近年、ビットコインをはじめとする仮想通貨への投資が
まさにブームとなっています。

このブログの読者の方もビットコインに投資をしている人も
多いのではないでしょうか。

ビットコインに投資をする場合、GMOコインのような
仮想通貨取引所に口座を開いて、そこでビットコインを
直接売買するのが一般的です。

しかし、今回、SBI証券の口座からビットコインを取引できる
ビットコイン先物インデックストラッカーという金融商品が
登場しました。

ビットコイン先物インデックストラッカーはeワラントという
金融商品に分類されるのですが、果たしてビットコインに
直接投資をするのとどのような違いがあるのか、今日は
独自目線で徹底分析していきます。

ビットコイン先物インデックストラッカーの基本情報

投資対象は?

ビットコイン先物インデックストラッカーはシカゴ・マーカン
タイル取引所(CME)に上場している直近の限月の米ドル建
ビットコイン先物を投資対象とするトラッカーeワラントです。

難しい言葉が並んでいますが、簡単に言ってしまえば、ビット
コインの値動きにかなり近い動きをする金融商品だと思って
ください。

eワラントとは?

ビットコイン先物インデックストラッカーを複雑にしている
要因の一つが、この商品がトラッカーeワラントと呼ばれる
商品に分類されていることです。

eワラントというのは、一般的には少額でレバレッジを効かせて
投資ができるハイリスク・ハイリターンの金融商品です。

例えば、A社の株に投資をして1日で3%程度の利益を得ることが
できたとしましょう。

それが、A社のコール型eワラントに投資をした場合、1日で
10%程度の利益を得ることも可能なのです。

このようにレバレッジをかけて、売買できるのがeワラントの
一番の特徴なのですが、

eワラントの中でもトラッカーeワラントと呼ばれる商品は、
他のeワラントとは異なり、レバレッジがなく、リスクが
低い金融商品となっています。

ですので、「eワラント」という名前だけを見て、ハイリスクな
危険な商品だと勘違いしないようにしてください。

インデックストラッカーとは?

続いて、インデックストラッカーについて説明しておきます。

インデックストラッカーというのは、対象のインデックス
(今回であればビットコイン先物)の値動きに追随する商品で、
いくつか特徴があります。

①満期まで期間が3年程度なので、短中期で暗号資産相場に投資が可能
仮想通貨取引所で取引する場合は、期限がないので、中長期
での投資ができますが、インデックストラッカーの場合、

満期が来ると、その時点のビットコインの価格で精算されて、
資金が手元に戻ってきます。

ですので、長期投資をしたい人には向きません。

②レバレッジ・ロスカットがない。
eワラントの魅力の1つがレバレッジをかけたハイリスク・
ハイリターンな商品ですが、インデックストラッカーは
レバレッジ1倍ですので、対象のインデックスとほぼ同じ
動きをします。

また通常eワラントは、ある一定の価格を下回ると、強制的に
決済されてしまうロスカット条件が設定されているのですが、
その条件もありません。

③追証はなく、最大損失は投資元本に限定
インデックストラッカーは、レバレッジをかけて投資を
するわけではないので、仮に大損をするとしても、あなたが
投資をした以上の金額損をすることはありません。

このあたりはビットコインに投資をするのと同じですので、
ご安心ください。

④ハッキングや盗難のリスクなく、ビットコインに投資ができる。
マウンドゴックスをはじめ、コインチェックなど多くの
仮想通貨取引所では、ハッキングにより、仮想通貨が
盗難される事件が発生し、過去に大きなニュースになりました。

その点、盗難の心配がないというのも1つメリットでしょう。

⑤証券口座から暗号資産に投資ができる。
SBI証券の口座から投資ができるというのは税制面から見て、
非常に大きな価値があります。

どういうことかというと、SBI証券の口座から、ビットコイン先物
インデックストラッカーに投資をした場合、得た利益に対する
税金は20%の分離課税のみで済みます。

仮想通貨取引所で投資をしている場合、利益が大きくなると、
最大で55%近く累進課税で税金を取られますので、手元に残る
お金にかなり大きな差が出るのは明白です。

ちなみに証券口座ですの取引の場合、他の投資で出た利益や損失と
損益通算できますし、損失を3年間繰り越すこともできます。

最低投資金額はいくら?

ビットコイン先物インデックストラッカーは1000WR
(ワラント)単位で取引することができます。

2021年5月26日現在では、買気配値が43.42ですので、
43.42×1000円=43,420円が最低投資金額になります。

仮想通貨取引所でビットコインを購入する場合は、もっと
少額から投資ができますが、数万円程度の金額で投資が
できるのであれば、十分でしょう。

手数料はどれくらい?

続いて、ビットコイン先物インデックストラッカーのコストを
見ていきます。

eワラントに投資をする場合、売買スプレッド、取引手数料、
管理コストの3つについて確認をする必要がありますが、

ビットコイン先物インデックストラッカーに投資をする場合、
取引手数料はかからず、管理コストは、購入価格に織り込まれて
いるので、実質的には売買スプレッドだけを確認してください。

    ビットコイン先物インデックストラッカーのコストは2021年5月26日現在、
    2.84%となっており、仮想通貨取引所でビットコインを購入した場合の
    スプレッドとほぼ変わりません。(どちらもとても高いですね。)

    ビットコイン先物インデックストラッカー ビットコイン(GMOコイン)
    2.84% 約2.85%

    税金はどれくらい?

    すでに何度か引き合いに出していますが、ビットコイン先物
    インデックストラッカーに投資をする一番のメリットは税金でしょう。

    以下のように、ビットコイン先物インデックストラッカーに
    投資をした場合、利益のうち20%が分離課税で取られるだけで済みます。

    一方で、ビットコインを直接購入したときは、それ以外の収入と
    合算しますので、それ以外の収入が多ければ多いほど、税率は
    高くなり、最大で55%も取られることになります。

    ビットコイン先物インデックストラッカー ビットコイン(GMOコイン)
    利益に対して20%の申告分離課税の雑所得 利益に対して最大55%の累進課税の雑所得

    また、SBI証券の口座からビットコイン先物インデックス
    トラッカーに投資をした場合、他の利益と損益通算ができ
    ます。

    さらに、損失が出た場合は、3年間の繰越もできますので、
    今年大きくマイナスを出して、翌年大きくプラスを出しても、
    翌年に大きな税金がかかることはありません。

    大きな金額でビットコイン投資を行っている方や行う予定の方は、
    ビットコイン先物インデックストラッカーへの投資を検討する
    価値があると言えます。

    ビットコイン先物インデックストラッカーの評価まとめ

    ビットコイン先物インデックストラッカーと聞いて、何やら
    怪しい名前がついているし、本当に大丈夫なのかと疑った人も
    いたと思います。

    ただ、私が分析した限りにおいては、うまくこの商品を使って
    利益を上げることもできると考えます。

    とくに、次のような人は投資を検討してみるものよいでしょう。

    ①1~2年の中期でビットコインへの投資を検討している人
    ビットコイン先物インデックストラッカーは満期が2024年なので、
    長期で保有しようと考えている人には向きません。

    ただ、1~2年程度の期間で投資を考えているのであれば、十分
    検討に値します。

    ②投資金額が大きい人
    年間で何百万、何千万という金額の利益が出るような運用を
    している場合、証券口座からビットコイン先物インデックス
    トラッカーを購入したほうが税金がかなり安くなります。

    また仮に何百万、何千万という損失を出したとしても、他の
    投資利益と損益通算が可能である点と、損失を3年間繰り越す
    ことができるので、

    翌年大きな利益を得た場合は、前年の損失分と相殺して、
    税金の支払いを抑えることができます。

    私自身はビットコインに大金を投じるのはただのギャンブルだと
    思っていますが、一部の資金をあえてハイリスク・ハイリターンの
    案件に投資をするというのは決して間違った方法ではありません。

    ですので、SBI証券の口座をお持ちなのであれば、試しに
    ビットコイン先物インデックストラッカーに投資をして
    みてはいかがでしょうか?