米国債の中でも米国10年国債は多くの機関投資家から注目されており、
利回りの推移も多くの投資家が動向を気にしています。

今日は、そんな米国10年国債(アメリカ10年国債)の過去30年間の
利回りの推移を見ながら、どのように米国債を購入していくのが
よいのか私が実践している方法も含めて紹介していきます。

米国10年国債(アメリカ10年国債)が注目される理由

さまざまな年限の米国債が発行されているのはご存じだと思いますが、
償還期間が10年の米国債が一番多くの投資家から注目を集めています。

その理由は、償還期間が10年間の国債というのはほとんどの先進国で
発行されており、残高も豊富であることから、各国の長期金利(国債の
利回り)を比較する上で非常に役立つからです。

中でも、世界最大の経済大国であるアメリカの米国10年国債は売買高
も世界最大の国債ですので、この米国債の売買動向を把握しておけば、
世界のマネーがどのような方向に向いているのかがわかるというわけです。

また米国債の格付はAAであり、信用度も高いことから、投資信託の
パフォーマンスや様々な投資分析をするときに、リスクフリーレート
(無リスク資産)として、米国10年国債の利回りが活用されています。

ですので、リスクがゼロではありませんが、限りなくリスクは低い
確実な金融商品として投資家の間では認識されています。

米国10年国債(アメリカ10年国債)の過去30年間の利回り推移

米国10年国債の30年間の利回りの推移をみてみましょう。

1990年代には9%を超える利回りでしたが、徐々に下落していき、
2012年に1.397%、2016年に1.358%とわずかながらに最低利回りを
切り下げているものの、ほぼ底をついたという見方をしています。

2016年以降は上昇に転じており、米国が継続的な利上げに対して
慎重な姿勢を見せたことで、継続的に利回りが上昇するかは怪しく
なりましたが、少なくとも直近5年間では高い水準に利回りがあり
ますので、購入する価値はあると考えます。

米国10年国債(アメリカ10年国債)の推移から考える購入戦略

株でも投資信託でもそうですが、投資する前に、価格がどのように
推移したら、どのような戦略をとるのかを決めておくことが重要です。

米国債を購入する場合も、購入時点より利回りがあがった場合、
下がった場合にどう対応するかを決めておくことで、利回りが
どのように推移したとしても冷静に対処できます。

さて、ここで一つ問題です。今の時点が米国債の利回りが一番高い
時点だと判断する方法あるでしょうか?

当然ですが、そのような方法はありません。

米国10年国債のチャートの推移を見ると、下落トレンドを抜けたと
みることもできますし、まだわからないという見方もできます。

このような状況のときに、今の利回りが一番良いと決めつけて、
一括で大量の米国債を購入してしまうのは一番やってはいけない
行動です。

ですので、一か八かの投資方法ではなく、利回りの状況を見ながら、
対応していく方法をお伝えします。

私の場合は、余剰資金ができたら、貯金がわりに定期的に米国債を
購入するようにしています。

定期的というと、毎月をイメージされるかもしれませんが、そこまで
一定のルールがあるわけではなく、数日後に購入することもあれば、
半年後に購入することもあります。

償還日も同じ米国債を購入するのではなく、だいたい購入時点で
10年前後の米国債を購入することが多いです。当然ですが、購入
した米国債は途中で売却することはなく、償還日まで保有することを
前提に購入します。

自分がこの水準なら問題ないと思って購入しているわけですので、
一度購入した米国債について、購入したあとで、利回りが上がった
下がったというのは気にしていません。

では、もう少し具体的にどのように考えながら購入しているかを
見ていきましょう。まず購入時の目安として利回りが最低でも
2.4~2.5%程度はある米国債を選択しています。

この基準は明確な根拠があって決めているわけではありませんが、
1%台であれば米国債でなくても外貨建MMFを購入しておけば十分
だと思いますし、私が最低限欲しいと思っている利回りということ
です。

この利回り以下の金融商品は私は投資対象と考えおらず、投資する
くらいであれば次のチャンスに備えます。

では、今後米国10年国債の利回りが上昇していく場合には、どの
ように対応するのか。

※念のためですが、米国10年国債の利回りが上昇している=他の償還
期限の米国債も利回りは上昇します。

定期的に購入している私にとっては、利回りが高くなることは大歓迎
です。ですので、2.4~2.5%以上の利回りがあるのであれば、余剰資金
ができたタイミングごとに購入していきます。

逆に、米国10年国債の利回りが下落していく場合には、どうするのか。
利回りが2.4~2,5%以下の米国債しか出回っていなければ、余剰資金が
できても追加で購入はしません。

そのまま余剰資金として残しておき、利回りが回復するまで待つ場合も
あります。

もしくは、日本の超大手企業が発行する米ドル建社債の利回りは、
米国債よりも少し高いので、魅力的な水準の社債が出ていれば、
そちらを購入しています。

米ドル建社債も米国債と同じような方法で購入することができますので、
どこかで紹介していきたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

米国債の良いところは、償還日まで保有を続けることを前提に購入
すれば、自分が購入した後の利回りの推移は気にしなくてもよいと
いうことです。

※利回りが大幅に下がったとしても、自分の保有している米国債の
利回りが下がることはないです。

ですので、自分が満足のいく利回りの米国債が出回っているのであれば、
どんどん買い増しても問題ありません。

米国債はネット証券であれば1万円程度から購入できますので、コツコツ
貯蓄したい人や余剰資金の行き場に困っている人などは私と同じような
投資をしていくことで、より効率的に資金を回転させられると思います。