10年間の平均利回りが10%を超えており、リスクの高い投資先を好む
投資家から人気の高い中小型株式オープン『投資満々』。

10年超高い成績を残しつづけており、魅力的な投資先の1つではあるのですが、
小型株式というカテゴリーで見ると思わぬ結果となりました。
今日は、投資満々について徹底的に分析していきます。

中小型株式オープン『投資満々』の基本情報

投資対象は?

投資対象は、国内の中小型株式を中心に投資していきます。
特に、日本の成長セクターと考えられている情報通信・技術革新関連、
医療・バイオテクノロジー、サービスの分野を中心に投資していきます。

現在の組入銘柄は75銘柄となっており、組入上位銘柄は以下のようになっています。
1位のMARUWAは電子部品用セラミックの大手メーカーです。3位のネットワンシステムズはネットワークの基盤設計・構築・運用を行っている会社です。4位のPALTACは全国のドラッグストア、コンビニ、スーパーなどに化粧品や日用品を卸売販売する会社ですね。

※2018年9月時点

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。純資産総額というのは、
あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

投資満々は現在230億程度となっています。2017年に純資産総額が半分くらいまで減りましたが、それ以降、着実に純資産を増やしています。規模としては全く問題ありません。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

投資満々の実質コストは1.897%となっており、かなりコストが高くなってしまいます。
購入時手数料と併せて5%を超えており、本当に良いファンドでないとおすすめできません。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.62%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.897%(概算値)

※第18期 運用報告書(決算日2018年6月29日)より

中小型株式オープン『投資満々』の評価分析

基準価額をどう見る?

投資満々の現在の基準価額は、20,279円となっています。
今年に入って、運用がうまくいっている小型株式だと、2018年1月末の基準価額を
すでに上回っているのですが、投資満々の場合はそこまでうまくはいっていないようです。

利回りはどれくらい?

投資満々の直近1年間の利回りは+20.89%となっています。
3年、5年、10年平均利回りをみても、10%を超えてきており、
高いパフォーマンスを維持できています。

ただし、カテゴリーのランキングで見ると、すべての年度において、
真ん中より後ろの順位となっており、国内小型株式ファンドは
いかに優秀なパフォーマスを出しているファンドがあるかよくわかります。

将来リターンについては、標準偏差から計算できますので、ご自身で計算してみてください。
計算方法に自信がない方はこちらをご参考に。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法


※2018年9月時点

四半期別運用パフォーマンス

毎年のパフォーマンスがどうだったのかも気になるところだと思いますので、
載せておきます。参考にしてください。

最大下落率は?

投資を検討するうえで、標準偏差などから、価格変動の範囲をある程度は
予想できますが、やはり実際に下落した度合いをみたほうがイメージがわきます。

投資満々では、2007年11月~2008年10月までの間に最大55.8%下落しています。
リーマンショックのような大きな下落相場では、どうしようもありませんが、
中長期で保有すれば、しっかり当時の水準を超えることができています。

分配金の推移は?

つづいて分配金の推移を見ていきましょう。
分配金は毎年6月末に支払われ、分配金を受け取るか、再投資するか選べます。
2013年以降は運用実績も好調であるため、毎年分配金が出ています。

評判はどう?

投資満々の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、
評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額です。

資金が流出しているということは、それだけ投資満々を解約している人が多い
ということなので、評判が悪いということです。

2017年には資金が大きく流出超過になっていますが、それ以外は
流入超過と流出超過の月が交互になっています。

直近では、流入超過の月が増えており、評判が良くなってきていることが伺えます。

中小型株式オープン『投資満々』の今後の見通し

いかがでしたでしょうか?

パフォーマンスだけ見れば、10年平均利回りで見ても10%を超えており、
優れた結果を残していると言えます。今後も、同程度のパフォーマンスは
期待してもよいのではないでしょうか。

しかし、国内中小型株式は、他にも非常に優れたファンドが多数あり、
他のファンドと比較すると、どうしても見劣りしてしまいます。

なかなかカテゴリー内のランキングを比較して、投資先を検討する方は
少ないと思いますが、比較検討することで、自分の選択に
より自信が持てるようになると思いますよ。