あのYahooがビッグデータを使って投資信託の運用を始めると
いうことで注目を集めたYjamプラス!。

アセマネoneのディープAIやゴールドマンサックスのグローバル
ビッグデータ戦略
など、銘柄選定でAIを活用しているファンドが
増えてきていますが、果たして優位性はあるのでしょうか?

今日は、Yjamプラス!の評判や今後の見通しについて徹底的に
分析していきます。

Yjamプラス!の基本情報

投資対象は?

Yjamプラス!の投資対象は主として、国内外の株式です。

ヤフーが提供するビッグデータ解析等を通じて、市場のゆがみ
(マーケットアノマリー)を見つけ出し、今後の株価の上昇が
高い確度で予想される銘柄を組み入れていきます。

マーケットアノマリーというのは、難しい言葉が使われていますが、
簡単に言ってしまえば、適正な株価水準よりなぜか割安、割高に
なっている状態のことを言います。

これは人間が合理性を欠いた行動をしてしまうことによって引き
起こされるものです。

現在の組入銘柄は262銘柄となっており、様々な業種に分散投資
されていることがわかります。以前は450銘柄近くありましたので、
ロジックを色々と変えているのでしょう。

どちらにしても、まだまだ銘柄数は多いので、もう少し絞り込んで
くれたほうが面白みがあるような気がします。


※引用:マンスリーレポート

Yjamプラス!では、海外株式や空売り(株式を高い値段で先に売り、
株価が下落して安くなったタイミングで買うことで利益を得る方法)
も行うと目論見書には書いてありますが、現状は行われていないようです。

純資産総額は?

続いて、Yjamプラス!の純資産総額はどうなっているか見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から集めた資金の
総額だと思ってください。

ファンドの純資産総額が小さいと、適切なタイミングで銘柄を入れ
替えることができなかったり、純資産総額が大きく減少していると、
ファンドの組み替えがうまくできず、予期せぬマイナスを生む可能性
がありますので、事前に確認すべきポイントの1つです。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

Yjamプラス!は、現在290億円となっています。規模としては
全く問題ありません。


※引用:マンスリーレポート

運用体制は?

運用にあたっては、株式会社Magne-Max Capital Managementの
助言を受けます。

この会社はヤフーの子会社で人口知能を活用したビッグデータの
解析・株価の予測等を専門に行っています。

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬以外に、
株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用などが含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より高くなる
のが通例で、実際にかかる実質コストをもとに投資判断をしなけれ
ばなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

Yjamプラス!の実質コストは1.413%と割高となっています。
低コストをアピールしていますが、実質コストベースでみると、
全く低コストになっていないのが現状です。

原因としては、AIの判断に合わせて、組み入れ銘柄をかなり頻繁に
入れ替えており、株式売買手数料がかなり上乗せされています。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 0.9936%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.413%(概算値)

※運用報告書

まだYjamプラス!に投資しているの?Yjamプラス!よりはるかに優れたアクティブファンド特集

Yjamプラス!の評価分析

基準価額の推移は?

現在のYjamプラス!の基準価額は10,500円近辺となっています。

国内株式市場は2018年10月以降に大幅下落を記録しましたが、
Yjamプラス!も漏れなく影響を受けてしまっています。

さらに、そのあと多くのファンドが大きく反発する中で、Yjam
プラス!は大きく上昇できていません。

現状のAIでは、株価予測は難しいことがよくわかりますね。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

Yjamプラス!の直近1年間の利回りは▲13.96%となっています。
同カテゴリー内では、平均以下の数値です。

このパフォーマンスではAI運用による強みはまったく感じられません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲13.96% 60%
3年
5年
10年

※2019年7月5日時点

標準偏差は?

Yjamプラス!の標準偏差を見てみると、同カテゴリー内では、
上位3割程度に位置しています。

この程度の標準偏差であれば、日経225に連動するインデックス
ファンドと基準価額の変動幅はほとんど変わりませんね。

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 18.25 29%
3年
5年
10年

※2019年7月5日時点

年別のパフォーマンスは?

では、Yjamプラス!の年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2017年に+27%の大きなプラスを出しましたが、2018年に大きく
下落してしまったため、利益の大部分が相殺されてしまいました。

2019年はわずかにプラスとなっていますが、インデックスファンド
にも負けるようなパフォーマンスでは投資する気になれません。

年間利回り
2019年 3.22%(1-6月)
2018年 ▲18.56%
2017年 27.01%
2016年

※2019年7月5日時点

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

Yjamプラス!への投資を検討するのであれば、より低コストの
インデックスファンドとパフォーマンスを比較してからでも遅くは
ありません。

今回は、日経平均をベンチマークとしているニッセイ日経225
インデックスファンド
と比較をしてみました。

2018年の10月頃までは日経平均を上回るパフォーマンスを維持
できていましたが、大きく下落したタイミングで入れ替わって
しまいました。

それ以降は、ニッセイ日経225インデックスファンドに大きく
差を付けられています。これでは低コストのインデックスファンド
に投資をするほうがよほどいいですね。


※引用:モーニングスター

最大下落率は?

続いて、Yjamプラス!の最大下落率を見てみましょう。

投資をするうえで、標準偏差などから、値動きの幅をある程度
予測はできますが、過去にどの程度下落したことがあるのかを
把握しておいたほうが実感がわきます。

Yjamプラス!の最大下落率は3カ月で▲18%となっています。

運用期間が短いので、もう少し大きく下落することもあると
思いますが、何よりAIを使っても同じ程度は下落することは
肝に銘じておいてください。

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかもしれません。
しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲11.24%
3カ月 ▲18.75%
6カ月 ▲16.55%
12カ月 ▲18.56%

※2019年7月5日時点

評判はどう?

Yjamプラス!の評判はネットでの書き込みなどで調べる方法も
ありますが、評判を知るうえで一番役に立つのが、月次の資金流出
入額です

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入
している人が多いということなので、評判が良いということです。

Yjamプラス!は2019年に入ってから、流出も流入もかなり小さく
なっていますので、注目されなくなっていると言えます。ただ、
流出超過にはなっていないので、期待しながら保有を続けている
人も多いのでしょう。

Yjamプラス!の今後の見通し

ビッグデータ×AIでの運用はまだ始まったばかりであるため、
今後に期待したいというのは間違いないのですが、現状、
Yjamプラス!に投資をするメリットをほとんど感じません。

Yjamプラス!が挙げている運用の3つのポイントですが、
①については、情報が多ければ多いほど、運用の成績がよくなるわけではなく、
運用に活かせなければ意味がありません。

②については、現状のパフォーマス程度で、期待を超えられているとは
思えません。

③についても、低コストのように見えますが、売買回転数が多いため、
実質コストベースで見ると、決して低コストとは言えません。

今後、AIが進化して、人が運用するよりも高いパフォーマンスが
出せるようになれば、投資するに値すると思いますが、
人の手で運用したほうが高いパフォーマンスが出るとわかっていて、
あえてYjamプラス!に投資をしようとは思いませんね。

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