Jリートは銘柄が約60程度しかないため、ほとんどどの
ファンドも同じような銘柄構成になります。

 

そのため、アクティブに運用をしても東証REIT指数に
連動するインデックスファンドにパフォーマンスで勝る
というのが難しいのですが、中にはインデックスファンド
を上回るパフォーマンスで運用できているファンドもあります。

 

それが、野村 Jリートファンドです。

 

今日は、野村Jリートファンドについて分析していきます

 

野村 Jリートファンドの基本情報

投資対象は?

野村 Jリートファンド の投資対象はJリートです。

 

個別銘柄の流動性、収益性、成長性を勘案して銘柄の
選定を行います。

 

組入銘柄は61銘柄なので、国内のリートすべてに投資を
していますが、保有比率を東証リート指数と変えることで、
高い利回りを狙っていきます。

 


※引用:マンスリーレポート

 

純資産総額は?

投資を検討するうえで、純資産総額は必ず確認するように
してください。

 

純資産総額は大きいほうが、ファンドマネージャーが資金
を運用する際に効率よくできたり、保管費用や監査費用が
相対的に低くなりますので、コストが低く抑えられます。

 

また投資信託の規模が小さくなると運用会社自体がその
投資信託に力を注がなくなりパフォーマンスが悪くなる
こともありますので注意が必要です。

まさか知らない?絶対知っておきたい純資産総額のマメ知識

 

野村 Jリートファンド は純資産総額は88億円と、規模は
そこまで大きくありません。

 

やはり毎月分配型でないといのが、人気に影響している
ようです。

 

ただ、実際にはこういった分配をしないファンドのほう
がパフォーマンスがよくなるので、もっと注目が集まっ
てもよい気はしますね。

 


※引用:マンスリーレポート

 

実質コストは?

投資信託には、購入時の手数料や信託報酬の他にも費用が
かかっていることをご存知ですか?

 

これを実質コストと言いますが、実質コストには、株式売買
手数料や有価証券取引税、監査費用などが含まれています。

 

特に純資産総額が小さいときには、信託報酬より実質コストが
かなり割高になっている場合もあるので、注意が必要です。

信託報酬を信用するな。知らないうちに差し引かれている実質コストの調べ方

 

野村 Jリートファンド の実質コストは1.15%とアクティブ
ファンドの中では割安ですが、銘柄選定にかかる時間を
考えると、もっと安くてしかるべきだと言えます。

 

購入手数料が高いのもマイナスポイントですね。

投資信託の手数料は安ければ安いほどいいという勘違い

購入時手数料 2.75%※上限
信託報酬 1.1%(税込)
信託財産留保額 なし
実質コスト 1.15%(概算値)

※引用:最新運用報告書

 

実質コスト以外にも、多くの投資家が気づいていない
投信運用での成果を出すのに妨げとなる間違った考え方
をまとめました。参考にしてください。

無料ファンド相談から見えた。多くの人が気づいていない投信運用で成果を阻む9つの誤り

 

野村 Jリートファンドの評価分析

基準価額の推移は?

野村 Jリートファンド の基準価額は2018年、2019年と
非常に好調で、右肩上がりに上昇を続けています。

 


※引用:モーニングスター

 

利回りはどれくらい?

野村 Jリートファンド の直近1年間の利回りは26.80%です。

 

3年、5年の平均利回りでもみても8%を超えており、投資
対象として魅力的です。

 

何より、Jリート内のパフォーマンスが上位1割に年間ずっと
入っていますので、運用もとてもうまく行っているようですね。

 

ちなみにあなたは実質利回りの計算方法はすでに理解して
いますか?

 

もし、理解していないのであれば、必ず理解しておいて
ください。

これがわかっていないとマズイ。実質利回りの計算方法。

平均利回り %ランク
1年 26.80% 6%
3年 12.02% 6%
5年 8.68% 4%
10年

※2020年2月時点

 

10年間高いパフォーマンスを出し続けている優秀なファ
ンド達も参考にしてみてください。

10年間圧倒的に高いリターンを出しているJリートファンドランキング

 

標準偏差は?

標準偏差は、野村 Jリートファンドの基準価額の変動幅の
大きさを知るには役立ちます。

 

野村 Jリートファンドの標準偏差は7~8程度なので、日経
平均に連動するインデックスファンドと比較をすると約半分
程度の値動きであることがわかります。

 

変動が小さい割にパフォーマンスは優れており、とても
魅力的です。

 

標準偏差から将来リターンがある程度予測できるのは
ご存じでしょうか?

 

まだ計算方法を知らないと言う方はこの機会に覚えて
おいてくださいね。

本当にできてる?標準偏差から予測する将来リターンの計算方法

標準偏差 %ランク
1年 7.90 12%
3年 8.15 21%
5年 8.75 75%
10年

※2020年2月時点

 

年別のパフォーマンスは?

野村 Jリートファンド の年別のパフォーマンスも見て
みましょう。

 

2015年、2017年はマイナスで終わっていますが、それ
以外の年にかなり大きくプラスを出しているため、トー
タルでみると年平均8%程度のリターンを維持できています。

年間利回り
2019年 +27.90%
2018年 +11.37%
2017年 ▲5.34%
2016年 +9.75%
2015年 ▲1.51%

※2020年2月時点

 

投信運用は長期投資が前提なので、つい出口戦略を
考えずに投資をしてしまいがちです。

しかし、「投資は出口戦略にあり」と言われるほど、
重要なテーマです。

ぜひこれを機会に投資の出口戦略を考えてみて
ください。

>>まさか考えたことがない?運用が成功するか失敗するかすべてのカギを握る投信運用の出口戦略

 

インデックスファンドとのパフォーマンス比較

野村 Jリートファンドに投資を検討する上で、より低コスト
で運用ができるインデックスファンドとのパフォーマンスを
比較しておいて損はありません。

 

今回は東証REIT指数に連動するeMAXIS 国内リートイン
デックスとパフォーマンスの比較をしています。

 

3年間終始、野村Jリートファンドがアウトパフォームして
おり、Jリートファンドとしては、かなり優秀であることが
わかります。

 

毎月分配型のJリートファンドに投資をするよりはるかに
健全な投資ができます。


※引用:モーニングスター

 

野村Jリート eMAXIS 国内リート
1年 26.80% 23.93%
3年 12.02% 10.32%
5年 8.68% 6.93%
10年 8.56% 10.30%

※2020年2月時点

 

最大下落率は?

野村 Jリートファンド に投資をする前に、最大でどの程度
下落する可能性があるのかを知っておくことは非常に重要です。

 

どの程度下落する可能性があるかを把握しておけば、大きく
下落した相場でも落ち着いて保有を続けられるからです。

 

それではここで野村 Jリートファンド の最大下落率を見て
みましょう。

 

まだ運用期間が5年程度なので、そこまで大きな下落は経験
していないですが、3カ月で16%ほど下落をしています。

 

この程度の下落であれば、堪えられますね。

 

とは言っても、やはり大きく下落して損はしたくないのも
事実。

 

以下のことをしっかり理解しておけば、元本割れの可能性を
限りなく低くすることが可能です。

元本割れを回避するためにできるたったひとつのこととは?

期間 下落率
1カ月 ▲12.58%
3カ月 ▲16.02%
6カ月 ▲11.65%
12カ月 ▲5.85%

※2020年2月時点

 

評判はどう?

それでは、野村 Jリートファンド の評判はどうでしょうか?

 

ネット等で口コミを調べることもできますが、資金の流出入
を見ることで、評判がわかります。

 

評判がよければ、資金が流入超過になりますし、評判が悪く
なっていれば、資金が流出超過になります。

 

野村 Jリートファンドはほぼ資金が流出超過となっている
月のほうが多くなっています。

 

パフォーマンスは優れているのですが、やはり毎月分配型の
ファンドのほうが人気があるということでしょう。

 


※引用:モーニングスター

 

野村 Jリートファンドの評価まとめと今後の見通し

ポートフォリオにJリートを組み入れるのであれば、基本は
低コストのインデックスファンドに投資をしておけば十分です。

 

組入銘柄にそこまで大きな差をつけられませんので、
パフォーマンスも大きくかわることがないからです。

 

ですので、無理に高いコストを支払ってまでアクティブ
ファンドに投資をしなくてもよいと思っています。

 

ただ、野村Jリートファンドのように数は少ないですが、
東証REIT指数を長年にわたってアウトパフォームして
いるファンドも存在します。

 

こういったファンドであれば、投資してみてもよいでしょう。

 

少なくとも投資をするなら、毎月分配型のファンドではなく、
本質的に資産を増やすことができるJリートファンドに投資を
してください。

 

 

最後に、投信運用には多くのメリットもありますが、
当然ながら、弱点もあります。

今も私は投信運用を続けてはいますが、私がなぜ
投資信託の運用を主軸におかなくなったのか。

その理由をこちらで話をしています。

>>なぜ私が投信運用に限界を感じたのか。多くの投資家が見逃している投信運用の弱点