米国債を購入する上で、かならず押さえておきたいのがコストです。
米国債は償還日まで保有を続けることを前提に考えれば、毎年受け
取る利子と償還日に戻ってくる資金の金額が決まっています。

そのため、手数料を抑えることでより高い利回りを実現できること
になるのです。手数料は証券会社によって、異なりますので、今日は
どのように手数料を抑えるのがベストかお伝えしていきます。

米国債(アメリカ国債)購入時にかかる手数料

米国債を購入するときに押さえておきたい手数料は以下の2つになります。

為替手数料

まず米国債は米ドルで購入することになります。当然、日本円しか
持っていない場合は日本円を米ドルに交換してから購入する必要が
あります。

現在では米ドルを持っていなくても、購入するタイミングで証券会社が
自動で必要な分の日本円を米ドルに両替してくれますので、手続き上
手間がかかるということはありません。

日本円を米ドルに、米ドルを日本円に両替えするとなると、証券会社側
ではひと手間かかりますので、為替手数料という名の手数料を取っています。

為替手数料は1ドルあたりいくらという形で決まっており、どの証券会社で
両替するかで手数料が大きく変わってきます。米国債を購入するうえでは、
一番気にしておきたい手数料です。

販売手数料

米国債には為替手数料以外にもうひとつ販売手数料がかかります。

投資信託のように購入時手数料がいくらかかるのか目論見書等に
明記されていないため、販売手数料はかからないと思っている人も
いますが、証券会社は巧妙な手口で手数料を取っているのです。

例えばですが、証券会社が手数料を全く取らなかった場合はゼロ
クーポン債が90万円で購入できたとします。償還日まで保有を続け
れば、100万円で償還されますので、10万円の利益です。

しかし、実際は証券会社は、購入時の90万円に一部自分たちの販売
手数料を上乗せして、90万5千円や91万円で販売しているのです。

投資家側からすると、販売手数料を払ったイメージはないですが、
実際には償還時点での利益が減っていますので、手数料を取られて
いることになるわけです。

実際に例をみたほうがイメージが湧きますので、一例をあげてみま
しょう。以下は償還日が2024年11月15日のゼロクーポン債の購入単価
です。

他の証券会社では同じ償還日の米国債の取り扱いがなかったため、3社で
比較をしてみます。もし販売手数料等が一切なければ、どの証券会社も
購入単価は同じになるはずです。

しかし、わずかながら単価が違っていますね。これは各証券会社が購入
時手数料を上乗せしているからです。

購入単価は安いほうが償還日で利益が多くでますので、以下の3社で
見ると、SBI証券で購入するのが一番お得であることがわかります。

色々と調べた結果、対面証券よりもネット証券のほうが手数料はとって
いないようですが、ネット証券同士では、同じ償還日の債券が少ない
こともあり、どの証券会社が一番手数料が安いかまでは判別できません
でした。

このように、証券会社によって購入単価が異なりますので、実際に購入
するときには他の証券会社で販売されている米国債と差がないかチェック
することをおすすめします。

ゼロクーポン債(ストリップス債) 償還日(2024/11/15)
SBI 88.16
野村 88.40
大和 88.66

以上のような手数料がかかるわけですが、実際に購入時点で自分が
コントロールできるのは為替手数料ですので、為替手数料について
証券会社別にどのような設定になっているかを見ていきましょう。

証券会社別にみる手数料比較

以下に、証券会社別の為替手数料の一覧を載せています。

大手証券会社のみ調べましたが、他の証券会社がどうなのか知りたい
場合は、「●●証券会社 為替スプレッド」で検索すれば、たいてい
上位に表示されますので、自分で調べてみてください。

為替手数料はネット証券では一律25銭。対面証券は一律50銭となって
います。

これは1ドルあたりにかかる手数料ですので、もしあなたがSBI証券で
両替をする場合、1ドル=100円のときに、100ドル分両替しようとすると、
100ドル×100円=10,000円と、100ドル×25銭(0.25円)=25円を合わせた
10,025円が必要となります。

また、逆に100ドルを日本円に両替する場合にも同じだけの為替手数料が
かかります。

とにかく、対面証券であれば、取引金額の0.5%、ネット証券であれば
取引金額の0.25%が手数料としてかかると覚えておけばよいでしょう。

証券会社 為替手数料
野村 50銭
大和 50銭
SMBC日興 50銭
SBI 25銭
楽天 25銭
マネックス 25銭

このように証券会社を比較すると、為替手数料面ではどこも差が
つかないように見えます。しかし、SBI証券では一工夫することで、
この為替手数料を6分の1以下に抑えることが可能です。

それは住信SBIネット銀行を活用した方法です。住信SBIネット銀行でも
同じように日本円から米ドルに両替ができますが、そのときの為替手数料
はなんと1ドルあたり4銭しかかかりません。

ですので、為替手数料を極力抑えるのであれば、住信SBIネット銀行で
日本円を米ドルに両替し、両替した米ドルをSBI証券の外貨口座に入れ
ることで、為替手数料たったの4銭で米国債を購入することができるよう
になります。

こう聞くと、少し難しく感じてしまう人もいると思いますが、一度
やり方を覚えてしまえば、30秒もあればできるようになります。

住信SBIネット銀行を保有していない場合は話が別ですが、持っている
人はぜひ試していただきたいです。こちらに具体的な操作方法をまとめ
ましたので、参考にしてください。

これだけでも十分ありがたいのですが、SBIネット銀行ではさらに、
以下のような為替手数料0円キャンペーンを行うときがあります。

投資家からすると、メリットしかないキャンペーンなので、米国債を
購入予定の資金をキャンペーンに合わせて両替しておくのが一番よいですね。

※2019年1月7日~2019年3月29日

米国債(アメリカ国債)投資でそれ以外にかかるコスト

最後に手数料ではありませんが、押さえておきたいポイントが税金です。

米国債の場合、毎年受け取る利子および、償還時に発生する償還差益に
対してそれぞれ20.315%の税金がかかります。

税金については、必ず支払わなければいけないので、コントロール
できませんが、自分の手元に残る金額を計算するときには、差し引か
なければいけないコストなので、頭の片隅に入れておいてください。

特定公社債
利子 源泉徴収20.315%(申告不要)

申告分離課税20.315%

譲渡益・償還差益 申告分離課税20.315%

まとめ

いかがでしたでしょうか?

投資の大原則は、株式でも不動産でもいかに安く仕入れるかです。
それと同じように米国債においても、手数料を抑えて安く購入でき
ればそれだけ収益が大きくなります。

米国債の場合、自分でコスト削減ができるのは為替手数料のみですが、
SBI証券をうまく活用すれば、かなりのコスト削減につながります。

手間がかかるなら話はかわりますが、ほとんど手間もかかりませんので、
こういった仕組みはうまく活用していってほしいと思います。