米国債や米国株式などに投資をする際に大活躍するのが、外貨建て
MMFです。

外貨建てMMFは、2016~2017年ごろまで利回りも魅力的な水準とは
決して言えなかったのですが、アメリカの政策金利が上昇し始めた
ことに伴って、外貨建てMMFの魅力も増してきています。

外貨建てMMFは知名度も高くなく、一部の投資家しか有効活用でき
ていませんが、自分の資金を効率よく運用するという意味では、
外貨建てMMFを使わない手はありません。

今日は、そんな外貨建てMMFのメリット・デメリットを紹介していき
ます。

外貨建てMMFとは?

外貨建てMMFとは外貨建マネーマーケットファンドの略で、格付の
高い外貨建ての短期証券に投資をする投資信託です。イメージとして
は変動金利の預金をイメージするとわかりやすいかもしれません。

外貨建てというのは、米ドルや豪ドル等の通貨で運用するという意味です。
米ドル建てMMFであれば、米ドルでファンドの運用が行われますので、
運用パフォーマンスに加えて、円に戻すときにはドル・円の為替レート
の影響を受けます。

直近では、米ドル、豪ドル、NZドル、カナダドル建てのMMFに加えて、
南アフリカランド建てやトルコリラ建て等のハイリスクハイリターンの
MMFも登場しています。

MMFごとに組み入れられている資産は変わってきますが、基本的には
S&Pという格付会社の短期発行体格付でA-1以上(長期格付けではA以上)を
獲得している国債、社債、CD、CPを中心に組入れていきます。

S&Pの長期格付でA評価以上の債券が発行後15年間うちにデフォルトする
確率が1%程度ですので、償還期限が数カ月の短期証券であれば、ほぼ
安全ということができます。

運用方法は、原則、償還期限の短い債券を中心に償還日まで保有し、
償還日がきたらまた別の短期証券を購入するというサイクルを回して
運用を行います。

米国の金利が上昇してきたことにより、低リスクで2%程度の利回りで
運用できる魅力的な商品になりつつあります。

現在では、外貨預金よりも利回りが高い点や、米国株や米国債へ投資を
している人が一時的に資金を待機させておく先として外貨建てMMFが
利用されています。

では、つづいて外貨建てMMFへ投資するメリットを見てみましょう。

外貨建てMMFのメリットは?

メリット① 預金よりも高い利回りが期待できる。

米国の金利が上昇している影響から米ドル建てMMFの利回りが好調で、
2017年末までは1%程度しかありませんでしたが、2019年3月時点では
2%前後まで利回りが上昇しています。

メリット②複利運用で増える

毎月、分配金が再投資されますので、複利で資産が増えていきます。

メリット③売買コストがかからない

円をドルに両替するタイミングで為替手数料がかかったり、外貨建て
MMFの運用委託で信託報酬はかかりますが、一度円をドルに両替して
しまえば、何度外貨建てMMFを売買しようと売買手数料は発生しません。

ですので、気軽に購入することができます。

メリット④流動性が高い

③に関連しますが、銀行預金の感覚で出し入れが可能なので、次への
投資機会を待つために一時的に外貨建てMMFに投資をしたり、為替
レートが少し円高傾向にあり、もう少し円安になってからドルを両替
したいときも、ただ外貨で置いておくだけでなく、外貨建てMMFで
効率よく運用することが可能です。

メリット⑤少額投資可能

証券会社によって最低金額は異なりますが、SBI証券、楽天証券では
10ドルから投資が可能なので、気軽に投資に投資を始められます。

外貨建てMMFのデメリットとは?

外貨建てMMFにおいてはデメリットらしいデメリットは存在しませんが、
当然投資ですので、リスクはゼロというわけではありません。

外貨建てMMFのリスクについてはこちらをご覧ください。

それ以外で、あえて挙げるとすれば、運用報酬が高めといったところで
しょうか。

外貨建てMMFはいつでも引き出しできる変動金利の預金のようなもの
ですが、預けている間はファンドマネージャーが様々な短期金融商品に
分散投資をしています。ですので、信託報酬が0.5%~1%程度かかります。

購入時点であまりしっかりと記載されていないため、見逃してしまいがち
ですが、目論見書等にはしっかりと費用の内訳が書いてあります。

外貨預金との違いは?

ここまでの説明だけですと、外貨預金との違いがいまいちわからない人
もいるかもしれませんので、改めて整理をしておきます。

まず外貨預金というのは、たとえば日本円を米ドルに両替して保有して
おくことです。保有していると利息がつきます。

一方で、外貨建てMMFとは、両替した米ドルで外貨建てMMFを購入し
運用します。こちらは利息と運用益がつきます。

明確に違うものなので、理解しておいてください。

外貨預金 外貨建てMMF
金利 固定 変動
元本保証 外貨ベースで元本保証 元本保証なし
手数料 為替手数料 為替手数料・管理報酬
金融機関破綻 保証なし 破綻しても保全あり
リスク 為替変動リスク 為替変動リスク・債券価格変動リスク・信用リスク

結論としては、リスクはわずかに外貨建てMMFのほうがわずかに
高いですが、利回りでみれば外貨建てMMFに軍配があがります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

外貨建てMMFは米国株や米国債を購入する用の待機資金の投資先と
しても活用できますし、為替レートが回復してくるまでの待機先と
しても活用することが可能です。

また、通貨分散ができておらず、円資産しかもっていないような人も、
これを機会に自分の資産の一部を外貨建てMMF等で手堅く増やすことを
考えてもよいと思います。