UVXYと聞いて、何のことかわかる人は少ないと思いますが、
海外では非常に有名なETFです。

日本国内では、GMOクリック証券で米国VIブルETFという
名前でCFDが設定されており、取引高では常にトップ10に
入っているほどの人気商品となっています。

プロシェアーズ・ウルトラVIX短期先物ETF『UVXY』 とは?

UVXYとは、S&P500 VIX短期先物指数の日次の騰落率の1.5倍
変動するように設計されたETFです。

以下の図はUVXYとS&P500 VIX短期先物指数の日々の騰落率を
表しており、おおよそ1.5倍の変動をしていることが確認できます。


※引用:Proshares Factsheet

S&P500 VIX短期先物指数というのは、VIX指数先物の満期が
常に1カ月になるように設計された指数です。

以下の図は組み入れられているVIX指数先物の構成比率を
表していますが、直近の限月の先物と1カ月先の先物の2つ
の先物のみで構成されているというのが特徴です。


※引用:Proshares Factsheet

S&P500 VIX短期先物指数のことをよく知らないという人は
こちらの記事を読んでみてください。

S&P 500 VIX 短期先物指数とは?なぜ下落を続けるのか?

次の項で紹介しますが、UVXYは相場が安定していると、
仕組み上、価格が下落していくように設計されています。

一方で、VIX指数が急騰すると、大きく上昇するように設計
されています。

そのため、S&P500のボラティリティが大きくなり、VIX指数が
上昇し始めるタイミングで、短期トレードに利用されるのが
本来の使い方となります。

ただ、UVXYは右肩下がりのグラフになることから、多くの
投資家が空売りをして、利益を獲得しようとします。

プロシェアーズ・ウルトラVIX短期先物ETF『UVXY』の値動きは?

では、UVXYの値動きを見てみましょう。2011年の設定来の
推移は以下のようになっています。

見てわかる通り、恐ろしい勢いで下落しており、2013年以降は
ほぼ真横になっているように見えます。

ここで重要なのは、たまたまUVXYはこのような下落曲線を
描いているというわけではなく、仕組み上このように下落を
していくETFであるということです。

2013年以降は長期のチャートで見ると、ほぼ真横に見える
のですが、直近2年間の価格の推移は以下のようになっており、
ちゃんと下落していることがわかります。

ただし、下落はするものの、VIX指数が急騰したときは大きく
反発するように設計されており、2倍~3倍に跳ね上がるという
のは日常茶飯事です。

プロシェアーズ・ウルトラVIX短期先物ETF『UVXY』のパフォーマンスは?

UVXYが仕組み上、下落することはわかってもらえたと
思いますが、実際のパフォーマンスはどうなのでしょうか?

2012年の設定以来、2017年までは毎年60~90%の下落をして
いました。ですので、うまくポジションさえとれていれば、
倍々に資産を増やすことも可能であったと言えます。

ただ、年間のパフォーマンスは大きく下落していることが
わかるのですが、細かい期間でみると、大きく反発している
場面も多数あります。

ですので、このパフォーマンスだけを見て、安易に売りの
戦略をとるのはやめましょう。

プロシェアーズ・ウルトラVIX短期先物ETF『UVXY』 で利益を出す投資戦略は?

では、UVXYに投資をするのであれば、どのような投資戦略が
考えられるでしょうか?

まずはシンプルにUVXYを買い、VIX指数の急騰に期待すると
いう方法です。

VIX指数が急騰するとき、UVXYも2~3倍に上昇しますので、
急騰するまで忍耐強く待てれば勝てます。しかし、この投資
戦略はほとんどの投資家が行っていません。

その理由はUVXYのチャートでも確認しましたが、UVXYは
基本的に下落していきます。

購入してすぐにUVXYが急騰すれば、大きな利益を得ること
が可能ですが、いつ急騰するかは誰にもわかりません。

そうすると、UXVYを買ったはいいものの、なかなか急騰せず、
UVXYの価格がどんどん下落していってしまい、その後、UVXY
が急騰したとしても、利益がほとんど出ない可能性があります。

ですので、UVXYの買い戦略というのは普通しません。

では、UXVYを買うのではなく、売りから入る投資戦略はどう
でしょうか?

ある程度投資経験のある人であれば、UVXYのチャートを見て
売ることで利益をあげられるのでは?と考えると思います。

空売りをしたことがない人のために簡単に説明しておくと、
UVXYを売るというのは、UVXYを先に高値で売っておいて、
後から安値で買い戻すという方法です。

5年平均で毎年80%近く下落するわけですから、うまく運用が
できれば、倍々に資産が増えていくように思えてしまいます。

しかし、長期でみると、右肩下がりに下落しているものの、
実際には何度も急騰する場面があります。

そして急騰するときは、10%~20%程度のかわいい上昇ではなく、
2~3倍の上昇が起きます。

つまり、UVXYは急騰したときに大きな含み損を抱えるわけですが、
追証にかからないようにかなり多めの資金を口座に入れておかな
ければなりません。

最低でも5~6倍の資金は用意しておかないと、怖くて空売りする
ことはできません。

あまり知識のないまま空売りをして、UVXY急騰時に大きな損失を
抱えて一発退場する人が後を絶ちませんので、くれぐれも注意して
ください。

このように売りから入る投資戦略は資金が無限にあるのであれば、
100%勝てますが、私たちのように投資資金に限りがあると、
思った以上にうまくいきません。

売りの投資戦略でもう1つあるのが、UVXYが急騰したタイミング
でうまく売ることができれば、かなり高い確率で利益が出るのでは?
と考える人がいます。

確かに、UVXYが急騰したタイミングで売ることができれば、
普通に売るよりも高い確率で利益を上げることができます。

しかし、これにも問題があります。

それは、多くの投資家が同じように考えるので、UVXYが急騰時
には、UVXYに売りの規制がかかり、トレードができなくなって
しまうのです。

これは証券会社によって、規制がかかったりかからなかったり
するので、一概には言えませんが、そうそう美味しい話はない
ということです。

仮に急騰時に売りポジションを保有できたとしても、そこから
さらにUVXYが上昇する可能性もあるので、結局余剰資金はかなり
用意しておかなければいけないというのは同じことです。

そして、これは実際にトレードしてみるとわかりますが、UVXY
が急騰すると心理的にはかなり不安を感じます。

もし、UVXYが過去にない急騰を見せれば、投資した資金の何倍
もの資金を一度に失うことになりますので、正直気が気ではなく
なります。

そのため、必ずロスカットの注文を事前に入れておくということ
を忘れないようにしてください。

まとめ

ここまで見てくると、UVXYで利益を上げるのはそうそう簡単な
ものではないことがわかっていただけたかと思います。

実は売りの投資戦略で一番有利なトレードができると考えている
のがオプションを使ったトレードなのですが、オプションは仕組み
を話すのもかなり時間を要しますので、また別の機会に紹介したい
と思います。