約20年と長い期間好成績で運用し続け、さらにここ数年のパフォーマンスは目を
見張るものがある三菱UFJ 日本成長株オープン 『愛称:ブルーム』。

私から見れば、もっと評価されてしかるべきだと思いますが、販売会社が力を
いれていないのでしょう。

今日はこの三菱UFJ 日本成長株オープンについて徹底分析したいと思います。

三菱UFJ 日本成長株オープンの基本情報

投資対象は?

三菱UFJ 日本成長株オープンの投資対象は、国内の株式です。ボトムアップ・
アプローチを基本としたアクティブ運用により、長期的に安定した値上がり益の
獲得を目指します。

銘柄の選定基準は、「成長の基盤」「スマートな成長」「成長のファクター」に
着目し、銘柄を選定していきます。


※引用:交付目論見書

現在、組入られている銘柄数は71銘柄であり、そのうち上位10銘柄は
以下のようになっています。ほとんどの会社は聞いたことがあるのではないでしょうか。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

純資産総額は?

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと思ってください。
ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで売買できなかったり、コストが
嵩みますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

三菱UFJ 日本成長株オープンは1999年設定と19年の歴史があるファンドです。
前半は基準価額上昇時に純資産総額も増え、下落時には減るという動きがありましたが、
最近ではほぼ変わらない状態で20億円程度と規模もかなり小さいファンドです。

本来基準価額が上がれば純資産総額も増えるはずですが、販売会社が力を入れていない
ということでしょう。


※引用:マンスリーレポート(2018年10月時点)

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

三菱UFJ 日本成長株オープンの実質コストは、1.85%と同カテゴリー内でも割高になります。
どうやら解約が増えていて、資金を作る為組入株式を売却しなければならないので、
売買回転率が高くなりコストも高くなっていると考えられます。」

購入時手数料 2.7%(税込)
信託報酬 1.67%(税込)
信託財産留保額 0.3%
実質コスト 1.85%(概算値)

※引用:第19期 運用報告書(決算日4月20日)

三菱UFJ 日本成長株オープンの評価分析

基準価額の推移は?

三菱UFJ 日本成長株オープンの基準価額を見てみましょう。
2016年から2017年末にかけては好調でしたが、2018年はかなり厳しい結果となっています。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

利回りはどれくらい?

それでは、三菱UFJ 日本成長株オープンの利回りはどうでしょうか?
直近1年間の利回りは▲6.19%と優れませんが、3年、5年、10年平均利回りでは、
10%前後の高いパフォーマンスを安定的に出しており、カテゴリーランキングでも
常に上位に位置しています。

後述しますが、日経225やTOPIXよりも当然高いパフォーマンスですので、
国内大型株式に投資するのであれば、検討に値するファンドと言えるでしょう。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

四半期別のパフォーマンスは?

三菱UFJ 日本成長株オープンの四半期別のパフォーマンスを見てみると、ここ5年間は
毎年安定してプラスのリターンが出せています。10%以上出ている年も多く、優れた
結果を残していると言えるのではないでしょうか。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

類似ファンドとのパフォーマンス比較

三菱UFJ 日本成長株オープンに投資を検討するのであれば、インデックスファンドとの
パフォーマンス比較は必須です。

今回は、日経225をベンチマークに採用しているニッセイ日経225インデックスファンドを
パフォーマンスを比較してみました。

黄色が三菱UFJ 日本成長株オープンですが、3年のパフォーマンスで常にを大きく上回っている
ことがわかります。ここまでリターンが出ているのであれば、高い手数料や信託報酬を払っても
アクティブファンドに投資する価値があります。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

最大下落率は?

三菱UFJ 日本成長株オープンへの投資を検討するのであれば、どの程度下落する可能性があるのか
は知っておきたいところです。標準偏差からある程度の変動範囲は予測できますが、過去に実際に
どの程度下落したのかを確認しておいたほうがよいでしょう。

三菱UFJ 日本成長株オープンの最大下落率は、2007年11月〜2008年10月の▲55.52%です。
上昇率が大きい分下落率も他のファンドに比べて大きいです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

分配金は?

そもそも分配金をなぜ出してしまうのか疑問ではありますが、三菱UFJ 日本成長株オープンは
2017年4月に300円、2018年4月に2300円と値上がり益から分配金を出しています。
ただ、分配金目当てで投資するようなファンドではないことは理解しておいてください。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

評判はどう?

資金の流出入を見るのはそのファンドの評判を確認するために有効な手段です。
資金が多く入っていれば人気があるファンドですし、流出が続いているようであれば、
評判が悪いファンドと言えます。

それでは三菱UFJ 日本成長株オープンはどうでしょうか。

先ほどの純資産総額でもわかるように、近年の上昇で利益が出ている投資家が売る為、
資金流出超過の月が多いです。長い期間それなりに良いのパフォーマンスでしたが、
大きく上昇というわけでもなく、次々と出てくるファンドの中に埋もれていた印象を受けます。

流出は続いていますが、パフォーマンスから考えれば、もっと流入していても
おかしくないファンドです。


※引用:モーニングスターWEBサイト(2018年12月時点)

三菱UFJ 日本成長株オープンの今後の見通し

20年の安定した運用成績は、注目すべきポイントです。なぜこのような好成績を収めることが
できたか。まず第一にファンドマネージャーの銘柄選択がよかったからです。

さらに三菱UFJ 日本成長株オープンは国内株式のうち制限がないというのも強みです。
三菱UFJ 日本成長株オープンは大型株が約40%で残りの約60%が中小型株に投資をしています。
故に成長局面で企業の恩恵を受けることができたと言えます。

逆に停滞・下落トレンドになった際には安定している大型銘柄の比率を上げることもできるでしょう。
現在は古くからの投資家が売っている状況ですが、今後この良いパフォーマンスを維持できるのであれば、
注目を集めると思います。