急成長の可能性を持つ超小型銘柄。しかし、小型株というのは、
IR情報も積極的に開示していないので、一般の投資家がどの銘柄が
急成長するかを見出すのは難しいのが現状です。

 

そんな投資家の要望に応える形で作られたのが、スパークス・プレミ
アム・日本超小型株式ファンド『愛称:価値発掘』です。

 

価値発掘は今年R&Iファンド大賞2018の「優秀賞」を受賞、
モーニングスターのレーティングでも最高の星5つになっています。

 

今日は、価値発掘について徹底分析していきます。

 

 

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド『価値発掘』の基本情報

価値発掘の投資対象は?

価値発掘は、国内の上場株式のうち時価総額が下位2%以下に
属しているマイクロキャップ銘柄を投資対象としています。

 

あまり知られていませんが、超小型株というのは、時価総額ベース
で見ると全体の2%程度しかありませんが、銘柄数はかなり豊富です。

 

アナリストもカバーしきれていない銘柄が多いので、割安な銘柄が
多く存在しているわけです。

 


※交付目論見書より

 

組入銘柄を見てみると現在は83銘柄で構成されています。

 

マイクロキャップ銘柄というだけあって、ほとんど聞いたことの
ない銘柄が上位にランクインしていることがわかります。

 


※引用:マンスリーレポートより

 

純資産総額は?

純資産総額は投資信託を見極める際にとても大切なポイントです。

 

純資産総額が多い方が、ファンドマネージャーが資金を投資する際に
有利であったり、他の投資家の解約の際の影響が小さくなるので、
余計なコストが減ります。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

ただ、価値発掘について言えば、一概にそうとも言えない事情が
あります。

 

一般的には純資産総額が大きいファンドのほうが良いのですが、
超小型株ファンドの場合、資金が集まりすぎると、流動性の問題で
買いたくても買えない、売りたくても売れないような状況に陥る
可能性があるからです。

 

ですので、上限200億円と定めているわけですね。

 

現在の純資産総額は140億円程度ですので、まだ上限には達して
いませんが、人気に火が付くと、一瞬で上限に達してしまいそうな
状況です。

 


※引用:マンスリーレポートより

 

実質コストは?

投資信託にかかる費用について、皆さんがよくチェックするのは、
販売時の手数料・信託報酬・信託財産保留金だと思います。

 

しかし、これ以外にも費用がかかっているのをご存知でしょうか?

 

これを実質コストというのですが、実質コストは売買時の手数料や
取引の際の税金、保管費用などが含まれます。

 

実質コストがかなり高くなっていることもありますので、投資前に
必ずチェックしておいてほしい項目です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

価値発掘の実質コストは、2.03%と同カテゴリー内でも割高です。

 

またこのファンドはハイ・ウォーター・マーク方式を採用しているので、
高いパフォーマンスを残した場合には、10.8%の実績報酬もかかります。

 

故にコストがかかるファンドと理解してください。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 3.24%(税込)
信託報酬 1.8792%(税込)
信託財産留保額 0.5%
実質コスト 2.03%(概算値)

※引用:第6期 運用報告書(決算日2018年7月23日)

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド『価値発掘』の評価分析

基準価額の推移は?

価値発掘の基準価額は、2016年初めから右肩上がりに上昇して
いましたが、2018年に入ってからは下落トレンドが続いています。

 

昨年も60%超の成長でしたので、その反動と言えるでしょう。

 


※モーニングスターHP

 

利回りはどれくらい?

価値発掘の利回りはどうでしょう。

 

1年平均利回りで11.02%、3年平均利回りで26.21%とかなり高い
パフォーマンスを残していることがわかります。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解していますか?
もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいてください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 11.02% 58%
3年 26.21% 9%
5年
10年

※2018年11月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファンド達も
参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出している国内中小型株式ファンドランキング

 

標準偏差は?

価値発掘のの標準偏差を見てみると、中長期で同カテゴリー内では
上位約1割に入っています。

 

株式ファンドの場合、標準偏差が大きいファンドがかなり大きく価格が
ブレますので、価値発掘のように安定した運用ができるファンドは安心ですね。。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのはご存じでしょうか?
まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えておいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 10.28 50%
3年 12.21 9%
5年
10年

※2018年11月時点

 

年別のパフォーマンスは?

年別のパフォーマンスを見てみると、2016年、2017年は非常に
高いパフォーマンスを残しています。

 

2018年は大きく基準価額が伸びた反動とマーケットの影響も
あって、微減となっています。

年間利回り
2018年 ▲2.41%(9月時点)
2017年 61.80%
2016年 21.46%
2015年
2014年

※2018年11月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>ここまで考えるのが本当の資産運用。多くの投資家が考えられていない投信運用の出口戦略とは

 

類似ファンドとのパフォーマンス比較

価値発掘に投資を検討している人は、高いリターンが期待できる
小型株ファンドに興味があると思いますので、SBIアセットのj-nextや
j-coolとパフォーマンスを比較してみました。

 

j-coolは昨年異常に高いパフォーマンスだったため、ひとつ抜きんでて
いますが、j-nextと価値発掘はほとんど同じようなパフォーマンスと
なっています。

 

どちらも日本株の運用に強い会社が運用を行っているので、あえて
半分ずつもつというのも面白いかもしれません。

 


※引用:モーニングスターHP

 

分配金は?

それでは価値発掘の分配金を見てみましょう。

 

2017年から6カ月ごとに200円の分配金を出しています。

 

基準価額に対して、数%程度の比率なので、大きな影響は
ありませんが、この程度の分配金を出すくらいであれば、
分配金を出さずに再投資に回してほしいものです。

計算するとよくわかる!分配金を受け取ることによるデメリットとは?

分配金
2018年 400円
2017年 200円
2016年 0円

※2018年11月時点

 

評判はどう?

次に価値発掘の評判はどうでしょうか?

 

評判については、ネットでの書き込みなどを調べる方法もありますが、
一部の偏った意見である場合も多く、あまりアテになりません。

 

そこで、役立つのが資金の流出入額です。

 

資金が毎月流出超過になっているということは、それだけ解約して
いる人が多いということなので、評判は悪くなっているというわけです。

 

このパフォーマンスであれば、もっと資金が流入しているかと思いきや、
思った以上に流出超過となっている月が多いようです。

 

ですので、そこまで評判はよくないようですね。個人的にはもっと
評価されてよいファンドではないかと思っています。

 


※引用:モーニングスターHP

 

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド『価値発掘』の今後の見通し

価値発掘の今後の見通しはどうでしょうか?

 

スパークスはブティック型の運用会社として、国内株は非常に強い
ので、今後も高いパフォーマンスが期待できるのではないかと思って
います。

 

一方で、マイクロキャップ型のファンドであるがゆえに注意するべき
点もあると思っています。

 

実は、2年前まで価値発掘の組入銘柄数は53銘柄程度でした。
しかし、現在は87銘柄まで増えています。

 

ここから言えるのは、資金が大きく流入したので、より多くの銘柄を
買い付けているということなのですが、本来そこまで購入したくない
銘柄を資金が集まってしまったがゆえに購入している可能性があると
いうことです。

 

初めから分散投資を前提に考えているのであれば、あとから30銘柄
以上増やすとは考えにくいですね。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>私が痛感する投資信託の限界。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点