチャンスを
つかめていない状況です。


※引用:モーニングスター

利回りはどう?

つづいて、たわらノーロード日経225の運用実績を見てみましょう。

直近1年間の利回りは▲0.08%となっています。

まだ運用期間が短いですが、日経225をベンチマークとして採用して
いる他のファンドで10年超運用しているファンドの運用利回りを見ると、
5年平均利回りで約11.5%、10年平均利回りで約6.5%となっています。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲0.08% 20%
3年
5年
10年

※2018年12月時点

標準偏差は?

たわらノーロード日経225の標準偏差を見てみると、同カテゴリー内
では平均的な水準です。

同カテゴリーのアクティブファンドよりは価格の変動幅が小さくなる
はずなので、このあたりが妥当でしょう。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 13.97 53%
3年
5年
10年

※2018年12月時点

年別のパフォーマンスは?

つづいてたわらノーロード日経225の年別のパフォーマンスを
見てみましょう。

2017年はインデックスファンドでありながら、20%超の実績を
出しています。

毎年プラスのリターンを出せている点は評価に値しますね

年間利回り
2018年 ▲7.79%(9月末時点)
2017年 21.02%
2016年 2.14%
2015年
2014年

※2018年12月時点

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類似ファンドとのパフォーマンスの差は?

インデックスファンドに投資する上で、同じベンチマークを採用
しているファンドのパフォーマンスを調べておくことは非常に重要です。

たわらノーロード日経225と同じ日経225をベンチマークとしている
ファンドとパフォーマンスを比較してみると、たわらノーロード日経225
はわずかに他のファンドよりパフォーマンスが劣ることがわかります。

この図は実質コストベースで基準価額が推移していますので、
たわらノーロード日経225は実質コスト面で他のファンドに劣っている
と言えます。

※引用:モーニングスター

最大下落率は?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が気になる
のが、最大どの程度、資産が下落する可能性があるのかという点です。

もちろん標準偏差である程度計算することもできますが、やはり実際に
どれくらい下落したことがあるのか把握したほうがイメージが湧きます。

下記に、ファンド設定来の最大下落率を期間別に集計してものを載せます。

2016年1月に一番タイミング悪く買って、2016年6月に一番タイミング
悪く売った場合に最大-17.34%あなたの資産が目減りした可能性がある
ということですね。

長期保有をすれば、ちゃんとプラスのリターンが出ていますので、
これくらいの下落はあるものだと思って、投資をすると、下落相場
でも我慢できると思います。

ただし、何も考えず保有し続けるのは厳禁です。

考えなしの長期保有が自分の首を絞める理由とは?

期間 下落率
1カ月 ▲9.50%
3カ月 ▲12.22%
6カ月 ▲17.34%
12カ月 ▲0.08%

※2018年12月時点

ベンチマークとの乖離率は?

インデックスファンドの運用においては、ベンチマークとの乖離率
というのが運用の巧拙を見極める一つのポイントとなります。

2017年10月13日~2018年10月12日までの期間において、ベンチマーク
は+8.3%、たわらノーロード日経225は+10.0%となりました。

乖離率は1.7%程度となっており、主に配当金の計上によるものなので、
おおむねベンチマークに連動した運用ができています。

比較するのであれば、はじめから配当込みの指数をベンチマークと
設定してほしいものですね。


※引用:モーニングスター

評判はどう?

続いて、たわらノーロード日経225の評判を見ていきたいと思います。

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知るうえで
一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは多くの投資家がファンドを購入して
いるということなので、評判がいいということになります。

たわらノーロード日経225は2015年の新規設定以来、資金が流入して
いる月が多いですが、マイナスになっている月も時々あり、そこまで
人気に火がついてはいませんでした。

2018年になり積立NISAが始まったタイミングで、人気に火がつき、
10月にはかなり大きな資金が流入しています。

実質コストベースで類似ファンドに並べばさらに資金流入が加速しそうです。


※引用:モーニングスター

たわらノーロード日経225の評価まとめ

日本全体への投資を考えたときに、現在でも人気があるのは
TOPIX連動型のインデックスファンドです。

確かにTOPIXは2000銘柄以上に分散投資を行っており、
日経平均の225銘柄とは10倍ほど差があります。

ただ、日本全体に投資ができる=運用利回りにおいても
優れた結果がでるというわけではありません。

実際、ベンチマークの過去推移でも示したように、日経225は
リーマンショック時の水準から40%ほどプラスになっていますが、
TOPIXは10%ほどプラスにしかなっていません。

インデックスファンドにおいては、コストだけでなく、
ベンチマークの推移というのが、非常に重要になってきます。

世界には、S&P500やNYダウといった優れたベンチマークが存在
しますので、私個人としては、そちらをおすすめしますが、国内
のインデックスファンドにどうしても投資をしたいという人は、
日経225に連動するファンドに投資をされるのがよいと思います。