2019年に一世を風靡したレバレッジ型ファンドも最近では
あまり声を聞かなくなりました。

ただ、中にはなかなか面白いファンドがあると思っており、
少額ですが、投資をしているファンドがあります。

その1つが、グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)
『愛称:ゴーゴーバランス』です。

名前の通り、5.5倍のレバレッジをかけて運用をするファンド
なのですが、はたしてどのようなファンドなのか、投資価値は
あるのか分析していきます。


グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)『ゴーゴーバランス』の基本情報

投資対象は?

まずゴーゴーバランスの投資対象は株式、REIT、債券、
金に分散投資をしていきます。

純資産の5.5倍になるように、世界株式が100%、世界
REITが25%、先進国債券が400%、金が25%となるよう
に投資をしていきます。

ですので、あなたが仮に100万円を投資したら、世界株式
に100万円、世界REITに25万円、先進国債券に400万円、
金に25万円を投資しているようなイメージです。

株式にレバレッジを5.5倍かけるのであれば、けして
おすすめはしないのですが、このようにして分散投資が
できるのであれば、なかなか魅力があります。


※引用:交付目論見書

現在の資産別の組入れ比率は以下のようになっており、
概ね目論見書の内容とズレはありません。


※引用:交付目論見書

純資産総額は?

続いて、ゴーゴーバランスの純資産総額はどうなっているか
見てみましょう。

純資産総額というのは、あなたを含めた投資家から
集めた資金の総額だと思ってください。

純資産総額は大きいほうが、ファンドマネージャーが資金
を運用する際に効率よくできたり、保管費用や監査費用が
相対的に低くなりますので、コストが低く抑えられます。

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなる
こともありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

ゴーゴーバランスは現在、123億円程度ということで、そこまで
大きくはありませんが、規模による問題はありません。

一部のマニアックな投資家だけが投資をしているようなファンド
ですね。


※引用:マンスリーレポート

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

ゴーゴーバランスの実質コストは1.35%と思ったよりもコストは
割安です。

購入時手数料もしっかりとかかってきますので、あとはパフォーマンス
次第ということになりますね。

購入時手数料 3.3%(税込)※上限
信託報酬 1.089%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 1.35%(概算値)

※引用:最新運用報告書

グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)『愛称:未来の世界(ESG)』の評価分析

基準価格をどう見る?

ゴーゴーバランスは新規で設定¥直後にコロナショックに
直面し、一時は10,000円を割り込みました。

しかし、その後は順調に回復を見せて、かなり大きく
上昇しています。


※引用:モーニングスター

利回りはどれくらい?

ゴーゴーバランスの直近1年間の利回りは33.20%となっており、
かなり高い利回りで運用ができています。

ただ、この段階で利回りが高いと判断してしまうのは時期尚早
ですので、同カテゴリー内での順位やインデックスファンドとの
パフォーマンスを比較してから投資をしても遅くありません。

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り
1年 +33.20%
3年
5年
10年

※2021年9月時点

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している海外株式ファンドランキング

同カテゴリー内での利回りランキングは?

ゴーゴーバランスは、バランスファンドの中でも、株式・RIETの
組入れ比率が25%未満の部類に属しています。

ただ、比率で見ると、正しいのですが、5.5倍のレバレッジがかかって
いますので、一概にバランスファンドとみなしてよいのかと言うと、
甚だ疑問が残ります。

少なくとも、バランスファンドという括りの中では、上位1%に
入っています。

上位●%
1年 1%
3年
5年
10年

※2021年9月時点

年別の運用利回りは?

ゴーゴーバランスの年別のパフォーマンスを見てみましょう。

2020年、2021年ともにかなり優れたパフォーマンスとなって
います。

年間利回り
2021年 +9.43%(1-6月)
2020年 +47.80%(4-12月)

※2021年9月時点

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

インデックスファンドとの利回り比較

ゴーゴーバランスに投資を検討するのであれば、世界の株式に
投資ができるインデックスファンドとの比較をしておいて損は
ありません。

ゴーゴーバランスは世界の株式に100%投資をしていますので、
今回はeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)とパフォー
マンスを比較しました。


※引用:モーニングスター

結果は、終始ゴーゴーバランスがアウトパフォームする結果となりました。

株式の保有比率はどちらも一緒ですので、ゴーゴーバランスは株式100%
以外に、債券や金などを保有していますので、そこの運用益が上乗せ
された形ですね。

手数料は割高ですが、レバレッジを効かせて投資ができるというのは、
なかなか魅力的だと私は思っています。

ゴーゴーバランス オールカントリー
1年 +33.20% +33.65%
3年
5年
10年

※2021年9月時点

類似ファンドとの利回り比較

アクティブファンドに投資をするのであれば、他のアクティブ
ファンドとパフォーマンスを比較しておいて損はありません。

今回は、海外株式ファンドで長期に渡り、優れた成果を残して
いるセゾン 資産形成の達人ファンドとパフォーマンスを比較
しました。


※引用:モーニングスター

こちらも同じようにゴーゴーバランスのほうがパフォーマンスで
勝っています。

資産形成の達人ファンドもかなり人気のファンドなのですが、
ゴーゴーバランスはかなり健闘しています。

ゴーゴーバランス 資産形成の達人
1年 +33.20% +31.52%
3年 +12.22%
5年 +15.89%
10年 +17.15%

※2021年9月時点

最大下落率はどれくらい?

投資を始めようとしている、もしくは始めたばかりの人が
気になるのが、最大どの程度、資産が下落する可能性が
あるのかという点かと思います。

特にレバレッジ5.5倍と聞くと、本当に大丈夫なのか?と
思っている人もいると思います。

ただ、現状は運用期間が短いということもあり、たいして
大きな下落は経験していません。

株式100%のファンドと比較をしたときに、レバレッジを
かけて、債券や金に投資をしていることがどのように
機能するのかが見ものだと思っています。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲13.87%
3カ月 ▲3.70%
6カ月
12カ月

※2021年9月時点

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

資金が流入しているということは、それだけこのファンドを購入
している人が多いということなので、評判がいいということです。

ゴーゴーバランスは2021年に入り、資金が流出超過となっており、
お世辞にも評判はいいとは言えません。

ただ、まだ運用開始してからそこまで期間が経っていませんので、
今後に期待だと思っています。


※引用:モーニングスター

まとめ

いかがでしょうか?

レバレッジ型のファンドというのは、得てしてハイリスク
だと思われがちです。

たしかに、ファンドの中身を見てみると、かなりハイリスクな
投資になっているものもあるのも事実です。

ただ、ゴーゴーバランスのように株式は投資金額に対して、
100%しか保有せず、レバレッジをかけた部分でREITや債券、
金を買うというのは、なかなか面白い発想だと思っています。

あとは、レバレッジを効かせて株式以外のアセットクラスを
ポートフォリオに組み入れたことで、株式100%のファンドに
パフォーマンスで勝つことができるのか、そのあたりが
とても気になるところです。

今後の動向がとても気になっているファンドの1本です。

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点