VIX指数に関連する投資を行っている人であれば、一度は
米国VIベアETFの名前を聞いたことがあるかもしれません。

米国VIベアETFはNYSE(ニューヨーク証券取引所)で取引
されているETF、プロシェアーズ・ショートVIX短期先物
ETF(SVXY)をCFDにした商品です。

SVXYについての分析記事はこちら

ショートVIX短期先物と聞いてピンときた方は、かなり
VIX指数について勉強されている方だと思います。

米国VIベアETFは、VIX短期先物のインバース型のETFなので、
VXXやVXXB、1152国際のETF VIX短期先物指数とは、また
違った値動きの特徴を持っています。

今日は、この米国VIベアETFについて徹底分析していきます。

米国VIベアETFが連動しているものとは?

まず、米国VIXベアETFが投資対象として優れているのかを
判断する上で、米国VIXベアETFが何に連動しているのかを
しっかりと理解しておかなければなりません。

米国VIXベアETFはプロシェアーズのショート・VIX短期先物
ETF(SVXY)に連動するわけですが、そもそもSVXYが何なのか
を理解できていなければ、話になりません。

SVXYはVIX短期先物指数をショートする(売る)ポジション
から入る投資戦略ですが、なかなかわかりづらいです。

ですので、ショート・VIX短期先物指数と全く逆の投資戦略を
とるVIX短期先物指数を理解することで、その逆の値動きをすると
思っておけばイメージが湧きやすいでしょう。

VIX短期先物指数については、こちらの記事で詳しく解説を
していますので、VIX短期先物と聞いて、あれのことか!と
わからない方は目を通しておいて損はないと思います。

S&P 500 VIX 短期先物指数とは?なぜ下落を続けるのか?

ここでは、結論だけをまとめますが、VIX短期先物指数は仕組み上、
下方圧力がかかっていますので、VIX指数が平常時は下落して
VIX指数が急騰すると上昇します。

それとは逆に、ショート・VIX短期先物指数は上方圧力がかかって
いますので、VIX指数が平常時は上昇し、VIX指数が急騰すると
下落します。

ですので、米国VIベアETFも上昇圧力がかかっている商品で
あることがわかります。

米国VIベアETFの値動きは?

では、ここで米国VIXベアETFが連動しているSVXYの過去の
値動きを見てみましょう。

SVXYは2011年10月4日から取引され始めましたので、それ以降
のデータとなります。

注目すべきは、2011年から2018年まで指数関数的に上昇して
いるという点と、2018年2月にとてつもない下落を記録して
いるという2点です。

ショート・VIX短期先物は仕組み上、上昇圧力が強いので、
中長期的には当然上昇するのですが、2018年2月のVIXショックは
多くの投資家の資産が焼け野原となりました。

この恐ろしい事件により、強制償還となったのが、NEXT NOTES
S&P500VIXインバースETNで、しっかりと米国VIベアETFに投資を
するリスクを認識した上で投資をするようにしてください。

とりあえず投資をしてみるといったスタンスでは今後、かならず

NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETNを振り返る。VIX インバース型ETNの恐怖。

過去にもSVXYが下落する局面はありましたが、ここまで
大きく下落したことはありません。

ほぼ100%の個人投資家が大損すると同時に、相場に100%は
ないということを改めて感じされられる事件でした。

ちなみに、このVIXショックを契機に、米国ベアETFは
ショート・VIX短期先物指数の日々の値動きの0.5倍の
変動をするようにリスクが抑えられています。

ここで重要なのは、このような値動きを直近の変動から予測
ができたのかという点です。

以下の図は、VIX指数とSVXYのそれぞれの終値を前日と比較
して騰落率としてまとめたものです。

ぱっと見て気づくのは、VIX指数の上昇率に対して、SVXYの
下落率は基本的に小さくなっています。

特にVIX指数が大きく30%近く上昇したときでもSVXYは10%も
ない程度の下落しかしてきませんでした。

ですので、VIX指数が前日に比べて100%超上昇したとしても、
まさか80%超も1日で下落するとは誰も思っていなかったと
思います。

このような値動きは、残念ながら事前に予測することは不可能
であり、今後も同じようなことが起これば、多くの投資家の
資産は激減することになります。

7年かけて長期で保有していた資産が一夜にしてマイナスになる
のはさすがに耐えがたいでしょう。

多くのブログでは、今が安値だから米国VIベアETFは買いだ
という論調が強いようですが、VIXショックのような相場が
来た時にどう対策をするのか決まっていなければ、結局また
同じように資産の暴落を経験することになります。

 

米国VIベアETFで勝つためには

米国VIベアETFの恐ろしさがわかったところで、私が少額で
投資をしている方法をご紹介しましょう。

まず大前提として、暴落を想定した戦略となっていなければ、
それは有効な戦略にはなりません。

下落したときに積み立てればいいとか、長期で保有をつづければ
よいという声もありますが、結局、大暴落するときにどう対応
するのかが明確になっていなければ、ほぼ資産を失うことに
なりますので、投資戦略としては決して優れているとは言えません。

では、どうすればよいのか。

残念ながら、米国VIベアETFの大暴落を予測することは不可能です。

ですので、次の暴落がいつ来てもプラスで終わるようにコツコツ
資産を増やすというのが正しい投資戦略です。

では、私が行っている投資方法の一例を紹介しましょう。

100万円の原資がある前提で話をしますが、米国VIベアETFは
もっと少額からでも投資ができますので、金額は例だと
思ってください。

まずは米国VIベアETFが大きく下落するタイミングが来るまで、
待ちましょう。基準の1つとしては、ニュースとして大きく
取り上げられたときはチャンスだと思ってください。

ここで言うニュースというのは、NYダウが大きく下落した
というニュースです。NYダウとS&P500はかなり似た動きを
しますので、NYダウが大きく下落したときは、S&P500も
大きく下落します。

S&P500が下落するということは、SVXYも下落しますので、
絶好の買い時となります。

大きく下落したタイミングで、100万円分米国VIベアETFを
購入します。GMOクリック証券で取引する場合は自動で
ロスカットが設定させるので、当面は自動で設定される
ロスカット水準で問題ないでしょう。

大きく下落した場合、時間の大小はあるものの、必ず上昇して
いきますので、あとは上昇に転じるのをじっと待ちましょう。

そして、ある程度の利益が出たタイミングでトレーリング
ストップを利用します。

初めの位置にロスカットラインが設定されていると、大きく
下落したときに、せっかく時間をかけて増やしていた資産が
マイナスになってしまいます。

ですので、米国VIベアETFが上昇すると同時にロスカットライン
をあげていくトレーリングストップはかかせません。

トレーリング・ストップにかかって精算された場合に、すぐに
ポジションを持つのはやめてください。また大きなニュースが
出て下落するまでチャンスを伺いましょう。

多くの人は常にポジションを保有することが正解だと考えるよう
ですが、勝てる投資家は無理にポジションを持ちません。自分が
勝てる確率の高いときだけ勝負をすればよいのです。

この方法で正しいポジションでエントリーできれば、最低でも
毎年30%近い利益を安定的に出すことができます。

まとめ

いかがでしょうか?

米国VIベアETFはタイミングが良いと簡単に儲かるので、安易に
投資を始める人が多いのですが、仕組みをしっかりと理解した上で、
暴落時の対策がしっかりできていなければ、大損する可能性があります。

それは2018年に起きたVIXショックで証明されています。ですので、
しっかりと対策を練りつつ投資をしなければ、まさにコツコツドカン
でやられてしまいます。

米国VIベアETFについてお問い合わせをいただくことが多くなった
こともあり、現在米国VIベアETFのトレードスクールを開催しようと
準備を進めています。

そこではより、具体的にトレードのロジックをご紹介していく予定です。

2019年10月ごろにスタートしようと思っていますので、楽しみに
していてくださいね。