CFD取引を行うのであれば、CFD取引を扱っている
証券会社に口座を開く必要があります。
CFD取引は相対取引といって、取引所を介さない
取引であるため、同じ日経平均に連動する指数でも
CFD業者によって提示する価格が異なる場合もあり
ます。
また、取り扱い銘柄やコストもバラバラです。
つまり、CFD取引を始める前にまずどこで口座を
開くのかが非常に重要となるわけです。
今日は、どのような基準で、どこの証券会社の口座
を開くのがベストなのか徹底解説していきます。
信頼性
金融商品取引法では、投資家から預かったCFD取引の
証拠金は会社の運転資金とは別に分別管理することが
義務付けられています。
まともに運営が行われているCFD業者であれば、当然
顧客資金を分別管理しているはずなので、CFD業者に
何かあっても安心です。
しかし、過去にはFX会社が破綻した際に、分別管理が
法令通りに行われておらず、証拠金が返還されなかった
という事例が発生しました。
ですので、信託保全されていれば100%安全かというと
そういうわけではないのです。
ここまで聞くと、不安に思うかもしれませんが、今から
紹介する証券会社は、基本的に破綻の心配はないと考え
ても大丈夫な規模はありますのでご安心ください。
取り扱い銘柄
すべてのCFD業者が同じ商品を扱っているわけではなく、
CFD業者によって取り扱い銘柄数はかなり変わります。
例えば、多くのユーザーが利用しているGMOクリック
証券では約140銘柄のCFDを取引することができます。
一方で、日本から口座が作れる海外の証券会社では、
サクソバンク証券が約6000銘柄、IG証券が約11000銘柄
と圧倒的な開きを見せています。
サクソバンク証券やIG証券は一般的なCFDだけでは物足
りないという上級者向きの会社と言えます。
レバレッジ・必要証拠金
レバレッジについては、各証券会社で大きな差はあり
ません。
レバレッジには差はないので、取り扱い銘柄や次に紹介
する手数料でどこにするかを選ぶのがよいでしょう。
GMOクリック | サクソバンク | IG | |
株式 | 5倍 | 5倍 | 5倍 |
株価指数 | 10倍 | 10倍 | 10倍 |
商品 | 20倍 | 20倍 | 20倍 |
債券 | - | 50倍 | 50倍 |
手数料・取引コスト
続いて、CFD取引をする上で重要なコストを見ていき
ましょう。CFD取引では売買手数料は基本無料となっ
ています。
ここで勘違いをしていけないのは、売買にかかるコスト
がゼロというわけではありません。
売買手数以外にかかってるコストとして、スプレッド
があります。スプレッドとは、買う時と売る時の差分
の金額だと思ってください。
以下のように、BID(売却時の値段)とASK(購入時の
値段)には差があり、この差分が証券会社の手数料に
なっているというわけです。
では、具体的にどの程度スプレッドに差があるのかを証券
会社別に見ていきます。
ご覧のように、スプレッドではGMOクリック証券が圧倒的
に安くなっています。
取り扱い銘柄ではサクソバンクやIGに劣りますが、この
スプレッドの差は大きいですね。
GMOクリック | サクソバンク | IG | |
日経平均 | 2.0 | 5.0 | 30.0 |
NYダウ | 1.0 | 2.5 | 5.8 |
S&P500 | 0.3 | 0.5 | 0.9 |
原油 | 3.0 | 5.0 | 6.0 |
金 | 0.3 | 0.6 | 0.5 |
銀 | 1.5 | 3.5 | 3.0 |
VIX関連銘柄に投資をするのであれば、どの証券会社にすべきか
今回CFDを利用する目的は、VIX指数に関連した銘柄に
投資をするためですので、VIX指数に関連する銘柄がな
ければ話になりません。
しかし、GMOクリック証券、サクソバンク、IG証券で
あれば、すべて取り扱いがありますので、ご安心ください。
では、この証券会社の中からどれを選ぶべきなのかと
いうことですが、結論としてGMOクリック証券の一択
となります。
やはりコスト面が優れているというのが大きいです。
GMOクリック証券では、VIX先物に連動する米国VI、
UVXYに連動する米国VIブルETF、SVXYに連動する
米国VIベアETFの3種類の取引が可能です。
オプションが使えないというのは残念ですが、手始めに
VIX指数に連動する商品に投資をするということであれ
ば、この3つで十分でしょう。
CFD取引を開設するのは簡単
取引する業者を絞り込めたら、いよいよ口座開設に進む
わけですが、口座開設はどの証券会社でも無料であり、
年会費のような維持費用も基本的にはかかりません。
ネットで証券会社の口座を作ったことのある人であれば
簡単に作れますので、早速口座を開設してみましょう。