VIX指数関連の投資をしている人であれば、2018年2月7日は
忘れたくても忘れられない日です。あの日、私も想像しえな
かったことが起こりました。

NYダウが一時1597ドル超下落し、過去最大級の下落幅を記録
したことで、VIX指数が前日比で2倍以上に暴騰。

それにより、VIX インバース型ETNが軒並み大暴落しました。

一般的な大暴落といっても、株式市場で言えば、10%~20%程度
ですが、VIXインバース型ETNでは、約96%も下落をしたのです。

そして、NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNは設定から
1年足らずで早期償還となってしまいました。

今日は、VIXインバース型ETNの恐ろしさと投資するのであれば、
どう戦略を立てるべきかを紹介していきます。

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNとは?

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNは野村アセット
マネジメントが2015年3月に設定したETNです。ETNが何か
わからない人はこちらから確認しておいてください。

ETNって何?ETFとETNの違いは?

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETN はS&P500 VIX短期
先物インバース日次指数に連動するETNです。

S&P500 VIX短期先物インバース日次指数というのは、S&P500
VIX短期先物指数の日々の変動率のマイナス1倍変動するように
設計されている指数のことです。

S&P500 VIX短期先物指数は仕組み上、価格が下落していくよう
に設計されているため、そのマイナス1倍変動するNEXT NOTES
S&P500 VIX インバース ETNは仕組み上、価格が上昇していく
設計となっていました。

S&P500 VIX短期先物指数がなぜ減価していくのか、よくわから
ない人はこちらを読んでみてください。

S&P 500 VIX 短期先物指数とは?なぜ下落を続けるのか?

では、実際にどのような価格推移をしていたかを見てみましょう。
ご覧のように、右肩上がりに上昇しており、2016年の3月頃から
約2年間で8倍近くまで価格が上昇していました。

しかし、2018年2月5日にS&P500が急落。それに合わせて、
恐怖指数であるVIX指数が急騰し、インバース型ETNである
NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNが急落しました。

2月5日の終値が29,400円、2月6日は値が付かず、2月7日には
1146円ですから、この衝撃は忘れられません。

自己資金の範囲内で投資をしていた人はよいですが、レバ
レッジを効かせて投資をしていた人たちは地獄をみたと思います。

そして、下落しただけであれば、また保有を続けることで、
価格が上昇していく可能性があったわけですが、残念ながら
そうはなりませんでした。

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNには、次に紹介
する早期償還条項というものがあり、この条項に引っかかった
ことで、早期償還されてしまったのです。

投資家としては、下落分を回収する間もなく、強制的に
わずかな金額が手元に戻ってきて終了となりました。

早期償還条項とは?

では、NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNには
どのような早期償還条項がついていたのでしょうか。

それは「S&P500 VIX短期先物インバース日次指数が前日終値に
対して20%以下になった場合は早期償還する。」というものです。

今回、NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNは、一夜にして
96%下落してしまったため、この条項に引っかかってしまいました。

ちまたでは即死条項などと呼ばれていたりもしますが、2018年の
2月のVIXショックが起きるまでに目論見書にこのような条項が
入っていることを知っていた人はほんの一握りだったと思います。

まさか起こりえないことが実際に起きた事例なわけですが、
改めてトレードは万が一のときを想定して、トレードしな
ければいけないということを思い出させてくれました。

即死を回避するために?

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNは早期償還されて
しまいましたが、他のVIXインバース型ETNは投資することが
可能です。

では、この下落を回避する方法はあるのでしょうか?

1つ目の簡単な方法としては、逆指値をいれてロスカットライン
を決めておくことです。

そうすれば、そのロスカットライン近辺で注文が執行されますので、
大幅な下落が来ても対応できます。

ただし、ロスカットには注意が必要で、取引所が閉まっている間に
大きく急落してしまった場合は、値が飛んでしまい、うまく機能
しない可能性がある点だけは注意してください。

2つ目の方法はプット・オプションを購入して、ヘッジする方法です。
ただし、プット・オプションが活用できる銘柄はほぼありませんので、
実質的にはロスカット注文でしのぐことになると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNの事例を頭に入れて
おくことで、VIXショック級の暴落が来た時にどのように対応
すべきなのかを事前に練ることができます。

もちろん、こういったリスクの高い投資はしないと決めるのも
1つですし、仕組み上、上昇することが決まっているわけですから、
この仕組みをうまく活かすのもまた1つです。

ちなみに私はこの仕組みをうまく活用しながら投資をしています。
またそれについてはどこかで紹介していこうと思います。