2013年にGDPで日本を抜いた中国経済には現在、大きな変化が起きています。

1990年代、2000年代では、農林水産業、製造業、建設業が多くの割合を締め、
輸出中心の成長を遂げていました。

しかし、現在においては、サービス業の割合が50%を超え、消費やサービス中心の
成長を遂げています。

そんな中国にフォーカスしたUBSの中国新時代株式ファンドのについて、
私が独自の目線で分析、評価していきたいと思います。

UBS 中国新時代株式ファンドの基本情報

投資対象は?

まず投資対象は、中国籍、香港籍もしくは主に中国に活動拠点をおく企業を
対象としています。

民間企業主体で今後成長が期待できる情報技術、一般消費財、ヘルスケアと
いった分野に積極的に投資をしていきます。

民間企業主体のセクターというのは、いわゆる中国全体の指標であるMSCI中国と
比較しても、かなり高いパフォーマスを発揮できていますので、民間企業主体の
セクターに絞りこむというのは、間違いない戦略です。

現在、66銘柄で構成されており、組み入れ銘柄の上位は下図のようになっています。

1位のテンセントは、月間ユーザー10万人を超えるWeChatを展開している企業です。
いわゆる中国版のLINEですね。

2位のTAL エデュケーションは幼稚園から高校3年までの教育指導サービスを
提供しており、最大規模のオンラインプラットフォームを展開しています。

アリババはいわずとしれた中国最大の通販サイトを展開してい企業です。

ネットサービスを中国全体で展開している企業が上位を占めているような状態ですね。

運用体制は?

UBS 中国新時代株式ファンドの運用は、UBSアセットマネジメントが行っており、
香港・シンガポール・上海に19人の運用・調査担当者を配置しています。

ポートフォリオマネージャーのビン・シーさんは業界経験24年で、イギリスの
運用評価機関であるCitywire社から中国カテゴリーで唯一AAA評価を受賞している
敏腕マネージャーです。

Citywire社は世界の15000人超の運用者に対して、過去3年の運用実績をもとに
評価をしておりますので、その中で最高の評価を受けているというのは、
心強いですね。

純資産総額は?

続いて、純資産総額はどうなっているか見てみましょう。
純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の総額だと
思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ替えることが
できなかったり、純資産総額が大きく減少していると、ファンドの組み替えが
うまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性がありますので、事前に確認すべき
ポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

UBS 中国新時代株式ファンドは2018年の2月に設定されて以来、
毎月100億円くらいのペースで純資産を伸ばしています。

販売会社の野村證券と東洋証券が積極的に販売しているようですね。
純資産の規模としては全く問題ありませんね。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、株式売買委託手数料や、
保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなるのが通例で、
実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

UBS 中国新時代株式ファンドは最新の運用報告書がまだ出ていないため、
正確な実質コストはわかりませんが、2.05%~2.15%程度と
かなり高くなると思われます。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 2.0484%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.05~2.15%(概算値)

UBS 中国新時代株式ファンドの評価情報

基準価格をどう見る?

UBS 中国新時代株式ファンドの基準価額は現在11,488円です。

新規設定のタイミングがちょうど、1月末の市場の大暴落のあとだったため、
その反動もうまく利用して右肩上がりに上昇しています。

市場も落ち着きを取り戻していますので、今後にも期待が持てます。

利回りはどれくらい?

UBS 中国新時代株式ファンドはまだ1年たっておりませんので、
設定来の利回りだけ見ておきましょう。

2018年2月設定来の利回りは8.99%となっています。

UBS 中国新時代株式ファンドの今後の見通しは?

中国企業の業績は2018年、2019年ともに2桁の増益が見込まれています。

過去1年間で3割強増加していましたが、業績の拡大を伴っており、
予想PERは12倍程度と割高感は特にありません。

またCDRといって中国の銀行が外国株式を国内投資家に販売できるようにする
スキームがあるのですが、今回のCDRプロジェクトでは、時価総額約3兆円以上の
上場企業について、CDRの発行が解禁されます。

これにより、アリババやテンセントといった企業の株式を中国国内の個人投資家が
購入できるようになり、市場で取引が活発に行われるようになると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

中国ではすでに産業構造が変化しており、その構造変化に合わせて、成長する
企業群も変わってきています。

MSCI中国と民間企業主体セクターの株価パフォーマンスに大きく差が出ているように、
今後民間企業主体のセクターには非常に期待がもてます。

手数料が高いので、積極的におすすめはしませんが、私と同じように、少しリスクを
取ってでも面白そうな投資に挑戦したい人にとってはおすすめできるファンドでしょう。

私も海外の地域特化型ファンドだとベトナム株式ファンドを保有していますが、
いまいちパフォーマンスが優れない他のファンドがあるため、そろそろ
入れかえてもよいかと思っています。