アムンディ・ジャパンが運用するアムンディ・りそなインド
・ファンド(愛称:マハラジャ)。新興国のファンドという
のは、良くも悪くもボラティリティが高いので、一発ドカン
と儲けたいと考えている投資家に非常に人気があります。

 

ただ、一時的に利益が出るにしても、中長期で見ると、なか
なか厳しい結果になっているようです。

 

今日は、マハラジャを徹底分析していきます。

 

 

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』の基本情報

投資対象は?

主要投資対象はインド株式に投資をするルクセンブルク籍の
「Amundi Funds SBI FM エクイティ・インディア」I4クラス
(米ドル建)に投資しています。

 

実は、個人投資家によるインド企業への投資はADR(米国
預託証券)を除き現状は不可能です。

 

言い換えると、個人投資家はETFか「マハラジャ」のような
類のファンドを通じてでないと、インド株式市場へ投資でき
ないのです。

 

インド当局は外国人による自国市場への投資を制限するために、
ファンドからの株式投資を許可制にしています。

 

そのため運用会社にとってもファンド設定には非常に手間と
時間が掛かることから、インド株式投資信託を設定できる
日本の運用会社は限られており、日本ではインド株式投資
信託はさほど多くありません。

 

アセットアロケーションを見ると、投資先は金融機関の
ウェイトを高くしています。

 

インドはまだ産業全般に成長余地があるため資金需要が
旺盛であり、かつ発展途上国の特徴として市場金融よりも
間接金融に依存している傾向が高いことを考慮すると、
納得できるポートフォリオだと言えます。

 

純資産総額はは?

マハラジャの純資産総額は、約230億円です。

 

パフォーマンスが中長期で伸びていないことから、大きな
利益を狙っていた投資家が手を引いているような状況です。

 

直近ではコロナショックの影響で、基準価額が大きく
下落しており、資金の流出が加速するでしょう。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

私たちが支払うコストには、目論見書に記載の信託報酬
以外に、株式売買委託手数料や、保管費用、印刷費用など
が含まれています。

 

そのため、実際に支払うコストは、目論見書記載の額より
高くなるのが通例で、実際にかかる実質コストをもとに
投資判断をしなければなりません。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

マハラジャの実質コストは2.18%となっており、カテゴリー
の中では、かなり高い水準です。

 

後述しますが、コストをかけるのであれば、それなりにベンチ
マークをアウトパフォームしてほしいところです。

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 2.17%(税込)
信託財産留保額 0
実質コスト 2.18%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』の評価分析

基準価格をどう見る?

マハラジャの基準価額の推移を見てみると、直近3年ほどは
10000円近辺をうろうろしていましたが、コロナショックの
影響で直前の高値から30%近く下落しています。

 

新興国株式の恐ろしさが見事に表れていますね。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

続いて、マハラジャの利回りを見てみましょう。

 

直近1年間の利回りは▲29.91%です。3年、5年平均利回り
も5%近いマイナスとなっており、かなり厳しい結果が
続いています。

 

にも拘わらず、インド株カテゴリーでは、上位20%以内に
常にランクインしており、他のファンドの悲惨さを物語っ
ていますね。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解して
いますか?

 

もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいて
ください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 ▲29.91% 19%
3年 ▲6.53% 8%
5年 ▲4.13% 12%
10年 +3.27% 14%

※2020年4月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年平均利回りランキングで見る圧倒的に優れた投資信託まとめ

 

標準偏差は?

標準偏差まで確認する人はあまりいませんが、マハラジャ
の基準価額のブレの大きさを知るには役立ちます。

 

単年で見るよりも中長期で見たほうが正確にブレ幅を予測
することができますが、マハラジャの10年標準偏差は25と
なっています。

 

直近はコロナショックの影響で、大きく跳ね上がっています
があまり気にしないほうがいいですね。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 34.29 35%
3年 24.67 23%
5年 23.40 34%
10年 25.17 37%

※2020年4月時点

 

年別のパフォーマンスは?

マハラジャの年別のパフォーマンスも見てみましょう。

 

プラスの年はかなり大きくプラスになっていますが、
2桁マイナスになることも頻繁にあるようで、基準価額
の変動がとにかく大きいことがわかります。

 

単純計算すると、ほぼ6年間のプラスとマイナスの合計が
ほぼゼロですので、中長期で投資をしようと思えません
ね。

年間利回り
2020年 ▲31.51%(1-3月)
2019年 +12.02%
2018年 ▲12.37%
2017年 +41.61%
2016年 ▲8.46%
2015年 +0.49%

※2020年4月時点 

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

最大下落率は?

マハラジャに投資をする前に、最大でどの程度下落する
可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

 

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく
下落した相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

 

それではここでマハラジャ の最大下落率を見てみましょう。
最大下落率は2008年1月~2008年12月の1年間で▲72.41%
でした。

 

リーマンショック時の水準から比べると、コロナショック
の影響はまだまだ小さいものですね。

 

最大下落率を知ってしまうと、少し足が止まってしまうかも
しれません。

 

しかし、以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの
可能性を限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲35.53%
3カ月 ▲52.37%
6カ月 ▲60.87%
12カ月 ▲72.41%

※2020年4月時点

 

分配金の推移は?

マハラジャは運用がうまくいっているときだけ分配金を分配
する方針となっています。

 

リーマンショックのタイミングで70%下落したため、出した
くても出せなかったというのが本音でしょうが、今後、しっ
かりパフォーマンスが良ければ、分配金は毎年出るものと
想定されます。

 

ただ、このブログでは何度も言っていますが、分配金は受け
取らずに再投資したほうが投資効率は確実に高くなります。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2019年 350円
2018年 0円
2017年 800円
2016年 0円
2015年 0円

※2020年4月時点

 

評判はどう?

ネットでの書き込みなどで調べる方法もありますが、評判を知る
うえで一番役に立つのが、月次の資金流出入額でしょう。

 

資金が流出しているということは、それだけこのファンド
を解約している人が多いということなので、評判が悪いと
いうことです。

 

パット見てわかるように、ほとんどの月で資金が流出して
いることが見て取れます。ここからあまり評判がよくない
ことがわかりますね。

 


※引用:モーニングスター

 

アムンディ・りそなインドファンド『マハラジャ』の今後の見通しと評価まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

インド株式市場は長期的には成長余地はあるのは確実では
あるものの、やはりボラティリティが相当大きいです。

 

ですので、単年で大きな利益を狙うのであれば、少しは
期待ができますが、中長期で投資をするとなると、あま
り大きなリターンが期待できないと思っています。

 

大きな利益を狙いたい気持ちもわからないでもないですが
少なくとも投資信託でそれを実現するのは難しいと感じて
います。

 

どちらかと言えば、高いリスクと高いコストを支払うだけ
で、あなたはただ損失を出すだけになってしまう可能性が
高いでしょう。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点