コロナショック以降、各国の中央銀行が紙幣を大量に
市場に投入したことで、金価格が急上昇しており、
金への投資をおすすめしている人が増えています。

※私自身も純金積立やアンティークコインといった
金投資をしています。

ただ、金投資というのは、すべての人が始めたほうが
いいのかというと決してそうではありません。

金投資は始めたほうがいい人と始めるのは
おすすめしない人がいます。

今日は、私なりの金投資の考え方を徹底解説していきます。


そもそも金(ゴールド)投資とは

まず、そもそも金投資というのは何なのか。

これはシンプルにあなたが金を購入して保有する
投資のことです。

購入した金額よりも売却した時の金額が高くなって
いれば、利益が出る投資方法です。

金投資の方法も今は多岐に渡っており、以下のような
投資方法があります。

金投資の方法にはどんなものがある
  • 金先物
  • 金CFD
  • 金投資信託
  • 金ETF
  • 金地金
  • 純金積立
  • 金貨

金投資に対して否定的だった世界3大投資家の1人
ウォーレン・バフェットも

最近、金鉱株(主に金(ゴールド)の採掘、精錬に
携わる企業の株)を購入したことで大きなニュースに
なりました。

投資YouTuberとして著名な高橋ダン氏も金(ゴールド)
投資を推奨する本を出し、話題となっています。

なぜ、金(ゴールド)投資をおすすめする人が増えて
いるのでしょうか。

なぜ今、金(ゴールド)投資をおすすめする著名投資家が増えているのか

そこには本来の金(ゴールド)のもつ特徴と今の市場環境が
大きく影響しています。

金(ゴールド)投資の特徴(メリット)

①暴落に強い

まず1つ目の特徴として、金は暴落に強いという特徴が
あります。

「有事の金」と言われることもあるように、株価が大きく
下落する局面で起きるとき、金価格は急上昇する傾向が
あります。

下図はNYダウと金の価格の推移を表したものですが、
2008年~2009年のリーマンショック時にNYダウが
暴落する中、金価格が急騰していることがわかります。

※引用:楽天証券HP

同じ現象は、2020年のコロナショックのときにも起こりました。

つまり、金に投資をしておくことで、あなたのポートフォリオは
暴落相場に対して、下落幅を抑える効果があるということです。

バランスファンドの中にも金ETFを組み込んでいるファンドが
多くみられるように、金を保有しておくことで、株価の下落に
対する緩衝材としての役割をするのです。

金に投資をしている大半の投資家は、このように株式の暴落
による損失を和らげるために金に投資をしています。

②インフレに強い

インフレというのはなかなか普通に生活していると
ピンと来ませんが、あなたもコロナ禍でマスクの値段が
暴騰したのは記憶に新しいと思います。

普段、50枚入りのマスクが100円で売られていたものが、
数万円にまで急騰しました。

このように物の価値が上昇するのがインフレです。

※厳密には貨幣価値が下がるのですが、イメージしやすい
ように話をしています。

コロナ禍のマスクほど急激にインフレが進むことはありませんが、
日銀は物価安定の目標として年2%の消費者物価指数の上昇を
目標としています。

つまり、このインフレが10年続けば、単純計算20%モノの価値が
上昇することになります。

では、インフレ対策として金を保有していた場合と
保有していなかった場合でどのような違いが生まれるのか
比較しながら見てみましょう。

今回は、あなたが100万円を銀行預金していた場合と、
100万円分の金(1g=100円とします。)を保有している場合で
比較してみましょう。

まず、リンゴ1個100円だとすると、それぞれの場合でリンゴは
何個買えるでしょうか?

100gの金は1g=100円で換金すれば100万円になりますので、
どちらの場合もリンゴは1万個買えることになります。

100万円 金100g
リンゴ1個100円 10,000個 10,000個

では、インフレが毎年2%進み、10年後には
20%インフレが進んだとしましょう。

そうすると、リンゴ1個の価格は120円になります。
同時に金の価格も1g=120円になります。

さて、10年後、100万円銀行預金していた場合と、
金100gを保有していた場合、それぞれリンゴは
何個買えるでしょうか?

100万円 金100g
リンゴ1個120円 8,333個 10,000個

100万円を銀行預金で預けていた場合、リンゴの価格は
120円になっていますので、8333個しか買えません。

一方で、金を保有していた場合、インフレで金価格が
1g=120円になっていますので、換金すると120万円になり、
リンゴは10000個買えることになります。

このようにインフレが進んでいく経済状況下において、
金を保有しておけば、資産価値の目減り(通貨価値の目減り)に
対するリスクヘッジができるというわけです。

年2%程度のインフレだと、「価格が上がった」となかなか
実感することはないですが、10年という長いスパンでみると、
インフレの効果の大きさがわかったのではないでしょうか。

こう聞くと、金投資は理にかなっているように見えるので、
すべての投資家が金に投資をするべきなのでは?と
思ってしまいがちです。

しかし、私は金投資については、すべての投資家が投資をする
必要はないと考えています。

全ての投資家には、金(ゴールド)投資をおすすめしない理由

金投資は、①暴落相場に強く②インフレにも強いという特徴は
ありますが、そこまでリターンが高いわけではありません。

計測期間によって、若干の変動はあるものの、たいてい
どの期間で計測しても、金投資というのは、株式投資や
株式ファンドでの運用と比べると、パフォーマンスで劣ります。


※引用:第一商品HP

金投資に注目が集まっているせいか、最近は
「今、金に投資をすれば儲かります!」といった
投機的なコメントをよく見かけるようになりました。

しかし、そもそも金というのは、投機をするのには
向かない資産です。

世界で埋蔵量が限られており、世界で共通して信頼されて
いるからこその安全性が何より金の強みです。

ですので、今保有している資産のリスクヘッジとして金を
保有するのであれば、投資をする価値があると言えますが、

ヒト儲けようと思い投資をするのであれば、金投資は
おすすめしません。

むしろ個別株や株式ファンドに投資をしたほうが中長期で
高いリターンが期待できます。

さて、最後に金投資を始めたほうが良い人と
おすすめしない人はどのような人なのかまとめていきます。

金投資をおすすめする人とおすすめしない人とは?

金投資を始めることをおすすめする人

①60歳以上の方で、株式や株式ファンドの資産の保有比率が高い人

今は株式市場が好調であることから、株式の保有比率が
かなり高くなっている人が多いと思います。

しかし、60歳以上の方は、自分のポートフォリオのリスクを
落とすことを考え始める時期に差し掛かっています。

そのため、保有資産の1割程度を暴落時の備えとして、
金投資に回すというのはおすすめです。

② 儲からなくてもいいから、負けにくい損しにくい運用をしたい人

このブログではよく話をしていますが、投資では負けないことが
何よりも重要です。

金を保有することで、大きく勝てなくなりますが、その分
大きく負けにくくなります。

ですので、手堅く資産を増やしたいという人にも金投資は
おすすめです。

株式市場が好調であればあるほど、「もっと儲けたい。
もっと儲けたい」という欲張り心が出てきて、

負けない投資を心掛けることを忘れてしまいですが、
これを機会に一度自分のポートフォリオを見直して
みてはいかがでしょうか。

さて、ここからは金投資をおすすめしない人です。

金投資を始めるのはおすすめしない人

① 資産がまだ少ない人

私の持論として、1000万円くらい資産が貯まるまでは、
とにかく資産を増やすことに注力するほうが良いと考えています。

というのも、資産が少ないうちは金をポートフォリオに入れても
入れなくても、大してパフォーマンスに差はでないからです。

ですので、まだ資産が少ない人は、金投資でリスクに備えるよりも
リスクをとってでも個別株や株式ファンドで運用し、資産を増やす
ことに注力することをおすすめします。

② とにかく資産を増やした人

投資をしている人の中には、最近流行りのFIREや億り人を
目指して投資を始めた人もいると思います。

金投資は大きな損失を防ぐことはできますが、大きなリターンを
得るための投資対象ではありません。

ですので、大きな資産を作ることを目標にしている人は、むしろ、
ポートフォリオの一部に仮想通貨等のハイリスク・ハイリターンの
商品を入れるべきでしょう。

③ 相場の下げ局面で、高い利回りで運用する手段を持っている人

暴落相場でも資産を増やす方法というのがないわけでは
ありません。

信用売りをしたり、ボラティリティを活用したトレードや
オプションを活用した投資であれば、暴落相場でヒト財産
築くことも無理ではありません。

もちろん習得するにはある程度の時間が必要ですが、
そういった投資方法を習得している人であれば、
あえて金投資をしなくてもよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一言で、金投資といっても、あなたのステージや投資の
目的によって、金投資がプラスにもマイナスにも働くことが
わかったと思います。

改めて、自分の投資スタイルを顧みて、金投資をするかどうか
検討してみてください。