今日は、ハイリスク・ハイリターン投資をするときに非常に基本的な
ことでありながら、案外見逃されていることをまとめてみました。

この点をチェックするだけでも、リスクの高さを判別できますし、
投資詐欺を見抜くポイントにもなります。

会社が存在するか

あなたは名刺をもらったら、その会社名や代表者が正しいという前提の
もと話を聞いていませんか?

私は少なくとも投資を始めたころはそうでした。

信じがたいことに、世の中には、実態のない会社名を名刺にしていたり、
偽名を使っていたり、代表でないのに代表という肩書きを使っている人
たちがいます。

お金が密接にかかわってくる投資という分野においては、特に多いように
感じます。根本の根本部分ですが、名刺の情報を偽造して作っているよう
な人に投資をしては絶対いけません。

では、どのようにしてそれを見抜けばよいのか。

会社は設立するときに、法務局に登記というものをします。これから
会社として活動していくという申し込みだと思ってください。

それにより法務局に会社情報が登録され、申請すれば他の人もその
情報を閲覧することができます。この会社の情報を登録した謄本と
いうものがないと、銀行口座を開設できないので、そもそも取引が
始められません。

もし、あなたが相手を疑わしいと思ったときは、相手の会社の謄本
を取得するとよいでしょう。もしちゃんと会社の登記をしていれば、
情報が取得できますし、代表取締役が誰になっているかもそこでわか
ります。

取得できない場合は、登記されていないということですので、会社の
実態がないということになります。その場合、まず投資してはいけません。

以前、配当が急にとまって相談に来られた方がいるのですが、その方
の契約書には会社名と代表者名が書かれていました。会社名と代表者名
をもとに、登記簿の取得を試みたのですが、取得できません。

他の関係者から話を聞いたところ、会社自体は存在するが、別の人間が
代表取締役となっており、ほとんど稼働していない会社でした。

その代表もこんなことが行われているとは全く知らなかったようで驚い
ていましたが、このようなことが起こってしまうのが投資の世界です。

長い間付き合いのある人やある程度知名度のある人であれば、特に気に
することはありませんが、初対面で相手のことをあまりよく知らない
ような場合は、謄本を取得して損はないと思います。

以前は法務局に出向く必要がありましたが、今ではオンラインで申請
することができるようになりましたので、以前より簡単に取得できる
ようになりました。

法令を遵守しているか

あなたは金融庁のホームページを見たことがあるでしょうか?

たぶん見たことがないという人のほうが多いと思いますが、金融庁も
色々と情報発信してくれています。

例えば、悪質なファンド業者(適格機関投資家等特例業者)や無登録
で金融商品取引業を行っている業者、金融商品取引業者と紛らわしい
商号を使用している会社、有価証券届出書を提出せずに有価証券の募集
を行っている業者など、業者の一覧がリスト化されています。

何か怪しいと思ったら、一度一覧に会社名や代表者が載っていないか
確認してください。

少なくとも金融庁のホームページに掲載されてしまっているという
ことは、法律を何かしら守っていないということです。

中には、悪気はなくほんとうに知らなかった業者もいるかもしれません
が、投資する側からすれば本当に悪気がなかったのかは判断できません。

ハイリスク・ハイリターン投資の場合は、場合によっては投資して
資金がゼロになることもありえますので、絶対に投資をしないよう
にしてください。

また金融庁のホームページにはのっていなくても、金商法に違反する
行為を行っている詐欺グループは巨万と存在します。

投資のスキームによって、必要な免許が異なりますので、一概にこの
免許を持っていないからおかしいということはできないのですが、
少なくとも金融庁に苦情が入っていないか確認するだけでもリスクを
減らすことはできます。

投資する資金の流れの確認

あなたが投資をする資金は、普通であれば、事前に説明を受けた
投資先に投資をされて運用されます。

ですので、指定の口座にあなたが振り込んだ資金は、直接もしくは
複数の銀行口座を経由して、最終的に投資先に投資されます。

ここで問題になってくるのは、複数の会社(複数の銀行口座)を経由
して資金の移動が行われる場合、その資金の移動がちゃんと行われる
のかという点です。

もし、資金が複数の口座を行き来する中で、その口座所有者の一人が
「お金を盗んでやろう。ちょっとだけ他のことに使ってやろう」と
でも思い、勝手に引き出して使ってしまうと、あなたの投資資金は
実際に投資したと思っていた投資先に投資されないうちになくなります。

「そんなことあるのか?」と思うかもしれませんが、皆さんから
集めたお金が実際は他のことに使われてしまっていたという話は、
ほんとうによくある話なのです。

私は過去にミネラルウォーターを製造販売する事業に投資していた
ことがありますが、仲介で間に入っていた業者が売上を横領したこと
により、キャッシュが回らなくなり、事業をたたむしかなくなった
ことがあります。

仲介業者が私の知人の10年来のビジネスパートナーということだった
ので、あまり詳しく調べずに出資してしまったのですが、横領した
人物は過去にも実は問題を起こしたことがある人物で、ネットなどで
情報を集めるだけでもすぐに投資してはいけない人だと判断ができました。

ですので、非常に悔やまれます。

とにかく、資金の流れが複雑になるほど、その流れのどこかで問題が
起きる可能性があります。

投資資金の流れはシンプルであればあるほど良いです。理想でいえば、
あなたが投資したお金が資金を集めている法人の口座に移動し、その
口座から投資先に直接投資されるようなもの形が理想ですね。

そうでなければ、私は投資を見送ってもよいと思えるレベルで重要な
ことだと思います。

契約書の名義と振込先は同じか

あなたは投資するときの振込先について契約書の名義と同じかどうか
確認しているでしょうか?

こういった例は少ないのですが、過去に一度お目にかかったことが
あります。

私のお客様が遭遇したのは、契約書の名義と非常によく似た名前の
法人口座に振り込ませるというものでした。

振り込むとき、法人名の前には、ド)やカ)がつくのが普通です。
そして、ド)は合同会社、カ)は株式会社であり、まったく別の
法人です。

そのときは、契約書が株式会社、振込先は合同会社となっており、
契約とまったく異なる法人にお金を振り込みさせられていました。

あなたも今後、遭遇することがあるかもしれませんので、チェック
は必ずするようにしてください。

また、契約書は法人名で契約し、その後、投資資金の振込先は、
法人口座ではなく、その法人の代表者の個人口座であった場合も、
要注意です。

法人と個人は別の人格ですので、あなたは契約書と全く異なる口座に
お金を振り込んでいることになります。

契約書には、基本的に、法人名と代表の名前が記載されるので、つい
つい代表の個人の口座に振り込む分には問題ないように思ってしまう
かもしれません。

しかし、そのようにお金の流れを法人と個人で分けて複雑にすると
いうことは、資金を集める側からしても、非常に管理に手間がかかり
ますし、余計なリスクを背負うことになりますので、絶対しません。

何かしらよからぬ理由がありますので、もし契約書と振込先の名義が
異なっていたら、その時点でその投資からは手を引いてください。

ビジネスマナーが備わっているか

ホウレンソウを細目にすることや時間を守る、期限を守るというのは、
ビジネスマナーとして当然のことです。

ハイリスク・ハイリターンの投資案件ほど、ビジネスマナーが備わって
いない人に遭遇することがよくあるのですが、基本的なビジネスマナーが
なっていないということは、投資案件の運用においてもビジネスマナーを
守れていない可能性が高く、大抵運用が途中で頓挫します。

私が以前に検討していた投資案件で、その会社の代表と何度かお話し
する機会がありました。

ただ、その代表はいつも打ち合わせに遅刻をしてきて、資料を送って
ほしいといってもなかなか送ってくれないような時間や締切にルーズな
人でした。

結局、このような対応が何回か続いたため、運用も雑に行っている可能性
が高いと判断し、投資を見送りました。思った通り、一年も経たないうち
に配当が止まっていましたので、「やはりな」といったところです。

結局、ビジネスマナーが備わっていないような人が投資案件を作ったと
しても、ビジネスは自分ひとりで成立するものはほとんどなく、パート
ナーとのやり取りが必ず発生します。

ですので、基本ができていない人がビジネスを継続して成功させること
はできないのです。

また、ビジネスの基礎がない人というのは、お金の管理も雑なことが多い
ため、集めた資金を他の投資に使ってしまったり、集めた資金の管理が
適切に行えていなかったりします。

お金持ちはそういうものだと思うのではなく、自分のビジネス感覚で
考えて違和感を覚えるような態度を見せる人には投資しないほうが無難です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

言われてみれば納得できますが、言われてみないと気づいていなかった
ことも多いのではないでしょうか?

こういったチェックポイントをいくつも自分の中で持っておくことに
よって、怪しい投資案件というのははじくことができます。

投資案件は山のようにあるわけですから、無理に選ぼうとするのではなく、
自分のチェックポイントをすべてクリアしたもののみに投資をしていく
スタンスで全く問題ありません。ぜひ、実践で使ってみてくださいね。